白夜に包まれた北の港町、オスロ国立音楽ホールでは、第十二回『4分33秒世界音楽コンクール』が静かに開催された。唯一の演目はジョン・ケージの《4′33″》。
各国から選ばれた奏者たちは、音を奏でぬという一点で極限まで鍛えられた存在である
。彼らは沈黙そのものを演奏とし、舞台に立つ。ただそこに在るという行為のなかに、美学と覚悟を宿して。
張り詰めた静寂のなか、パンフレットの紙音さえ儀式の一部と化す。
無音は“不在”ではなく、“意志”によって選ばれた音の形であった。
演奏者が交代するごとに異なる沈黙が重ねられていく。
観客は、音のない交響曲を心で聴く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 00:08:14
3845文字
会話率:9%
「……なんの曲聴いてたの?」
「……4分33秒、かな」
内気な女子高生の藤堂はクラスメートの高瀬からの質問に咄嗟にそう答えた。その曲は楽器が演奏されない沈黙の曲ともいうべきもので……。
沈黙の曲を聴く女子高校生の甘酸っぱい青春ラブストー
リー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-28 19:14:05
9948文字
会話率:28%
芸術とは、音や文字、はたまた絵等を媒介にして自らが表現したいことに形を与える行為である。
ならば小説は芸術足り得るのではないか?
本書はそんな小説の可能性に挑戦したものである。
………嘘ですごめんなさいぶっちゃけ内容は無いよう
な小説です。
小説版4分33秒としてお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-11 16:54:10
219文字
会話率:0%
なかなか作品を書き上げられない作者と、その担当編集とのある日常の一コマ。
最終更新:2018-11-03 21:10:31
1565文字
会話率:43%
ジョン・ケージの「4分33秒」を文字で表現したらどうだろうかという試みです。
「4分33秒」にちなんで433文字で書いてみました。
意外と文字数が稼げなかったので、二つのシチュエーションでの二部構成になっています。
最終更新:2017-02-17 22:21:22
433文字
会話率:0%
4分33秒という有名な楽曲のお話
最終更新:2016-01-07 04:59:01
200文字
会話率:0%
※他サイトとの重複投稿を行っております。
オリジナルの百合小説です。
私は月を見ていた。
月光の下で出会う、少女と少女。
BGM
4分33秒/ジョン・ケージ
最終更新:2014-04-26 09:21:25
3117文字
会話率:25%