二人を結びつけた、思い出のライヴハウスが消える。
高円寺に暮らすパンク・ロッカー、アイヴィーとシン。出会ってから数年、子供から大人へ変化を遂げた二人の耳に、火事で閉店を余儀なくされたライヴハウス「ギヤ」が入っていたビルの取り壊しというニュー
スが入ってきた。
最後にもう一度だけ、何かを感じたい。そんな思いで廃墟となったビルの前に立つ二人。かつて地下に降りる階段があった場所は壁でふさがれ、立ち入ることはできない。何気なく壁を押したアイヴィーとシンの身に、信じられない出来事が…。
長編小説「おばちゃんのフラッシュが瞬いたらパンク・ロッカーたちはより煌めいた。」のスピンオフ作品です。
https://ncode.syosetu.com/n8180ef/
(「おばちゃんのフラッシュが瞬いたらパンク・ロッカーたちはより煌めいた。」をお読み頂いてからの方がより興味深いと思いますが、本作単独でも分かる内容になっております)
また、2009年に火災によって閉店し、2018年2月にビル取り壊しによって永遠に伝説となった2軒のライヴハウス「高円寺GEAR」と「高円寺20000V」の思い出に捧げる作品でもあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-27 18:46:23
30555文字
会話率:28%