後前自走汰は、『死』に関わる様々な不幸にみまわれる体質を持つ少年である。一定間隔置きに必ず不幸に相当する出来事が起こり、それに対抗するかのように『予知』能力を持っていた。その能力は未知数であり、それに振り回される毎日を送っている。
その予知
は自分のこれからの未来を4つの『分岐』として見ることができ、直前の行動次第で実際の未来がその4つのどれかに必ず当てはまるというものである。これにより『死に関わる未来』を回避し、今日まで生き永らえることを可能にしている。
ある日4つの未来が『納豆を差し出してくる少女との遭遇』という、今までとは毛色が違った未来――それでも納豆が大嫌いな走汰にとっては最悪な未来――を見てしまう。落とし所を見つけて一番安全な未来を選択するも、これ以降その少女、把持静菜に振り回される毎日に変化するが……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-21 13:06:02
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会話率:43%