地頭方志光(じとうかたしこう)は人付き合いが苦手な高校三年生。
田舎で祖父母とひっそり暮らしていた少年は、ある夏の日に、顔すら知らない実父死亡のニュースを門真麻衣という女性弁護士から電話で知らされる。
手続きさえ踏めば、亡父の莫大
な遺産を相続できると麻衣から聞いた少年は、喜び勇んで東京に出てきたものの、彼女と会う前から黄色い雨合羽を着た大男につきまとわれる羽目になる。
父親の遺産には、常人では決して理解できない負の側面があったのだ。
〝それ〟に触れてしまった志光は、人間を続けるか止めるかの選択に直面する……。
※本作品はマルチ投稿となります。
※本作品の前書き部分には、表紙に該当する挿絵があります。苦手な方は挿絵非表示に設定してお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-07 18:00:00
584677文字
会話率:64%
クラスから浮いた存在の麗子。
彼女は雨の日に黄色いレインコートを羽織って来る。
彼が雨の日に彼女を外でみかけた時、全ては始まった。
惹かれていく彼とそれを拒絶する麗子。
世間の好奇の目に曝される中で次第に二人の心に変化が。
※自らのブログ
及びpixivにて掲載。同じ内容ですが修正する場合はブログでのみ行います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-28 19:06:49
412080文字
会話率:29%
時は2189年。
本という古典的情報管理システムは今や旧時代の産物となり、いまや新しいネットシステムが情報を管理していた。いまや書物は、古典の授業に出る物でしかなくなったその時代・・・見た目は普通の高校生……麻原言太もその授業を受け、本を身
近にしていない少年だった。しかしその少年は、人にはいえない、ある『秘密』を持っていた。そんな彼の前に、ある少女が現れた。黄色い雨合羽を被った幼い顔の少女は、紅い血でべっとりと濡れたアイスホッケーをもち――――――彼と……『本の管理者』と出会った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-12-26 01:37:56
5854文字
会話率:29%