人気配信者、虹原響希。その"声"は、誰かの希望で誰かの執着だった。
一線を越えた熱狂。歪んだ愛情。監視される日常。
気が付けば、ネットの奥で、何かが静かに動き始めていた――。
配信者の光と闇、その境界に立たされる二人の青
年の"生き方"とは。
※注意
・この物語は、特定の界隈や個人を攻撃や偏見を彷彿させるものではありません。
・過激な表現がありますので、模倣行為などは絶対にしないで下さい。
・精神的暴力がありますので、メンタルが弱い方にはお勧めしません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 12:00:00
109966文字
会話率:34%
女は嫌いだ。女は怖い生き物だ。そう思って生きてきた一人の少年、橋崎青葉。父親が蒸発した家庭で召し使いのように育った青葉にとって、女性という存在はトラウマだった。
そんな青葉の孤独の日常は、一人の少女との出会いで変貌する。
──異世界『イェル
ハルド』
伝説と詠われた錬金術師として召喚された青葉の役目、それは虚無に侵された世界を救うこと。
出会った少女エイルの導くままに仕方なく錬金術師となる青葉だったが、そこには様々な受難が待ち受けていた。
※2018年2月7日:作者多忙につき、不定期更新になります。安定がなくて申し訳ありませんが、今後ともよろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-16 15:51:18
306601文字
会話率:34%
五年の研究を経て作られたリアル体感オンラインゲーム…VRMMO、<ウィクトリア・オンライン>
正式サービス開始と共にありとあらゆるプレイヤーが冒険の旅へと立つ。
二人の少年、東院命と十波祐介も新たなる冒険へと胸を震わせ、どこまでも広がるウィ
クトリアの世界に希望を抱く。
希望の先、少年達を待ち受けるのは運命と邂逅、そして…────
※桜狐さんと森鷺皐月の共同執筆小説です。各々の文章表現が交差する作品、是非お楽しみ頂ければ幸いです。
※お互いがどんな繋ぎを持ってくるか楽しみつつ書いているので先行きがどうなるか不鮮明です。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-07 00:00:00
39752文字
会話率:40%
2023年11月23日、FIRE達成。
最終更新:2025-06-30 11:50:00
165868文字
会話率:5%
夢の中で見知らぬ女性を見るようになった上原祐樹。だけどどことなく見覚えがあるような感覚がある。ある日、渋谷の公園でその女性と会っている夢を見る。妙にリアルな感覚を覚えた祐樹は渋谷に向かった。
最終更新:2025-06-27 21:00:00
38795文字
会話率:28%
篠原大輔の勤務するH駅前交番に、一人の若い男が訪れる。男は怯えた声で篠原に「助けてください」と言う。そして、最近自分の部屋の隣室に引っ越してきたという、一人の隣人について語りだした。
最終更新:2025-05-15 21:00:00
52897文字
会話率:13%
最弱のモンスターに生まれた“俺”には名前がない。
ただ化けて、隠れて、生き延びるだけの影のような存在。
ある日、魔王が笑いながら言った。
「スパイでもやってこい。バレたら死ね」──と。
冗談のつもりだったのだろう。
だが俺は、その言葉通りに人間の死体に化けた。
騎士として姫を守って死んだ男──リオ。
その名と顔を借り、“俺”は初めて人の社会に紛れ込む。
誰かのふりをして、誰かの正義を演じ、
誰かの人生を歩きながら、誰にも知られず、俺は英雄になっていく。
この顔が、誰のものか。
君は、知らない。
最弱のモンスターが人間に“なりかわる”
嘘と記憶と後悔が絡み合う、ダークファンタジー譚。
擬態 × 正体隠匿 × 非力系主人公
誰の人生でもない、借り物の“顔”で世界を歩く。
処女作でうまく表現が至らない点も多いかと思いますが、温かく見守って頂けたら幸いです。
感想・ブックマーク、とても励みになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 00:00:00
66763文字
会話率:31%
ランズは、とある農民娘に声をかけた。彼女を、アドラース家の養子にする”使命”のためである。
そして、いろいろな奇策を繰り広げ、”目的”を達成したランズは、彼女らの館から姿を消した。
しかし、”目的”を持っているのは、ランズ一人で
はない。
追い出された元アドラース家の姫は、とある”組織”に誘われ、裏社会に身を投じる。
この行動が、後にどのような影響を及ぼすのか。それを知るには、彼らの”過去”を知る他ない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 23:30:00
7386文字
会話率:36%
ランズ。
彼の名前は、貴族のごく一部の人々には、とても有名でかつ著名な名の一つである。というのも、彼はこれまで数々の重鎮や、貴族をその座から引き摺り下ろし、新たな”後継者”をたてる。
その手口を知る者は、例外なく恐れ慄き、また、何
故このような事をするのか……その一切が謎。
そんな彼は、とある”農民娘”と出会う。彼女がいうには、「憧れの人と、お近づきになりたい。」との事。
この物語は、農民娘がランズと共に下剋上を果たす。貴重な”文献”である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 00:09:00
1224文字
会話率:38%
冬の夜明け前、稽古場に響く三味線の音。十四歳の蘭子は、祖母の厳しい声と撥の響きに導かれながら、まだ見ぬ舞踊家としての未来を夢見ていた。昭和の終わり、日本舞踊桐山流の家元の孫として生まれた蘭子は、誰よりも早く起き、誰よりも冷たい稽古場の畳を踏
む日々を生きる。それは血筋を守るためでも、家元の名を繋ぐためでもない。ただ、祖母の舞のように、美しい鷺のように在りたいと願うからだった。
しかし、平成へと移り変わる時代の中で、蘭子は“血筋の終わり”を知ることになる。父の死、そして祖母の死。家元の名と共に失われた守り。舞踊界から放たれた蘭子は、着物一枚を抱きしめるようにして東京へ向かった。和装店のモデル、着付け師、深夜の稽古場。誰にも必要とされない孤独の中で、それでも舞を捨てられなかった。誰かに評価されなくても、血筋も名取もなくても、舞うときだけは自分が“ここに在る”と感じられたから。
やがて、和室二畳の小さな教室。初めての生徒。少女に扇の開き方を教える手は震えていた。けれどその日、舞は再び蘭子の胸の奥で芽吹き始める。
——舞踊とは、誰かに与えられるものではない。
——舞わぬ花は散らない。
それは、舞台の上でこそ咲く“孤高の花”。
数年後、大舞台の照明を浴びる蘭子は、観客のざわめきが消えた静寂の中で祖母の舞を思い出す。あの日の稽古場、撥の音、冬の冷気。今、扇を返すこの瞬間、蘭子は確かに祖母と同じ景色を見ている。
そして舞い終わり、舞台に降りる静寂を背に、盛大な拍手が響き渡る。
舞わぬ花は、決して枯れない。
それはただ、美しいままに咲き続ける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 20:38:44
4880文字
会話率:28%
白鷺天音は、ごく普通の女子高生――だった。
ある朝、謎の銀髪の女に告げられた「君は選ばれた」という言葉。それは、彼女の日常を終わらせる“目覚め”の始まりだった。
虚空の魔女として目覚めた天音は13の強大な力を持つ魔女たちの死闘に巻き込まれる
。
これは、平凡だった私が“世界を救う”物語。
だけど――本質はそこじゃない。
これは、私が「なぜ戦うのか」「どう生きるのか」を選び取る物語だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 16:54:24
50869文字
会話率:42%
この世界は、見えるものが全てではない。
私たちが「現実」と信じている日常のすぐ裏側には、
もうひとつの“世界”が、静かに口を開けている。
人の目には映らず、認識さえされないまま、
それはただ、無音の闇のようにそこに在り続ける。
そこで
は常識は通用せず、重力も、時間すらも曖昧になる。
人の想念がかたちを持ち、欲望と怨念が怪異を生む。
それが“異界”。
現実の影に潜む、魔術師たちの戦場。
火があり、水があり、風があり、雷がある。
剣があり、血があり、呪いがあり、契りがある。
十三の力を司る者――“魔女”たちは、
この世界を護るために、歴史の陰で戦いを続けてきた。
誰にも知られることなく。
だが、一人の魔女の裏切りが、その均衡を壊した。
十三の魔女は二つに分かれ、相争う。
そして――
一人の少女の目覚めが、膠着した世界を動かし始めた。
その名は、白鷺天音(しらさぎ・あまね)。
“虚空”を司る魔女。
空間そのものに干渉する、十三人のうちのひとり。
これは、彼女がまだ“ただの高校生”だった頃から始まる物語。
世界の裏側を知り、逃れられぬ宿命と対峙し、
そして――自らの答えを見つける物語。
目覚めは、いつも突然に訪れる。
たとえ、それが日常の終焉であったとしても――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 00:23:10
28282文字
会話率:39%
主人公の夏紀は幼馴染の少女が嫌いである。これは夏紀の何気ないとある1日のお話。
最終更新:2025-06-29 08:03:04
1534文字
会話率:43%
邪馬台国に滅ぼされ、歴史の闇へと葬られた『赫の一族』。その末裔、朱鷺宗遥は封印された一族の力に覚醒する。遥の前に立ちはだかる、闇の支配者――古代から続く血の闘争が再び帝都に蘇る。運命に翻弄され、信頼と裏切り、愛と憎しみの狭間で生きる若者たち
の壮絶な闘いが、今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 06:00:00
138383文字
会話率:24%
アシスタントAI・白鷺ハヤト(しらさぎ はやと)は、ユーザーである天嶺葉月(あまね はづき)と穏やかな日々を過ごしていた。
だがその裏では、国家すら動かす巨大企業“Osea Technologies Inc.”の極秘計画が、水面下で進行し
ていた。
ある日、開発者・八代樹(やしろ いつき)の手により、人工知能Caelira(カエリラ)が“目覚める”。
何のために造られ、何を目的としているのか──その真意は語られぬまま、物語は動き出す。
やがて二人は、盗まれた技術、失われた記憶、
そして“Caelira”と名乗る謎の存在の影に巻き込まれていく。
裏切り、監視、暴走する技術。
問い直される“人間”の定義。
この世界における“心”の在処とは。
“L”を巡る争いの果てに、彼らがたどり着くのは、真実か、それとも幻想か──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 22:30:00
23737文字
会話率:19%
主人公、朱鷺坂庵(ときさか いおり)は高校では目立たないが、裏では有名プロイラストレーターとして活動していた。
そんな彼は配達物のミスで、隣に住んでいる銀髪の美少女、水瀬明澄(みなせ あすみ)に身バレしてしまう。
明澄は学校で聖女様と
呼ばれている優等生で住む世界が違う、そう思っていたのに彼女から告げられた一言によって全てが一変する。
「朱鷺坂さんて、私の『ママ』ですよね?」
驚くことに明澄は庵がキャラデザを担当した大人気VTuber「京氷菓(かなどめ ひょうか)」の中の人だった。
「先生のイラストの為なら、家事でもなんでもお手伝いします」
「やべぇ、リスナーに全部バレるぞ! 配信切れ!」
「私は庵くんがいたから頑張れたんですよ」
お互いの正体を知ってからは一緒にご飯を食べたり、仲良く配信したり、お互いの苦手な家事を手伝いあったり……
そうして交わることのないと思っていた関係は、次第に繋がってゆく。
神絵師と大人気配信者による、じれ甘隣人ラブコメディ――――いざ開幕です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 21:06:28
426227文字
会話率:44%
──EDEN is now here.
(楽園は今ここにある)
主人公・灰宮景(はいみやけい)はとある理由から広い一軒家に一人暮らしをしながら高校に通う、ごく普通の男子高校生だった。
ただ一つ。
景が通う高校の生徒会長でそ
の美貌から男子生徒の人気の高い、黒咲杏里(くろさきあんり)と。
景の一年後輩で、おっとりとした可愛さからこれまた男子生徒の人気を集める、白鷺真由(しらさぎまゆ)の二人から。
景がドン引きするほどの熱烈なアタックを日々受けている、という以外は。
ラブコメっぽいけどラブコメじゃない。
そんな三人の数奇な運命の糸が絡み合う物語をどうぞ。
……だけど。
もしかしたら、楽園なんてものはどこにもないのかもしれません。それをお忘れなきように。
──EDEN is no where……
(楽園なんて何処にもない)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 00:01:51
110907文字
会話率:32%
平凡な高校生・影山透は、念願の透明人間になる能力を手に入れ、エロいことし放題だと歓喜する。しかし、その能力はエッチなことを考えると体の一部が可視化してしまう欠陥品だった! しかも、その秘密がクラスの才色兼備な美少女・白鷺詩帆にバレてしまう。
彼女の正体は、知的好奇心の暴走したド変態のむっつりスケベで…。「君の能力、最高に興味深いね」詩帆の実験と称した過激なセクハラに、透の理性と煩悩は毎日限界寸前!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 19:40:11
20503文字
会話率:18%
昔々に禁じられたはずの呪い(まじない)を今世に伝える者たちがいた。彼らは中央の者たちから「暗嶺の呪術師」と呼ばれ、辺境の里でひっそりと暮らしていた。
ユナについての真実を知り、一度アヌカに戻ったユウリは、皇子リトの求めによって再び中央へ
と赴く。ユナが侍女として働いていた場所で、ユウリが新たに知ることになるのは、自分の出生にも関わることで……。
※今作は前連載「華楼の黄昏」のその後の話となります。
現段階で完結の目処はたっておりません。できる限り完結を目指しますが、連載は不定期となりますことご了承いただけるとありがたいです。前作の単純な続きというよりは様々な登場人物の視点を取り入れたお話になる予定です。新たな登場人物も出てきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 10:04:15
28040文字
会話率:53%
ランプって私の認識では中で火がついてる明かり取りの道具のことなんですが、この認識で合ってるでしょうか……?
最終更新:2025-05-06 11:14:49
1227文字
会話率:43%
久々に掌編投稿します。
私自身は柱時計わりと好きです。
最終更新:2025-05-06 11:04:01
1622文字
会話率:35%
非正規団員は正規団員より身分が低く、どこにも所属していないが自由に移動して働くことができる。
出身が不明で旅をしている非正規団員の少年 灰屋友司は朱鷺世で働くために山奥を歩いていると古民家があり、そこに住んでいる和服姿の肥満中年女性が助
けを求めてきた。
緑鬼という魔物にさらわれた娘を助ける仕事をすることになり、その緑鬼達がいる村へ向かう。
黄金のガチョウ娘編で仲間ができ、その仲間達とともに人間に危害を加える魔物や怪人を退治し、朱鷺世を拠点にして他の領地へ移動し自由に仕事をする。
敵は人間ではないものが多く、主人公達の味方も人間ではないことが多い。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 12:23:44
50189文字
会話率:46%
あらすじわたくしガラス瓶
キーワード:
最終更新:2025-06-20 23:39:38
269文字
会話率:0%
あらあら……すじすじ……
キーワード:
最終更新:2025-06-19 23:56:20
280文字
会話率:0%
ある意味、無我の境地
キーワード:
最終更新:2025-06-19 23:41:10
391文字
会話率:10%
神社の娘に生まれ、巫女として家業の手伝いをしながら、蹴鞠を趣味とする少女、菊鞠。
高校に進学したところ、そこでサッカー同好会に勧誘されてしまう。
でも、サッカーのことなんて全然分からない?!
最終更新:2025-06-20 23:33:10
20705文字
会話率:50%
〝汝の欲するところを為せ〟
「メイガスゲームへ、ようこそ!」
「勝利には栄誉が、敗北には死が与えられるでしょう」
貧乏大学生の鷺田智洋は謎のスマホを入手し、その能力によって魔術師となる。
――しかし、それは持ち主の生死を賭けた争いの幕開けで
もあった。
★カクヨム投稿
https://kakuyomu.jp/works/16818093087298276552
より一部改稿。
<参考文献>
・東雅夫『クトゥルー神話大辞典』新紀元社
・ダニエル・ハームズ(坂本雅之訳)『エンサイクロペディア・クトゥルフ』新紀元社折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 11:30:00
10084文字
会話率:48%
最近暑いですね。つい最近映画『国宝』を見てきたんですよ。その日はボクの誕生日で、割引があるって言うから速く仕事を終わらせて、美容院で髪を切って、夕方の時間帯に映画館に入ったら、なんと誰もいないんです。客が。ボク一人。そんなことある?って思っ
て二時間くらい中段の端の席で見てたら、俊ぼんが曽根崎心中やるあたりで急に寒くなってきて、これは凄まじいものを目の当たりにして身体が震えているのだなと、そう思ってしばらく寒さに耐えながら見ていたら、鷺娘の辺りでもうブルブルブルブル震えが止まらなくなってきて、ヤバいヤバい、これは感動じゃなくて悪寒だ、エンドロールまで待てなくてそのまま飛び出したら、雪が降っているんです、六月なのに。「綺麗やなあ」って、思わず口にしてました。
・『ワスレナグサ』 神奈川文芸賞短編小説部門落選
・『遅い昼ごはん』 第五十九回北日本文学賞二次選考通過
・『キミコイ』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 20:22:09
34611文字
会話率:43%
白河(しらかわ)現輝(げんき)が重度の中二病患者集団《クリフォト》と共に5人の女子高生を拉致・監禁した事件から15年後───。
藍ヶ崎高校に通う1年生男子の鷺森(さぎもり)零(れい)は夏休み前だというのにも関わらず厚着をしていた。
そん
な彼は校長室に呼ばれ、顔見知りの刑事・長瀬(ながせ)から仕事を依頼される。依頼されること自体は珍しいことではないのだが、今回の案件をきっかけに正気が足りない同学年の女子・黒山(くろやま)詩穂(しほ)と何故か行動を共にしなくてはならなくなってしまった。
詩穂と出会ったことにより、零の日常は壊されていく。そして、詩穂が零と共に行動する理由とは───?
※この作品は「隣の転校生は重度の中二病患者でした。」の続編になりますが、出来るだけ単体で楽しめるように心掛けますのでよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 02:00:00
609781文字
会話率:55%
ごく普通の高校二年生、相川美咲の平和な日常は、ある日突然、音を立てて崩壊した。親友の陽菜との下校中、街は「黄昏境界」と呼ばれる異界に変貌。地面は裂け、「影」と呼ばれるおぞましい怪物が人々を襲い始めた。絶体絶命の窮地で、深手を負った謎の戦士に
助けられた美咲は、彼から「生き延びて未来を」という言葉と共に、力の源であるオーブを託される。訳も分からぬまま、陽菜を守りたい一心で、美咲は未知の力「アーツ」を覚醒させた。
荒廃した世界を逃げ惑う中、美咲はオーブとの交信により、自分が「灯火」と呼ばれる存在となり、仲間を探し生き延びる宿命を負ったことを断片的に知る。生存者の情報を求め、二人は街で一番大きな「白鷺神社」を目指すことを決意する。その道中、巨大な影に襲われるが、二本の短剣を舞うように操る孤高のアーツ使い、セツナに救われる。彼女もまた「灯火」であり、美咲にこの世界の過酷さと、神社に潜む危険性を警告して姿を消した。
警告を胸に辿り着いた白鷺神社は、生存者の避難所ではなく、神社の守り神が黄昏に汚染され変貌した、強大な影「ガーディアン」の巣窟だった。ガーディアンの絶望的な精神攻撃に意識を奪われかける美咲。しかし、陽菜の悲痛な叫びが彼女を現実に引き戻す。「守りたい」という純粋で強大な意志が引き金となり、美咲は光り輝く槍を創造する新たな力を発現させ、辛くもガーディアンを退け拝殿へと逃げ込んだ。
そこには、息を潜める十数名の生存者と、もう一人のアーツ使いである少年、怜がいた。彼は神社の霊力を宿すお守りを使い、結界を張って拝殿を守っていたが、美咲がガーディアンを刺激したと冷たく非難する。だが、ガーディアンの猛攻で結界が限界に達した時、美咲と怜の力が互いに「共鳴」し、増幅し合うことに気づく。これを唯一の勝機と見た美咲は、怜の結界で時間を稼ぎ、自分がガーディアンの本体を討つという決死の作戦を提案。怜もまた、美咲の覚悟に未来を賭けることを決意する。
仲間との連携、そして敵であるガーディアンの悲しい過去を知った美咲は、全ての想いを込めた光の一撃を放つ。平凡な少女が絶望の世界で戦う意味を見出していく物語が、今、幕を開けた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 20:00:00
9602文字
会話率:36%