一人の旅人が居た。宛も無く広い世界の只中をたった一人、流離うように、大地に足跡を残しながら。
そして、旅人は出会う。自らの運命を変える一人の少女と。世界の運命の歯車を回す、一つの出会い。
少女は追う。自分の大切な者を奪った者を。
旅人は追う
。自らが求める、自分が居られる場所を。
彼らの歩む先に何があるのか……それは、吹き渡る風しか、今は知らない。
鳴り響く銃火、交わされる射線の先に何を見出すのか。一人の旅人の行く末に、せめて幸多からん事を……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-29 18:00:00
54904文字
会話率:62%