七世紀倭国は神の声を聴くことのできる大王家を中心に、蘇我氏が権力を有していた。隋や三韓の脅威に対抗するため、蘇我入鹿は厩戸皇子の甥・高向王を擁立して国の充実を図る。が、高向王は若くして病没する。代わりの者をどうするか悩んでいる時、蘇我氏に
連なる巫祝一族のお告げにより、高向王の遺児・大海人皇子を蘇我氏は擁立する。大海人皇子を大王にするため生母・宝皇女は田村皇子と再婚する。田村皇子を推古帝のあとの大王とし、大海人皇子を大王の長子という位置に据えるためであった。やがて田村皇子と宝皇女との間に葛城皇子が生まれる。
葛城皇子は、大王と大后の長子として生まれたのにもかかわらず、大海人皇子という存在のために大王への道が閉ざされていることに鬱屈した感情を持っていた。そして、神道の家に生まれたため、仏教を奉じる権力者蘇我氏がいるかぎり将来を閉ざされていると考える男がいた。中臣鎌足である。
鎌足は蘇我氏を排除し葛城皇子を大王にせんと画策する。
入鹿・大海人皇子と鎌足・葛城皇子との思惑がぶつかり合い、やがて六四五年六月を迎える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 19:47:34
26158文字
会話率:42%
「青春ぜんぶ駄目にして、俺と台無しになろう──」
高校二年生の男子・三島凪は、自分のことを頭の良さだけがとりえの、なにもない人間だと思っていた。虚しさを紛らわすため必死に頭の中に知識を詰め込み、それにすがって毎日を送っていた。
そん
な彼の前に現れた転校生・宗像達也は、テスト前日の転入にも関わらず、あっさりと三島から学年トップをさらっていく。
なんでもできて、恵まれていて、人望もある完璧な宗像にひどい嫉妬を覚えた三島は、彼の弱みを握ろうと、宗像が立ち上げた『生物研究部』に入部する。
しかし宗像と接するうち、三島はしだいに、自分の中に眠る知らない情動に振り回されるようになっていく。
思春期の切実さ、鬱屈した感情、未成年ゆえの閉塞した、逃げ場のない世界。
息が詰まるような日常の中、それでも何かを希求して、少年たちはもがき続ける。
※※※
友情を演じていたはずの男子高校生が互いの存在にずぶずぶハマってしまう話です。
修羅場といってもドロドロの憎悪や怨恨モノ、復讐モノではないです。
激重感情がこじれて大事故起こしてます。しんどい話が好きな方に。
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※2日に1回、17時に更新予定※
※すでに完結済みのものを予約投稿しています※
※はっきりしっかりハッピーエンドです※
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-01 17:00:00
358772文字
会話率:28%
他人より少し偏ったマイナス思考の持ち主である女子高生“星河 雪璃(ほしかわ せつり)”は、鬱屈した感情を抱えて日々を過ごしていた。
しかしある日のバイト帰り、本屋で遭遇した事件を機に彼女の日常は少しずつ変わり始める。
これは、その最初
の切っ掛けの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-29 17:42:22
10511文字
会話率:36%
獣使いの仕事に、陽の目が当たることはほとんどない。挙げた手柄は、騎馬に乗った武者の、猟犬を連れた狩人のものとなる。どんなに丹精込めて獣を育てあげても、飼い主に文句を言われることこそあれ、褒められることはほとんどない。獣使いの里の若者サルトは
、そんな仲間たちの扱いに、鬱屈した感情を抱いていた。そこでサルトは、幼いころから共に育った弟分の猿、モンジとともに、モモタロウ率いる鬼ヶ島討伐隊への参加を志願する。人里を脅かすオニたちを退治する危険な仕事だが、獣使いの生業を人々に認めさせたい一心だった。
モモタロウ一行のなかで、前線に立つことのないサルトを侮る者も多かったが、裏方として多数の猟犬たちの調練に励む。来るべき鬼ヶ島の決戦に向けて、イヌたちに戦術や連携を叩き込んでいく。厳しさと優しさを併せ持ったサルトの指導に、猟犬たちも信頼で応え、調練は短期間で完了。あとは実戦を待つばかりとなった旨を、サルトは意気揚々とモモタロウに報告する。
そんなサルトにモモタロウが返した仕打ちは、オニとの内通の濡れ衣と、それを理由とした鬼ヶ島討伐隊からの追放宣告だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-03 23:00:00
16892文字
会話率:44%
友達づくりに失敗し挫けた中学生の田中ヒロシは、その鬱屈した感情をクラスメイトへの復讐に変えた。
ある日「闇の魔導書」を手に入れたヒロシだが、突然死神を名乗る男に異世界へ連れられてしまう。
元の世界に帰りたければ魔獣があふれる世界
で、魔術をマスターする必要があるという。
全力で拒否するヒロシだったが…
これは、特別な才能を持たない平凡なヒロシが泣きながら成長していく物語。
※【全26話完結】書き終わっており、編集しながら更新していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-15 08:19:32
49622文字
会話率:39%
私の鬱屈した感情は、ただ闇に融けてしまった。
最終更新:2014-10-31 01:38:53
231文字
会話率:0%
『乃木は、戦が下手だからな』かつて何気なく言われた言葉が、乃木大将の胸に深い傷を残していた。日露戦争、旅順攻略戦での作戦会議のさなか、乃木大将の鬱屈した感情は爆発する。
最終更新:2013-06-07 15:09:00
10525文字
会話率:40%
関東最大の勢力を誇る、福仁会(フクジンカイ)。かつての抗争の果てに、対等な立場で福仁会と接していく約束を交わした、北山会(キタヤマカイ)。しかし、現実は違った・・・・。
福仁会会長の梅竹(ウメタケ)は、自身の引退と同時に、かつて盃を交わした
廻田(メグリダ)率いる禄燕会(ロクエンカイ)の潰滅と、約束を交わしたはずの北山会の弱体化を目論んでいた。
主人公の岩切良太(イワキリ リョウタ)ら、北山会の若手幹部たちは、福仁会の圧力や、世間のバッシング、警察の監視に怯え、信念を持てずにさ迷う会の様相に、鬱屈した感情を抱き、ついに、危険すぎる計画のために動き出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-03-27 15:48:35
3219文字
会話率:49%