ネイワーズ王国の王都セタンで暮らすルーリス・マーロウは、城の厨房でイモの皮を剥いていた。働き始めて三日目に王弟のベリオル侯爵による内乱により、城は制圧され、ルーリスは無職になった。
厨房から追い出されるときに、床の抜け穴から出てきたセル
マ王女と遭遇し、何故か一緒に城から逃げ出すことに。王女が選んだ抜け道で、『王国の守護精霊』ユーダミラウと出会い、ルーリスはうっかり精霊の加護を受け入れ、護衛騎士の頂点と言われる『精霊騎士』の任命を受けてしまった。
「せっかく守護精霊までついたのだから、王座を狙ってみようかしら」
「半分詐欺じゃないですか!」
侍女代わりに世話を焼きながら、ルーリスはセルマ王女と西の国境に向かった。その先に広がる無人の荒れ地を国土として独立宣言するセルマ王女に賛同する者は誰もいなかった。
「王座を狙うって、ここですか!?」
「お兄様と争う気はないもの」
しれっと言い放つセルマ王女の国造りのために、ルーリスは今日も奔走する――
***不定期更新です。***11/5 あらすじをちょっぴり直しています……内容に大きな変更はあありません***折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-01 16:10:42
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会話率:58%