いっそのこと僕も脱皮をして大人になりたいな。この蝉の幼虫のようにバキバキと背中を突き破って、殻の中から大人の僕が誕生をするのさ。うん、きっと、そのほうが面白いよ。
本作品は、しいな ここみ様主催『純文学ってなんだ?』企画参加作品です。
最終更新:2024-08-12 15:07:45
1845文字
会話率:30%
「昔は良かったなあ」
空が木通色に染まる頃。家の庭に置かれた石灯籠に火を灯すと、それは眠りから覚めたようにつらつらと語り出す。
「人間が沢山いて、賑やかでよお」
とうの昔に死んだ祖母曰く、付喪神が宿っているらしい。本当かはわからな
いが、灯籠は確かに話をする。滔々と語るばかりのときもあれば、意見を求められたり、質問をされたりすることもある。
私は縁側に腰かけなら話を聞き、ときおり言葉を返す。傍から見ればおかしな光景だろう。一緒に住む孫たちは、オバケがいるといって庭に近づこうとしない。
「それが今じゃあ、すっかり静かになっちまって……」
灯籠は悲しそうにボヤく。なんでも昔は、この家にたくさんの人が出入りしていたらしい。というのも、大昔はそこそこ大きな商家で、使用人や従業員がわんさかいたのだそうだ。戦争やら財閥解体やらで色んなものを手放した結果、広いこの家と灯籠だけが残った。
「あら、私たちだけじゃ不満なの?」
「不満じゃねえけどよお……。……ん? なんだ、その……手に持ってるやつ」
私は持っていた一枚のカードを見せる。
「今日貰ったの。未来を占うカードなんですって」
「ほう、占いかあ。あれは面白いよなあ。そうそう、昔、陰陽師とかいうやつが――」
灯籠はよく思い出話をする。それを聞き流しながら、私はカードを眺めた。コインのクイーンというらしい。よく分からないけれど、豊かさとか、希望だとか、そういう意味を持っているらしい。
「お前とはあと何回、こうして喋れるんだろうなあ」
「ちょっと、縁起でもないこと言わないでよ。あと二十年は生きるわよ」
「二十年なんてすぐだろうがよお」
私は一枚のカードを手の中で撫でながら、ふふふと笑う。
「そうね、あなたには二十年なんてあっという間かもしれないわね」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 19:41:30
980文字
会話率:58%
男はすべてに疲れていた。それを放棄して生きようと考えていた。
0から生きるのだ、と。
だがしかし、何もない人間を都合が良いと考えている人もいるよねっていうお話。
そもそも小説に慣れ親しんだ作者じゃありません。
小説としての体裁もないかもだ
し、誤字脱字も多いかと。
ただ、作者としてはこうなると面白いよなと思いながら執筆しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 09:00:00
97991文字
会話率:19%
懸賞で、たまたま当たったゲーム「君と紡ぐ世界」でユニーク職業を引き当ててしまった、和泉吉江。
そしてゲームをプイイし、決まった職業がユニーク職業最弱のテイマーという職業だ。ユニーク最弱と罵られながらも、仲間とテイムした魔物たちと強くなってい
き罵ったやつらを見返していく物語です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-23 16:04:29
8689文字
会話率:28%
太陽の塔と岡本太郎。面白いねえ。
「岡本太郎の芸術をどう思う」
健「いいと思うね。楽しめるよ。そら、中国戦線とかに従軍してるから、それなりの苦労はあっただろうなあ」
英「他の作品とかどう?」
健「女の子が後ろ手にナイフ持ってるやつがいい」
英「あ、夜ね。あれもいいなあ」
健「重工業も好きだな。」
英「うちの町の美術館に太郎さんの作った顔、があるよ。面白いね。
」
健「岡本太郎さんの書いた本も面白いよ。図書館に沢山あるよ」
英「幸せなら手を叩こう、ポンポン、って言ってると、蹴飛ばしてやろうかと思いますよ、とか言ってるねえ」
健「文化講演会とうのも面白いよ。『芸術は人生であり、人生は芸術である、というのが私の主張ですね。だから~と、なんてものは必要ないんです』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-03 19:52:27
1236文字
会話率:80%
―朝起きると、女子になっていた、中学一年生の僕。幼馴染の新条楓と一悶着あって...
最終更新:2024-02-18 14:30:53
1979文字
会話率:46%
百種類以上の種族が混在する世界である第八世界。この世界では力の均衡が保たれていたため、大きな争いというものは起きていなかった。
そう、あんなことが無ければ・・・・
「魔力あった方が絶対面白いよね」神の気まぐれで魔力があふれる世界になった第八
世界だったが、魔力を使うことができたのは人間とエルフのたった二種族。
約二百年の月日が流れ、世界の半分は人間とエルフによって支配されていた。
神のミスにより世界の力バランスが崩れ、その尻拭いをする羽目になった主人公『ライ』は果たして世界を救えるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-10 00:17:44
2794文字
会話率:32%
【最新・第1章のあらすじ】覚悟は良いか! 主人公のオビトが、いきなり、義兄から斬り殺されようとします。 どうもオビト暗殺命令が出たようです。 その時、オビトが覚醒してトーテムと呼ばれる守護霊を召喚するのですが、義兄も守護霊を召喚したので、異
能バトルに発展します。 果たして、異能を身に着けたばかりのオビトは、この危機を脱することができるでしょうか。
【天平のファンタジアとは】登場人物が、トーテムと呼ばれる守護霊を操って異能力バトルをしながら各地を冒険する話です。 冒険の途中、さまざまな敵が登場人物に守護霊バトルを挑んできます。 守護霊はさまざまなスキルを持っています。 そのスキルをどのように使うかが、勝敗のカギです。
▼ よくある異世界転生モノかと思いきや、実は歴史創作モノ、ヒストリカルです。 主人公のオビト君のモデルは、奈良に大仏を作らせた聖武天皇です。 ということは、メインヒロインで公爵令嬢のアスカは光明皇后で、サブヒロインのヒロミは県犬養広刀自となります。 ヒロインが多数登場するハーレムものでもあります。
▼ 戦闘シーンが残酷ととられる可能性があるので、残酷描写ありとします。 対人の暴力描写は避ける予定ですので、差し当たり暴力描写ありとはしません。 肌を露出させるシーンがあるかもしれませんので、性的表現ありとします。
▼ 歴史を知らなくても楽しめるはずです。 もっとも、意外なところに歴史ネタを仕込ませているので、後で歴史を学んだ上で読み直すと、新たな発見があるかもしれません。
▼ 1章だいたい1バトルで完結します。 1章だいたい10エピソード前後で、どこの1章を読んでも、その1章だけを読んでも面白いような、そういう物語を目指しています。
▼ 1ヵ月1章のペースで更新していきます。 1章更新中は、平日1日1Epのペースで更新していく予定です。
▼ 本作は、小説家になろうのほか、ノベルアップ+でも公開しています。 ノベルアップ+で先行公開し、そこでの反応を見て小修整させた完成版を小説家になろうで公開していく予定です。
▼ 本作を読んで面白いと思われた方、是非とも、いいね、感想、★評価、ブックマーク、レビューなどしていただけたらうれしいです! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-30 17:00:00
271698文字
会話率:42%
君と一緒の1LDKのアパートが、
私の唯一の居場所だった。
最終更新:2023-09-19 19:00:49
2193文字
会話率:0%
ある日私、菜々瀬はプロセカの世界に転生し、推しの幼なじみの位置に!プロセカを知らなくても面白い小説です!
最終更新:2023-08-05 14:53:46
675文字
会話率:22%
リアリティってなかなかしんどいけど面白いよな。
キーワード:
最終更新:2023-06-08 23:42:11
683文字
会話率:0%
言語と感情も文明まで延長させて考えると面白いよな。
キーワード:
最終更新:2021-12-23 23:03:29
2687文字
会話率:0%
針なんぞ持ったことない俺が裁縫に挑む。
テレビ番組の影響で。
ソーイングビー面白いよな。
最終更新:2021-05-23 22:57:51
27275文字
会話率:0%
「AIよくわからない、コワイ!」
「こわくないよ~面白いよ~みんなももっと遊ぼうよ~」
AI素人&超初心者小説作者のAIさんとの付き合い方です。
最終更新:2023-05-23 17:24:42
8384文字
会話率:4%
もらい物とあげ物を置いていく。
イラストやら言葉あそびやらいろいろあるよ。面白いよ。
あげ物もかなり面白いよ。てゆうか、あげ物を見せびらかしたいの方が上かも。
くれた人ありがとう。受け取ってくれた人ありがとう。
最終更新:2023-05-12 21:17:17
10602文字
会話率:20%
皆様ご存じでしょう。一円玉を作るのには三円かかります。キャッシュレスの時代、一円玉は必要なのでしょうか。そもそも硬貨って必要なんでしょうか。
そもそも硬貨の起源とは?和同開珎とか、物々交換の時代なのでしょうか?
そんなことは全く書いていませ
んが、小銭って面白いよね?っていうお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-12 15:00:00
1471文字
会話率:61%
女々しいって言葉のルーツやら変遷やらって面白いよねってお話
最終更新:2022-12-29 11:35:06
1187文字
会話率:0%
座敷わらしが赤い服きたら凶事の前触れ、
座敷わらしは面白いよねってだけの駄文です笑っ
キーワード:
最終更新:2021-09-21 20:14:11
1120文字
会話率:0%
才能溢れる騎士家の令嬢エミリアは、その美貌と才能に目を付けられ、リーンベルク帝国の後宮に収められるが、ぶっちゃけ、皇帝の子など産みたくなった。しかし、騎士階級の娘がそのようなことをいえばお家はお取り潰しだ。そこでエミリアは皇帝の好みに沿わぬ
女を演じることにする。要は教養の欠片もない「馬鹿」を演じることになったのだが、溢れる才能はなかなか隠すことができず……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-01 10:59:48
13159文字
会話率:49%
侯爵家に双子の娘として生まれたアリスローゼ。双子は忌み子であると地方に追放され、慎ましく暮らしていたのだが、ある日、実の父親が尋ねてくる。
なんでも後宮で貴妃の位を得ていた妹が不慮の事故にあったとのこと。妹は療養のためしばし後宮を離れるそ
うだが、その間だけでも妹の代わりをしてくれないか――とのことであった。
「なんでわたしが――」
「もしも願いを聞き届けてくれたら帝国司書に推薦するぞ。それと後宮にいる間は王室図書室にも出入り自由だ」
「――その任務、引き受けさせていただきます」
本の虫であるアリスローゼはふたつ返事で引き受けるのだが、アリスローゼの妹は後宮で稀代の悪女として名を馳せていたようで……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-24 09:46:51
14102文字
会話率:56%
イオリア家のメイドさんが当主に送る報告書のお話。
たったの600文字ですが、「大どんでん返し」があります。
最終更新:2022-11-12 08:38:11
633文字
会話率:6%
何度も悪役令嬢レアーナとしての人生を繰り返すことに懲りた今世のレアーナは、第二王子ファウストをこき使うことにした。
今度こそレアーナは転生に終止符を打って、善き魔女としての余生を過ごせるのだろうか。
楽しく読めるラブコメディ。(当社比)
最終更新:2022-11-28 18:05:54
8761文字
会話率:44%
周りに響く女子の話声をなるべく聞かない様に俺は通路の端を歩きながら昨日読んだ小説の最後を思い出していた。
まさかあそこで新しいチート技が発動するとはなぁ、やっぱ異世界へ転生転移した人間がチート級の活躍する話は面白いよ。
男なら一回は
体験してみたいって思うだろうし!
まぁだけど最近はその異世界転生/転移ブームも下火になってきたかもな。 昨日の作品も面白かった割にはそこまで人気は無さそうだったし。
異世界転生系の小説はもうやり尽くした感あると思ってたし、この流れも仕方ないかな?
……それとも、もうみんな異世界に行きたいってそれ程思わなくなっちゃたのかな?
もしそうなら少し悲しい気持ちになるな。
「いや、まだまだこれからだろ! きっとまた人気になるさ!」
目的の場所についた俺は誰にも聞こえない様に小さく呟き、目の前の扉をあけた。
異世界は面白い。
この日まで俺は本気でそう思っていた。
※本作は異世界転移小説ですが聖女、占い、悪役令嬢、ざまぁ、チート、ハーレム、異世界転生がお好きな方には一部不快な表現があると思います。
基本的にはキャラの思想ですのでご理解下さい。
勿論私は全部好きです……。それでも宜しければ是非ご愛読よろしくお願いします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-26 00:16:26
415685文字
会話率:41%
天然について語っただけ。発想がもうおもろいんよ。
最終更新:2022-06-11 17:20:28
2452文字
会話率:4%
ストレスで心を壊した結果、心身に出た影響を書き綴ってみました。
辛い状況にある方、身内や友人の長時間労働が気になる方、自分のボーダーラインを把握しておきたい方に判断材料として使って頂けたらと思います。
読み物として面白いように心が
けて書いてますので、そんな深刻で鬱々とした記事ではありません。ご安心ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-23 04:52:28
4055文字
会話率:1%