辺境の森に面した村、メティア。
豊穣の女神ティアを信仰する齢40の神官の男が開拓する村で、彼に従う信者や新天地を求めて流浪の旅を続けてきた者など総勢50人足らずの平民が王国の支配権の届かない辺境に自給自足の村の建設に着手したのが始まりだ
った。
ヤラン少年が物心ついた時にはメティア村は150人規模に大きくなっていた。
ある日風邪を拗らせて高熱で寝込んだヤラン少年が目覚めると、知らないはずの異世界の記憶を思い出して自分が異世界からの転生者なのだと悟る。
それは生前の記憶。
ヤラン少年は今いるこの世界が彼の遊んだSRPG、フォーチュンエンブレムに酷似していると知り、死んだユニットは消滅という厳しい環境を嘆き、絶対に村人として大人しく生涯を全うしようと誓って同時に戦うために修行して少しでも生き残る確率を上げようと画策するが、そのためには必然として「主人公」の祖父役である老騎士に師事を受けなくてはならないのだが・・・。
必然的にメインユニットに数えられるようになるヤランの目指せ補欠ユニット生き残り生活が今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-10 13:44:00
29059文字
会話率:44%