「………………ああ、暇だ」
高校生、《前条時(ぜんじょうじ) 時雨(しぐれ)》は尋常じゃなく暇だった。暇すぎて暇がゲシュタルト崩壊しそうなほど暇だった。
一言言えと言われれば、暇と答えようか。
「…なんか面白い事、ねぇかな」
それは、
祈りでも願いでもあった。
時雨は、閉ざされた世界に囚われたままな事を嫌う。ピーマンと同じくらい嫌いだ。同様に、暇な事も嫌う。ニンジンと同じくらい嫌いだ。
だが、その願いは届くのかもしれない。何故なら。
「……ありますよ、面白いこと」
空から、声が落ちてきた。
アイデンティティは『泣く子も蹴飛ばす鬼野郎』の捻くれ者の主人公と、その仲間とゲームのナビゲーターが織りなすゲームファンタジーと生き物の新皮質。ナビゲーターの、最下位ギルドを一位にする。それが、主人公の娯楽となった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-07 23:34:37
36799文字
会話率:50%