いわゆる優等生であった尾張健司は、己の人生を憂いて、くだらない理由で自殺を図った。そして、彼が目を覚ました時、そこには、どこまでも広がる荒野が待ち受けていた。
彼は異世界に転生したのだ。
しかし、その世界で起きるのは、美女に囲ま
れたハーレムでも、安寧と繁栄に包まれたほのぼのでもなく、身もふたもないクソリアリズムであった。
きっと、彼以上に不幸で、恵まれない、『終わってる』転生者は、この世にいない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-03 17:00:00
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会話率:50%