【模様替えコントローラー】を、手に取る。
それは、部屋と連動している。
部屋の柱に、フックで掛けてあって、コードで部屋と、繋がっている。
まるで、エアコンのリモコンの様だ。
【模様替えコントローラー】には、パネルボタンが九つ、並んでいる。
縦三列× 横三列の、計九つ。
上・三つと中・三つは、デフォルトで、模様替え用の空間が、設定されている。
機械に弱い人でも、これら六つのボタンを押せば、容易に、部屋の模様替え(空間替え)ができる。
下・三つは、フリー。
自由に、自分の好きな空間が、設定できる。
でも、それらは、使っていない。
今のところ、六つのローテーションで、充分だからだ。
しかして、そのローテーションも、飽きて来ている。
ローテーションが、何廻りもしてるから、飽きて来ている。
使こうてみるか。
【模様替えコントローラー】に、テキトーに、座標を打ち込む。
Xどったらこうたら、Yどったらこうたら、Zどったらこうたら。
砂嵐が、走る。
部屋全体に、砂嵐が、走る。
草原の風景は、消え去る。
大きくブレていた砂嵐の波が、小さくなって来る。
ブレの波が、小さくなる。
小さくなり、落ち着いて来る。
安定し出した砂嵐の波は、像を結び出す。
それは、うすぼんやりした輪郭を、まず結ぶ。
輪郭が、目に見えて、ハッキリとし出す。
それに伴い、色も、付いて来る。
最初は、白黒だった。
それらに、ほのかに、色が付いて来る。
モノクロがに、淡いパステル調の色が付いて来る。
薄赤、淡青、浅黄、黄緑。
それらの色が、徐々に、濃くなって来る。
深紅、紺碧、麻黄、真緑。
砂嵐は、いつの間にか消え、部屋は、新しい風景を映し出す。
形のハッキリした、色合いも冴えた風景を、映し出す。
どこや、これ?
新しい模様替えの地は、岩場。
岩が、ゴロゴロ、そこら中に、転がっている。
岩と岩の間に、かろうじてと云う感じで、土の見える地面がある。
ひと際大きい岩が、ある。
岩の上に、細い岩が、立っている。
いや、突き刺さっている感じ。
よく見ると、岩では無い。
木か?
木、でも無い。
もっと、硬質。
それは、よく見ると、真っ直ぐでもなかった。
少し反りが、ある。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-17 10:17:22
54526文字
会話率:18%
鏑木千里は剣道部のエースである。このお話は高校剣道全国三連覇を目前に控えた初夏の出来事。
鏑木千里はオタクである。このお話は彼女の黒歴史が巻き起こす出来事。
夏の大会を控え練習に打ち込む千里であったが、その前に大きな敵が立ちはだかる
。学生最大の敵。期末テストだ。
テスト勉強にどうしても身が入らない千里は、気分転換に部屋の模様替えを始める。
模様替えをしていた千里は、部屋の奥に埋もれていた数冊のノートを見つけてしまう。それは彼女が中学生の時にしたためていた、脳内連載をまとめた創作ノートだったのだ。
あまりにも恥ずかしいそのノート。いわば黒歴史と呼ばれるその邪本を処分するために、翌朝彼女はゴミ収集所へ向かう。それがいけなかった。
収集所を目前に、不幸にも彼女は事故に遭ってしまう。
意識を取り戻した彼女が目にしたのは、黒歴史ノートにしたためられたあまりにも恥ずかしい記憶と同じような異世界だった。
今、彼女の精神を抉る異世界の生活が始まろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-14 22:31:41
66264文字
会話率:42%
「日替わり創作お題」で出たお題「スキとキライ」でほのぼの家族もの。ハイ、おとうさんはタイヘンです。
関係ないけど、俺、一目惚れしたんだ。……黒猫のヌイグルミが付いたキーホルダーに。← でもレジに持って行く勇気が出ない……!← コンビ
ニ並みに無表情なヤツなら良かったが、ニコニコした女の子がレジに居るんだ。……無理だ! 無理だったよ……。俺には買えなかった……。だから、話の中に出してみた。ちょっとだけ満足。←折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-21 22:42:52
200文字
会話率:50%
部屋の模様替えを行った。俺のイメージチェンジも兼ねて。
最終更新:2011-02-19 16:05:52
408文字
会話率:71%