パウエナが最後の自立機動兵器エグゼキューターを破壊した時点で、人類の生き残りはわずか二十一名だった。
人類は戦いに勝ちはしたが、絶滅は目前だった。
兵士としての役割を全うしたと考えたパウエナは、司令官に対してそれでも子供を産んで増やすと強弁
する。
しかし恋をしたこともないパウエナのそれは、子供の戯れ言でしかなかった。
司令官は代わりに塔の地下にある播種船の本体に、人類の遺伝的多様性を取り戻す鍵を取りに行くよう命じる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-07 07:00:00
5513文字
会話率:32%
皆様、ハプスブルクという名前を聞いたことがありますか?
実在する貴族であるハプスブルク家は、しばしば遺伝学の研究対象として取り上げられます。下顎前突症、所謂「ハプスブルクの顎」などの遺伝病と血族結婚との関係を探るためです。
最終更新:2021-05-08 20:07:52
2290文字
会話率:0%
蟻と蜂。
進化と退化。
進化非可逆の法則によりその実態が解明されつつある今、
彼らは「寄生虫」という存在から普通の生物として帰還した者であることが近年わかってきた。
オカルトめいた進化非可逆の法則はより事実として裏づけられつつあり、
今
遺伝子研究の分野では「人類における退化の恐怖」を抱いている者が少なからずいる。
一度退化すると二度と元に戻らない遺伝子の不思議の中で、私達はどう生きて行けばいいのか。
それを蜂から読み取るエッセイ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-27 08:00:00
5764文字
会話率:2%