本間道場で筆頭師範代を務める十兵衛は、真剣勝負ができなかった。
道場での腕は負け知らずなのに、白刃が怖いのだ。
抜刀や据物斬りはするが、真剣での立ち会いは絶対に避けてきた。
その十兵衛に城中から上意討ちの命令が来た。
俺にはできない。
十兵
衛は苦悩した。
相手は一刀流の遣い手田所源四郎である。
逃げるわけにはいかない。
だが、中間角蔵の力を借りて田所を討ったが、上意討ちには見届け人がついていた。
十兵衛は目付に呼び出され、二度目の上意討ちか切腹かどちらかを選べと告げられた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-19 13:49:12
15547文字
会話率:17%
女だてらに剣術道場師範代の三峰さくらは、ある夜更け、妙な少女に手を引かれる。引かれるままたどり着いた店は、すでに盗賊に襲われ、店主以下皆殺しにされた後だった。
同じ頃、さくらの馴染みの料理屋のひとり娘、カヨが姿を消す。神隠しと諦める親を叱咤
し、さくらはカヨを探し始めるが……。
女の身で剣客として生きることを決めたさくらと、優しいながらも正体の知れない琴の奏者、総の江戸物語(ちょっぴり、ファンタジー?)です。
※このお話は深町蒼HP「yume.yume.」でもご覧いただけます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-02 23:08:28
58861文字
会話率:42%