中学生になったばかりの真琴は、雨が降りしきる中で正体不明の化け物と遭遇した。大きい目玉を持ち雲のようにふわふわしている化け物に追われ、必死に逃げているうちに崖から落ちてしまう。意外にも窮地の真琴を救ってくれたのは、真琴を追っていたはずの化
け物だった。
崖下にあったのは萎びた巨木。疲労が溜まっていた真琴は眠りに落ちてしまう。
次に目覚めた時、真琴がいたのは緑生い茂る巨木と鳥居のある知らない場所だった。そこで渡と名乗る男と出会い、この地が表国であると知る。
真琴は元の世界に戻るため、渡に着いて行くことを決めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 19:25:33
31945文字
会話率:44%
※エロティシズムな要素は一文もありません。ほとんど書き終わっていて、あとは加筆修正とエピローグのみです。
それは快晴の空からふと降り注いできた通り雨の様な唐突さで訪れた空前絶後のカタストロフィだった。
怪人、物の怪、化け物と言った想
像上の異形が現し世を跋扈し世界を浸食し始めたその日から、人々が口にする"悪"と言う言葉は勝者が敗者を定義するための言葉ではなく、またある個人にとっての主観的な価値観でもなく、概ね人の生活を脅かす化け物たちの事を指すようになっていた。あらゆる国家、あらゆる人種に降りかかった平等なる悪の災いは人々から平穏と未来を瞬く奪い去り、人類の善悪に対する概念を一変してしまったのだ。 悲嘆、哀願、怒号、諦観……まともな抵抗の手段もなくただただ異形たちに蹂躙される絶望の中、人々が思い焦がれる一縷の希望は奇しくも異形の存在たちと同じ想像上の何かであった。悪に染まらず、悪を打ち滅ぼす何か。悪を滅ぼす超常的な力を持ったおとぎ話のような何か。損得勘定などなく、ただ善のために力を揮う何か。
即ち、正義の味方。
この世に悪の栄えたためしなし!悪たる異形のものたちの出現が前触れなく起こったものであったなら、その悪を打ち砕く強い力と高潔な精神を兼ね備えた者たちが人類の中から現れだしたのもまた突然だった。無数の力なき者たちの願いを受けて理ことわりを超越した何かが呼応したのか。それとも人類自体に備わっていた種としての力なのか。あるいは争いに愉悦する何かが気まぐれに糸を引いたのか。だが例え力を得ることに如何な理由があろうとも、正義の味方と呼ばれる彼らが異形たちと熾烈な戦いを始めたのは彼ら自身の心に強い意志を灯したが故だった。
そうして、始まりの日カタストロフィからから五十年。正義の味方たちの力と人々の団結によって人類は五十年前ほど平穏とはいかなくとも、新たな常識と秩序を一部で築き上げるまでに至ったのだ。
これはそんな世界の中でもうじき引退を向かえる、とある魔法少女の悪墜ちの序章である。
※プロローグままです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-12 14:04:33
85198文字
会話率:45%
本化と平面化の内容を含む状態変化小説です。
最終更新:2024-12-30 20:39:51
15420文字
会話率:18%
雨が降っている。その雨は夕方に降り始め、既に地面の所々に水たまりを作っていた。雨はザァザァという音を立てて降り続ける。この季節にはよくある通り雨のようだが、それとは少し様子が違う。明後日に嵐がくるらしい。この雨は、さしずめその軍勢の先遣隊で
ある。雨は街を睨む。雨の雫がひとしきりの大地を濡らす。街の面持ちは決して明るくはなかった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-06 01:29:11
2538文字
会話率:41%
最近矢鱈、通り雨が多く。
そのせいか、よく虹を見ます。
最終更新:2024-09-08 23:53:27
230文字
会話率:0%
突然の雨
頬に触れた雫がやけに温かくて
キーワード:
最終更新:2024-09-08 16:51:54
202文字
会話率:0%
勇者が魔王を倒した後のお話。
過去作の供養です。暗めの描写にご留意ください。
キーワード:
最終更新:2024-08-22 23:32:55
3879文字
会話率:68%
浜崎はバンド「カマイタチ」のドラマー。最近ベストアルバムを出したのだけれど、どうにも気がかりな点が。そして彼は知りたくなかった真実を聞くことになる。
最終更新:2019-01-29 23:24:52
18996文字
会話率:54%
雨を司る竜神との約束。俺達は歌う。 『一番の歌い手』の俺は、リコと出会い、恋に落ちた。
最終更新:2024-07-02 21:00:00
5121文字
会話率:50%
聖女か魔女か。美しい少女は友と成長し、やがて国を守る最強の剣となる。
■50万PV感謝!■
憧れの騎士になるため、男爵家の娘ラーソルバールは王都にある騎士学校を受験する。
模擬戦闘試験で受験生が皆、現役騎士達に軽くあしらわれる中、幼い頃から
独学で剣を振ってきた彼女は騎士団長の一人と互角に戦い、周囲を驚かせた。
魔法が不得手でありながらも、なんとか試験に合格し騎士学校に通い始める。
そして運命の悪戯か、幼年学校時代からラーソルバールを宿敵として追いかけ続ける公爵令嬢エラゼルと再会。
学校の内外で色々な事件や国家単位の陰謀に巻き込まれながらラーソルバールは成長していく。
対立しつつ背を預ける、そんなエラゼルとの関係は……。
望まぬ戦いや、抗えない出来事に苦悩しながら、それでも少女は未来のために「騎士」になるため歩みを止めない。
やがて彼女は騎士となり、国の危機に立ち向かうことになる。
ちゃんとしたファンタジーの世界を少しだけハートフルに、ちょっとコメディっぽく、少しだけの涙を添えて。
ラーソルバールの人生(友情と恋と冒険と戦争)の物語です。
■
■騎士編に突入しました!!■
転移転生無し、主人公はチートキャラでもありません。
序盤の戦闘シーンは以下のあたり。
「第一章:(三)牙竜将」「第三章:(四)思い出と因縁(後編)」「第四章:(一)通り雨のあとで」
************
恋愛話は二部に入ってからです。気長に読んでいってください。
第一部 騎士学校/学生編
第二部 騎士学校/調査と出会い編
第三部 正騎士編
こちらに本作関連の小ネタもあります(外部リンク→カクヨム様)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894176653折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 20:00:24
1038263文字
会話率:40%
通り雨、予定のない場所へ、お互いの誓い
キーワード:
最終更新:2024-05-02 08:06:38
409文字
会話率:0%
街が洗われてゆく、いくつもの夢を語るなら
最終更新:2023-02-17 07:58:47
407文字
会話率:0%
通り雨、乾いたココロに、どんな文字を描こうか
最終更新:2022-04-10 11:54:00
290文字
会話率:0%
振られた主人公。
立ち尽くしていると雨が降りだす。
通り雨の後に差し込む光を見て、主人公は何を思うのか。
最終更新:2024-01-25 00:26:49
427文字
会話率:0%
通り雨でアスファルトの匂いがすると、いつも子供の頃を思い出してしまいます。
キーワード:
最終更新:2023-12-03 21:36:03
241文字
会話率:0%
これはいずれ吹き荒れる四重奏へ通り雨の旅行士が辿り着くまでの前奏曲。レーゲン・アーヴェント、若き旅行士の旅立ちから、仲間たちとの出会いまで。本編では描写されなかった前日譚としての物語を綴っていく。
※この作品は「通り雨の旅行士《トラベ
ラー》」の前日譚にあたります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-01 01:24:15
40068文字
会話率:30%
――始まりを告げるのはいつだって一陣の風だ。
世界中に死と破壊を撒き散らした〈災厄の禍年〉の終結から十八年後の現在。人類を脅かす異形の軍勢を打倒し世界を救った英雄たちも姿を消して久しく、いまだ多くの傷跡を残す大地の上で、人々はそれぞれ
の日常を懸命に営んでいた。
そんな断絶と混乱に満ちた世界にはいつしか、道なき道を切り拓いて進む者たちが現れた。ある者は正義の徒。ある者は無法の輩。主義信条さえ千差万別、己が力と意志を貫いて生きる彼らを、人々は旅行士と呼んだ。
レーゲン・アーヴェントもその一人だ。灰白色の髪に瑠璃色の瞳。得物はそれぞれ師と父仕込みの剣と拳銃。身に宿すエーテルの力は風と水。トレードマークに空色パーカーを着込んだ彼女は、冒険と再会を志して故郷を旅立った。
雨の名を持つ少女を待ち受ける数多の出会いと別れ。勝利と挫折。仲間たちと共に辿る旅路の果て、世界に挑んだ若き旅行士が見るものはなにか。遥か空の彼方から〈天輪〉が見下ろすエーテルに満たされた世界に、新たな戦いの予感が迫る。
その発端となるのは森で迷った一人の少女。迷子探しから始まった騒動は、とある平穏な村を巻き込んだ激戦へと発展する。剣と魔法。歌と銃声。稲妻と閃光。襲い掛かる脅威にレーゲンたちが立ち向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-24 01:43:33
556292文字
会話率:30%
学校への通学。ただそれだけの話し。
最終更新:2023-07-03 00:00:00
2184文字
会話率:0%
雫は普通の女子高生。幼なじみの男子、玲生のことが少し気になっている。玲生は嘘をつくときに髪をかきあげる癖がある。そんな二人の夏のひと恋。
最終更新:2023-05-20 08:39:07
2720文字
会話率:41%
結局、遅れることになった。そんなものかもしれない。通り雨に降られて、あれこれ思い出しているうちに。通り雨の後、今年はどうなのかなって、あれこれ思い出すばかり。
最終更新:2023-05-16 23:44:43
563文字
会話率:0%
通り雨を浴びながら
愚かな戯れを強制される
キーワード:
最終更新:2023-04-30 23:49:31
225文字
会話率:0%
明け方の通り雨は考える時間を与えた。朝と混じり合う雲の切れ間、僕は金色の月を見たんだ。
最終更新:2023-03-28 11:33:11
6586文字
会話率:50%
春が来て果てしない夢を見る
閉じ込められた座敷牢の中
西日にビー玉が光っている
包帯は血に汚れ
其れは春の呼び声か
いつまでも太陽は沈まず
夕陽は地平線を漂い
夜は丑三つ時で居間のボンボン時計は止まる
此処は常世の世界なのよ
お多福のお面を
つけた
姉様が母上が家族そろって
仏間で踊っている折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-14 02:43:14
2796文字
会話率:0%
結論を言おう、魔王は倒された。
総勢300名のチート魔法使いやらチート剣士やらが城を囲んでは、聖なる炎やら、聖なる雷やら。聖なる手榴弾やらを、文字通り雨あられのように城に降り注いだ。
そうして、一秒も待つことなく城は崩れ、その三秒後に
手榴弾は破裂した。
瓦礫の上で勇者達が「魔王は何処だ」と瓦礫をどかし「邪魔だ」と叫んでは逃げ惑うゴブリンを虐殺した。
そして遂に瓦礫の中から魔王を見つけたかと思うと勇者たちは「俺がトドメを刺す」「いや俺だ」「どうぞどうぞ」と全員が血眼になりながら一斉に剣を突き刺した。
魔王は体に28箇所も剣を突きさされて倒れたが、かろうじて意識は残っていた。
「なるほど……お前たちの姿を見て分かった。 私が死んだ後だ、私の死後に混沌がこの世界を覆いさるであろう」
そう言い魔王は消滅した。
勇者たちは「どんな敵が現れようとも俺たちが力を合わせれば敵ではない」と声高々に剣を掲げた。
そんな感じで物語は平和に終わったと思っていただろう、そう僕を除いて。
僕は転生したその瞬間から人を信用していない。
人を信用して僕は死んだ。だからこそあの魔王の言った言葉の意味がわかっていたんだ。
しばらくして。
かつて仲間だった男に僕はこれから殺されそうになっている。
この状況、鼓動の音が大きくなる、緊張で口の中が乾き、自分が焦っているのを自分が一番理解できる感覚。
目の前の男は手をこちらに向け攻撃の準備をしている。
血流が早くなり、脳に血が回った結果、この状況を打開する突破口を思いついた。
僕は右手に持った自衛用のナイフを思いっきり自分の左肩に突き刺した。
※注意※
※当作品に書かれている知識には危険を伴う物がございます。
絶対に真似しないようお願いいたします。
※作者は科学の素人です。
理系の友人から添削してもらっていますが、間違った場所があるかもしれません。
ご了承ください。
※当作品は『カクヨム』にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-01 07:00:00
66146文字
会話率:37%