宰相子息、騎士団長子息、魔術師団長子息、そして……己の婚約者である、王太子殿下。国の将来を担う錚々たる顔ぶれを、たかが田舎領地の子爵の娘が侍らせている事に、ロザンナは我慢ならなかった。あの恥知らずな不届き者の小娘には、身の程というものを教え
てやらなければ――そんな煮えたぎるような怒りを胸の内に秘め、不愉快極まりない光景の中心へと足を踏み出す。しかし、彼女は知らなかった。己が、これから屈辱と絶望の限りを味わう事になるのだと―― ◆◆◆ 王子や高位貴族の子息達に囲まれている少女と、王子の婚約者の令嬢が対峙して、断罪するお話です。という説明に嘘偽りは一切ありませんが、そのままを期待するとコレジャナイ感が満載となっておりますのでご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-13 00:00:00
13219文字
会話率:18%
お嬢さまとは、仮の姿。
伯爵令嬢エリザベス・バートンの正体を知る者は少ない。
彼女は模範的な伯爵令嬢であり、未来の淑女――しかし、彼女は大層な猫かぶりで口の悪い田舎娘。
彼女は闇夜を駆け、義賊行為を繰り返す怪盗――しかし、彼女は
失墜した王家の生き残り。
女子力(物理)で優雅なる夜を支配してみせましょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-02 00:09:11
94349文字
会話率:33%