角川スニーカー文庫から3月1日発売
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再会した幼馴染は、清楚可憐な美少女になっていた。
「久しぶりですね、隼人」
「はるき、なのか?」
かつて田舎で一緒に泥だらけになって遊んでいた幼馴染と再会すれば、あの頃男と思っていたガキ
大将然とした姿の面影はどこにもなく、誰もが振り返るような清楚可憐な大和撫子――というのは外向けの姿。隼人の前でだけは被った猫をかなぐり捨てて、当時と同じガサツな反応。接してくる距離感も変わりやしない。
「靴下脱いで胡坐って……見えるぞ」
「見たいの?」
「見たくねーの!」
「じゃあ見なきゃいいじゃん。それとも……ははぁん?」
「くそっ、そんなんじゃねーっての!」
「ふひひ」
そんな調子で接されるとドギマギして悔しいので、女の子扱いしてみたら意外な反応が……
田舎と都会。
少年と少女。
変わってしまった心と身体。
されど変わらぬ想いと約束。
更には田舎で別れた妹の親友、野菜を育てる園芸部員の女の子、彼女達との再会と出会い。そして――
これはそんな幼馴染と、離れていた距離と時間をちょっとずつ埋めていく、とある夏から始まるお話。
ジャンル別日間1位、週間1位、月間1位、総合日間2位、週間5位 ありがとうございます。
R15は保険です。
カクヨム様にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-29 19:00:00
906662文字
会話率:43%
84kmの8ヶ月
80年近い現代人の人生に
とったらちっぽけな
この距離と時間が僕の人生を圧倒的に
変えてしまった。
今を生きる20代の男女なら
きっとこんな経験がある人もいるだろうと
そんな願いを込めて。
最終更新:2022-07-27 14:20:13
3017文字
会話率:25%
簡単なようで難しいようで、やっぱり簡単なようで
キーワード:
最終更新:2017-11-03 17:56:34
1197文字
会話率:0%
わたしと彼とでは歩幅が違う、歩く速さが違う。だから一緒にいるって思っていたその時間も、本当は違っていたのかもしれない。
それはまるで星のよう。
つまりわたしたちは最初から、近くに見えているだけで、一緒になんていなかったもかもしれない。
サヨナラを告げるために呼び出したのに、彼はわたしを夜の山道に誘った。今日が流星群のピークだからとか言いながら。そこでも二人の距離は少しずつ離れてしまう。このままだと何も言えないまま終わってしまいそうで、わたしは彼の手を掴んだ。
そのとき、頭の上を星が流れていく。それはまるで涙のようだって、そう思った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-01 22:19:51
8554文字
会話率:28%