六花の楽園、アナザーヘブン。
終末の世界から隔離された六つの街はそう呼ばれていた。
その各々の街を統治しているのは魔女。
赤、青、緑、紫、金、白。
それらの色を冠した六人の魔女が街を治め、楽園の支配者として君臨していた。
その中の一人、
レイナは赤の色を冠する魔女だった。
彼女は遥か昔に永遠の時間を彷徨う少年と出逢う。
少年は神に等しい存在から途方もない願いを託され、現世に縛り付けられていた。
レイナはそんな彼を不憫に思い、擬似的な死を与える魔法を生み出すことで、彼のその疲れ果てた心を救うことに成功する。
しかし、その代償として彼女は不老の身体となってしまう。
そこから気の遠くなる時間が流れた今、少年は一人の少女と出逢い、託された願いを叶えて永遠から解放される。それは止まっていたレイナの時間が再び動き始めた瞬間でもあった。
レイナは自分の中で何かが崩れ落ちていくのを感じ、終わりが迫っていることを認識する。そんな彼女は、残された時間で終活を始めるのだった。
この作品はシリーズものとなっております。『六花の魔女~蒼穹の魔女はかたつむり少年に首ったけ~』を読んで頂けると、より一層楽しめると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-17 07:14:45
166891文字
会話率:33%
初めてお会いした時、その静謐な姿に目を奪われた。
赤というには余りにも静かで、穏やかな方だった。
でもその裏では、自らを律し続けていた。
赤という色が、苛烈なだけな色ではないと教えて下さった御前の話。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
プロトタイプです。
これから変わる可能性は物凄くあります。
特に外見。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-01 16:35:15
1287文字
会話率:43%
目の前に広がるのはベルベットの濃厚と若い赤ワインの鮮やかさを併せ持つ赤の色。
けれど実際に目に映るのは布やワインなどではない。
王太子である「私」が画策した婚約破棄は、思いもよらない方向へと転がり落ちている。
目の前で倒れた婚約者と、おかし
い側近達。
この茶番劇が終わる頃、願いを手に入れて笑うのは「私」だろうか。
それとも……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-04 20:37:21
6835文字
会話率:16%
突如日本に現れた複数の青や赤の色の付いた扉。その扉は異世界へと繋がっていた。
扉を開けば始まるQUEST。その名は【異世界QUEST】。その扉を開く条件は、扉を見る事が出来るもの。扉を見えない人が殆どだが、唯一見える人が存在した。
扉を
開いた先には1人の敵が出現していて、それを倒せばQUEST CLEAR。倒した人は身体能力、レベルが上昇する。
会社をずる休みした1人の会社員の男、海埜 義宗。突如現れた赤色の扉。
その扉を開いた瞬間から人生を揺るがす戦いが始まるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-06 18:17:46
106220文字
会話率:48%
命の終わりを、知る話。
キーワード:
最終更新:2019-10-26 20:00:00
4679文字
会話率:21%
赤が目に付いた。どこか寂しげな、空虚な目。それが自分と同じだと思ったのかもしれない。灰色の世界で、唯一つ赤いそれに、……いつのまにか、触れたくなっていた。
最終更新:2011-10-27 22:23:30
2252文字
会話率:29%