突然、異世界に召喚された高校生・春野澪(みお)。
目を覚ましたその瞬間――目の前に現れたのは、赤い瞳の美しき魔王。
「我が花嫁となれ。世界を救うためだ」
交際0日、いきなりのプロポーズ!?
しかも相手は魔王で、ここは異世界で――まさかの
契約結婚から物語は始まる。
神の加護を宿す“運命の花嫁”として選ばれた澪は、
冷たく距離を取る魔王・グラディウスとの奇妙な新婚生活を始めるが、
その裏には、“世界の崩壊”を巡る予言が隠されていて……。
孤独を背負う魔王と、異世界に放り込まれた少女。
交わした契約は、やがて偽りではなく“本物の愛”へと変わっていく。
「これは政略なんかじゃない。
私はこの人の隣に、“本当の花嫁”として立ちたい――」
世界の運命を変える、ツンデレ魔王×巻き込まれ花嫁のラブファンタジー、ここに開幕!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 20:30:00
11818文字
会話率:37%
「君を愛することはない」
帝国魔術師団長であるキルシュ・ウェル・インハート伯爵に初夜にそう告げられたハレア。
赤い瞳とは裏腹に雪のように冷たいと世間では言われている魔術師団長、キルシュ。ハレアは結婚前、彼の前評判を聞いていても、結局は溺愛
されるようになると信じていた。
何故、そう思ったのか。それは恋愛創作物において初手で冷たい男は結局女の愛に絆されて溺愛するからである。
でも、この男ちょっと変。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 16:10:00
60865文字
会話率:57%
『Lavendoll(ラベンドール)』
命を諦めた少年と、赤い瞳の少女が出会うとき、
館の奥に秘められた"もうひとつの魂"が目を覚ます――
幻想ホラー×記憶×魂の物語。
最終更新:2025-07-27 20:07:43
2938文字
会話率:26%
気がついたら、カラフルな球体に閉じ込められていた!
どうやら、宝石竜という種に異世界転生したらしい。私は黄玉と名付けられ、お母さんと弟と、森に隠れ住む。
同じ頃、ある国でその国を治める王に、男の子が生まれた。王にとって初めての子ども
で、国中が祝福した。しかし、その子どもは赤い瞳を持っていた。この国では、赤は下賤な色とされており、生まれた子どもは貴族たちに忌み嫌われた。
これは、宝石竜として生まれた姉弟と、不吉とされる赤を持って生まれた王子が出会い、平穏な幸福を手に入れるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 10:14:36
1266687文字
会話率:46%
願いの刻シリーズ1作目。
この世界に生まれた全ての生き物は幸せで、永遠の命を持っていた。
そして世界を蝕む闇の生き物は、世界樹を破壊する力を持っている。
3人は光として闇から世界樹を守るために生まれた。
光と闇は戦い続ける。
闇に勝
つ、その刻まで......
登場人物紹介
リリアン
長い白銀の髪と赤い瞳が特徴。
能力
心を読む。
ルナリア
黒い髪と琥珀色の瞳が特徴。
能力
未来予知。
ルルアン
短い白銀の髪と漆黒の瞳が特徴。
能力
動きを止める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 00:48:19
3344文字
会話率:33%
この世界に生まれた全ての生き物は皆幸せで、永遠の命を持っていた。
この世界の生き物を蝕む闇の生き物は世界樹を破壊する力を持っている。
3人は光として闇から世界樹を守るために生まれた。
光と闇は戦い続ける。例えその先にあるのが辛い未来だとして
も...
登場人物紹介
リリアン 主人公①
守護者の1人、長い白銀の髪と血のような赤い瞳が特徴。
超能力
目が合った生き物の心を読むことが出来る。
ルナリア 主人公②
守護者の1人、黒髪と琥珀色の瞳が特徴。
超能力
???
ルルアン 登場人物③
守護者の1人で、短くて白銀の髪と漆黒の瞳が特徴。
超能力
目が合った生き物を洗脳することが出来る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 01:33:59
8006文字
会話率:28%
幼い頃、家に居場所を感じられなかった「僕」は、再婚相手のサダフミおじさんに厳しく当たられながらも、村はずれのお山で出会った不思議な「お姉さん」と時間を共に過ごしていた。背が高く、赤い瞳を持つ彼女は何も語らず「ぽぽぽ」という言葉しか発しないが
、「僕」にとっては唯一の心の拠り所だった。しかし村の神主によって「僕が魅入られ始めている」と言われ、「僕」は故郷を離れることになる。
あれから10年。
都会で暮らす高校生となった「僕」は、いまだ“お姉さん”との思い出を捨てきれずにいた。そんなある夕暮れ、突如あたりが異常に暗く染まり、“異常領域”という怪現象に巻き込まれてしまう。鳥の羽を持ち、半ば白骨化した赤ん坊を抱えた女の怪物に襲われ、絶体絶命の危機に陥ったとき。
──目の前に現れたのは“お姉さん”だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 09:02:18
243671文字
会話率:23%
薬草を採りに入った森で、魔獣に襲われた僕。そんな僕を助けてくれたのは、一人の女性。胸のあたりまである長い白銀色の髪。ルビーのように綺麗な赤い瞳。身にまとうのは、真っ黒なローブ。彼女は、僕にいきなりこう尋ねました。
「シチュー作れる?」
えっと。どういうこと?
彼女の正体は知る人ぞ知る『森の魔女』。どういうわけか、僕は彼女の弟子になったのですが……。
「弟子くーん。朝ご飯まだー?」
「今日はダラダラするって決めてたから!」
「なんか甘いもの食べたいなー」
師匠、もっとしっかりしてくださいよ。
子供っぽい師匠。そんな彼女に、今日も僕は振り回されっぱなし。
でも時折、大人っぽい師匠がそこにいて……。
師匠と僕。二人が織りなす不思議な日常物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 06:55:25
112551文字
会話率:55%
目が覚めたら、私は“ヒロインに殺される運命の悪役令嬢”になっていた――
前世で何度も読み返した物語『夢見る乙女は世界を救う』。
その世界の中で私は、異端の存在として孤児院に捨てられ、過酷な扱いを受けていた。
だけど私は知っている。
この
黒髪と赤い瞳は、“呪われた印”なんかじゃない。
誰よりも強大な魔力の証なんだ。
虐げられるだけの人生なんて、もうごめんだ。
絶対にこの運命を変えてみせる。
ヒロインに殺される未来も、誰かが泣いて終わる世界も、私がひっくり返す!
異端とされた悪役令嬢の、逆転と救済の物語——始まります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:00:00
37478文字
会話率:20%
魔族との大戦が終わり1年。平和の風に吹かれるエレストヤ国、その辺境に広がる雪原地帯。白銀の世界に輝くは陽の光、雪の大地による照り返し、セーヌ湖で跳ねる魚の鱗、わずかな水飛沫。
揺れる水面で釣り糸を垂らすのは、記憶を失った青年ジーン。そし
て、全てを忘れた彼を支える謎多き少女ヘレナ。
ヘレナの赤い瞳が映すのは、彼と共に平凡に生きる未来。しかし、現実はジーンとヘレナを見逃さない。かつての友人、炎の勇者の来訪によって、ジーンに隠された過去の因縁が再び襲いかかってくる。
そして、全てを失ったジーンが出会うのは、追放されしエルフの少女。新たな居場所と、忘れし居場所、その狭間に彼は囚われていく。
過去との決着。
対峙する因縁。
ジーンは思い出していく−−−神城仁としての全て、地獄の全貌を。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 20:27:45
157608文字
会話率:52%
「どう思う?」
「・・・どうといわれても」
一枚の立ち絵。どこか満足げに義姉が問いかける。
長い金髪に、お嬢様のような服装。赤い瞳。
名前はなんだっけ?
「これになる」
「・・・は」
俺に光を与えてくれた姉は。どうやらVtuberの
道を
歩むらしい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 23:54:20
52808文字
会話率:57%
アーサー・グラハドールは若き辺境伯として、魔物や周辺諸国の侵攻からアルセリア王国を圧倒的な魔力で守護してきた英雄だ。
王太子であるセインは、そんな人並み外れたアーサーの魔力を次代に受け継がせようと躍起になって結婚を急かすも、当の本人は「結
婚は絶望的である」とすでに諦めている。
その理由はアーサーの顔がとても醜いから。
赤い髪と赤い瞳は魔物の血を毎日被っているからだと揶揄され、崩れた顔面を見た貴族女性には失神される。
こんな有様では子どもはおろか婚約すら出来ようはずがなかった。
しかし諦めの悪いセインの策略によって、アーサーの運命の歯車が歪に廻り出す―――!!
これは家族に虐げられた子爵令嬢と、世界で一番醜い“化け物”辺境伯の恋物語―――――― ??
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 07:05:21
349159文字
会話率:47%
褐色の肌に若干尖った耳。
赤い瞳に黒い髪を持つサジャは昔から周りに「悪魔」と囁かれていた。
祓魔師になれば、自分と同じ様に困ってる人を救いまた、悪魔では無い事を証明出来る。更に自分の見た目についても何かキッカケが掴めれば…。
サジャと仲間
たちの悪魔祓いストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 07:00:00
19395文字
会話率:45%
「イケメンで才能あるやつにしてくれ」――そう頼んだだけなのに、吸血鬼になるなんて聞いてない。
とんでもなく地味な死に方をした荒田和樹は、目覚めると異世界にいた。与えられた加護は二つ――容姿端麗、そして天才級の才能。完璧なスタート……のはず
だった。赤い瞳に牙、そして血への妙な渇きさえなければ。
皮肉と新しい肉体(と正体不明のスキル)を武器に、和樹はこの世界をなんとか生き抜いていく。計画ゼロ、経験ゼロ、でも運命だけはやたら濃い。奇妙な出会いの数々が、彼を少しずつ“異世界の住人”へと変えていく――かもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 17:30:25
7199文字
会話率:35%
鈴木莉子は見えない何かに苛まれている──溺れて亡くなったはずの双子の妹、理子の姿が、現実に何度も現れるのだ。その歪んだ幻影から逃れられず、学級委員としての重責や周囲の冷たい視線に疲弊する莉子。そんな彼女に、密かに想いを寄せていた学級委員長の
高橋翔太が近づいてくる。二人の距離が縮まり始めたとき、莉子の心に渦巻くのは恐怖だった。彼が見ているのは、本当の自分なのか?それとも、亡き妹の面影に過ぎないのか?やがて、赤い瞳でじっと見つめる妹の“亡霊”は、警告めいた言葉を発し始める。莉子は現実と幻想の狭間で苦しみながら、妹の死と共に封じ込めた家族の闇と向き合うことを迫られていく……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 13:40:25
11359文字
会話率:22%
かつて、魔界の名家ルシファー家に「王の双子」が生まれた。
だが双子は魔界の掟で「争いと災厄の象徴」とされ、生まれてすぐに片方を捨てられる運命にあった。
母・エミリアはその禁を破り、片割れの赤子――後の「やっき」を胸に、人間界へと逃亡。やがて
彼女は力尽きるが、やっきはグレンとマリアという心優しい村人夫婦に拾われ、深い森の中で育てられた。
やっきは金色の髪と赤い瞳を持ち、村人からは異質な目で見られながらも両親の愛情に包まれて成長。
ある日、「月の加護」を持つ極めて珍しい存在であることが発覚し、さらに村で行われた魔力量測定で規格外の力を示してしまう。
その噂は王都にまで届き、やっきは老魔導師ルーデンの指導を受けて、全属性適性・魔力量・制御力いずれも「伝説級(ブラッドアーク級)」と評される。
やがて王立魔導学院の入試では「デルタ・サン」という強大な灼滅魔法を放ち、特別研修生として学院入りを果たす。しかし強すぎる力と孤高の性格から、周囲と距離を置かれていた。
一方、王都には「日輪の巫女」と呼ばれる少女ソレイユ・アストレリスがいた。
彼女は太陽神の加護を受け、未来視の力によって“やっきこそが魔界の王ラミアス=ルシファーを倒す鍵”という神託を受けていた。
そしてある日、王都最深部の禁域――かつて世界を焼き尽くしかけた魔王アスモデウスが封印された祭壇で、異変が起きる。
やっきは再封印の儀式に招かれるが、魔王ラミアス=ルシファーの乱入、封印核の暴走、そして“最上級召喚術<サモン:ダークロードVII>”の発動によって、5mの巨体を持つアスモデウスを召喚してしまう。
さらにアスモデウスはやっきの体へ「闇に溶けるように」融合し、その強大な力を宿す共生状態となった。
事件の目撃証言により、やっきは王宮の会議へと召喚される。「敵意はないか」「お前は誰だ」「デルタ・サンの少年か」といった尋問が続く中、やっきは自らの出自と意志を語り、ソレイユの神託の証言によって「人間界の仲間」として認められる。
こうしてやっきは“王都と神殿の保護下”となり、吟遊詩人ヨシキやソレイユと共に、世界の運命を左右する大いなる冒険へと歩み出す――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 23:02:33
33004文字
会話率:29%
祈りの名を、運命に
この世界には、魔法がある。
それは水を沸かすための小さな火であり、重い荷物を運ぶ風でもある。
誰もが生まれつき魔力を持ち、使いこなす力を授かる──はずだった。
少年の名は、シア。
銀の髪に、赤い瞳。
優しい顔立ちと、
穏やかな声。
どこにでもいる、普通の少年。
ただひとつ、致命的な“異常”を除いては。
彼には──「戦う力」がなかった。
騎士を志し、強くなることを夢見た彼に与えられたのは、火を灯す、皿を洗う、風を通す。
そんな“生活魔法”だけだった。
「向いてないって、わかってる。でも、僕は……」
それでも、諦めきれず、彼は森へ向かった。
誰もいない、静かな場所で。
誰にも知られず、ただひたすらに剣を振るい、魔法を放ち、自らの限界を問い続けた。
そして、魔力が尽き、意識が遠のいたとき──
彼は、見たのだ。
夜の闇より黒く、ステンドグラスのように妖しく輝く蝶を。
それがふわりと彼の胸に降りたとき、彼の中に“何か”が流れ込んだ。
痛みはなかった。
夢のような心地。
まるで、母の腕の中にいるような、温かく、優しい……いや。
──何かがおかしい。
蝶は、何も語らない。
ただ静かに、シアの中で羽を閉じた。
そして物語は、静かに動き出す。
それは少年が「全ての属性を使える」存在に目覚める前。
それは少女が「乗っ取られようとしている」ことも知らない日々。
それは二人が出会い、戦い、そして選ばれるための──
始まりの祈り。
たったひとつの願いが、運命の扉を開けた。
そしてその代償に、世界は静かに、崩れはじめる。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-31 15:00:55
62947文字
会話率:36%
「君のその目、いいね。
君の憎悪、大好きだよ。もっと面白くしよう」
──赤い髪、赤い瞳。“災厄”と呼ばれた少女ルージュは、
唯一自分を名で呼んでくれた祖母を失い、復讐に燃えて森に入った。
そこで出会ったのは、黒い狼の獣人と、すべてを嗤う
神だった。
神の気まぐれにより、ルージュと狼は異世界へと堕とされる。
ルージュは“赤の聖女”として祀り上げられ、
やがて運命の狼──名も捨てた黒獣と再会する。
「私があんたを飼ってあげる。
優しく、狂ったまま、私のものにしてあげる」
名を与え、檻に繋ぎ、心を暴こうとする少女と、
すべてを拒絶してきた男。
二人の関係は次第に歪に絡み合い、やがて“神”の思惑と交差する。
「ねえ、見せてよ。君の狂気の果てをさ」
――愛か、憎悪か、それとも神への反逆か。
これは、“狂った赤ずきん”と“名もない黒狼”が、
世界を壊して築き上げる、共依存と復讐の異世界ダークファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 23:56:33
22011文字
会話率:22%
アネットは、由緒あるバルテル伯爵家の血を引きながらも、平民として暮らしていた。
『赤い瞳を持つ者は、災いをもたらす』
そう伯爵家で信じられていたために、
赤い瞳を持つアネットは忌み嫌われる存在だったのだ。
その容姿から、18年前、生ま
れたばかりのアネットは母親の手によって死産と偽られ、ひっそりと実家に預けられた。
決して裕福ではないが、文字を書くのが得意だったため文字を教える仕事で家を支え、穏やかに暮らしていたアネット。
しかし、突然彼女のもとに結婚話が舞い込む。
相手は若くして当主となったジルベール・オランジュ公爵。
「母の遺言で君を妻にすることとした」
それは政略結婚だった。
しかし、結婚の支度金で育ての親に孝行できると考えたアネットは、ジルベールの妻となる事を承諾する。
妻として献身的にジルベールを支え続けるうちに、ジルベールの態度に変化をもたらし……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 15:41:21
5034文字
会話率:30%
目覚めたら、そこは私の自宅ではなく、見知らぬ豪奢な部屋だった。
赤い瞳の男に「今日からウェブロード家の養女だ」と一方的に告げられ、私は何が何やら分からなかった。だけど──
「ここは、小説の世界なんだ」
そう分かった瞬間、私がやるべ
きことが分かってくる。
理不尽な環境と冷たい視線に晒されながらも、私は少しずつこの世界の仕組みと、自分がここに呼ばれた意味を探り始める。これは、私──“小説の読者”が生き抜く、陰謀だらけの小説だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 14:50:31
38557文字
会話率:36%
夫は嘘つき。だからこそ、彼女は幸福になれる――。
貴族令嬢だが、白い髪と赤い瞳の所為で呪われた子として差別されていたディーナ。
彼女が十八歳になった年のある日、ディーナの容姿を呪いだと信じ切っている義母が、まじない師を雇った。
心優しい
まじない師の青年ロランは、生まれてからずっと醜いと否定ばかりされてきたディーナを美しいと言う。
やがて二人は駆け落ちし、ある都市で慎ましく、だが幸せに夫婦として暮らしていた。
しかし、ロランの正体は義母に雇われた殺し屋だった。
彼女に幸せを感じさせてから殺すようにと、依頼されただけの。
偽りの愛だと知りながら、あまりに完璧なその嘘に、ディーナは満足する。
彼女は気づいていなかった。
途中から、嘘が真実に変わっていることを。
ロランは気づいていなかった。
自分の嘘が最初の時点から見抜かれていたことを。
互いに嘘を抱える夫婦の逃避行は、
どのような結末を迎えるにしろ、次の春までに終わる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 18:00:00
28179文字
会話率:35%
貴族令嬢だが、白い髪と赤い瞳の所為で呪われた子として差別されていたディーナ。
彼女が十八歳になった年のある日、ディーナの容姿を呪いだと信じ切っている義母が、まじない師を雇った。
心優しいまじない師の青年ロランは、生まれてからずっと醜いと否
定ばかりされてきたディーナを美しいと言う。
やがて二人は駆け落ちし、ある都市で慎ましく、だが幸せに夫婦として暮らしていた。
しかし、ロランの正体は義母に雇われた殺し屋だった。
呪われた子であるディーナを心底嫌っている義母が『幸せの絶頂を感じさせた上で呪い殺してほしい』と願ったことで、ロランは彼女を口説き夫の役を演じることになったのだった。
ロランが彼女を美しいと褒めるのも、彼女に微笑みかけるのも、彼女の身に触れるのも、全てはこれまで感じられなかった人としての、女性としての幸福を味わわせた上で、奪うため。
だが義母やロランの計算外のことが起きた。
ロランはディーナと夫婦としての営みを続けていく内に、彼女に心から惹かれてしまったのだ。
単に殺すべき対象だった女性を愛してしまった殺し屋ロランは、苦悩する。
期日は次の春まで。それまでに、選ばねばならない。
任務か愛か。
そんなロランは、気づいていなかった。
ディーナはロランが殺し屋だととっくに気づいており、その上でまやかしの愛でもいいからと結婚したことを。
殺すべき対象を愛してしまった殺し屋と、愛されていないと勘違いしながら仮初の幸せに浸る呪いの子。
二人のいびつな結婚生活は、どうなるにしろ、次の春までに大きな変化を迎えることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-04 12:00:00
3913文字
会話率:20%