激しい雷雨の夜、ディアーヌ・バトン公爵令嬢は自室にて一人、人生のどん底にいる気分を味わっていた。
彼女の手には、彼女が幼い頃から大切に想ってきたはずの婚約者、弟、幼馴染の三人から贈られた思い出のブローチがある。
しかし十七歳となった今では
もう、三人との関係はディアーヌが何をしようとも修復不可能なところまで壊れてしまっていた。それだけでなく、学園内では悪役令嬢だと生徒たちから嫌われ、長年の婚約も一方的に破棄されて、父からは勘当宣言もされた。
すべてに絶望したディアーヌは、ブローチを片手に開け放った窓の前に立つ。
そして……
手に持っていたブローチを思いっきり空にぶん投げ、吠えた。
「絶対に、負けてたまるものですかーーー!!」
その叫びが、彼女の怒りが、一つの出逢いを引き寄せたのである。
◇
魔法の存在しない世界で生きる、生粋の負けず嫌いである公爵令嬢が、魔法の存在する異世界からやってきた勇者とともに悪を討ち、日常を取り戻すために奮闘するお話。
※全四十七話予定(完結済み)
※毎日一話更新予定
※一部、暴力・残酷描写あり
※この物語は作者独自の世界設定であり、フィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 20:00:00
249861文字
会話率:43%
「そうだ、神竜を従魔にしよう!」
世界で一番使えないゴミスキルを引き当ててしまい、学園中の生徒からバカにされる日々を送っていた俺。
しかし俺は希望を捨てなかった。
誰からも期待されていないからこそ、自由に行動することが出来る。
俺は
常識から完全に逸脱した方法で努力を重ねた。
この世界は、従えている魔物の強さで全てが決まる。強い魔物を従えていれば権力も人脈も金も思うがままだ。
だったら手に入れてみせよう。
最高のパートナーと、最高の生活を。
これは、頭の回転が早い負けず嫌いの主人公が、人生逆転のために全てを賭け、望んだ人生を手に入れる物語。
(物語の終結まで見据えた上で書いています。時間はかかるかもしれませんが、絶対に完結はします。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-07 23:00:00
58036文字
会話率:22%
俺の名はクラウス・ラズベリー!
栄えあるアルセール王国公爵家の長子であり、王立貴族学院でも優秀な成績を収める神に愛された男だ。
容姿端麗、成績優秀、圧倒的な才覚に恵まれた神の寵児、それこそが俺である。
だが! そんな世界の恩寵を受ける俺
には目の上のたんこぶがいる!
そう! それこそがアルタイル・ファリオン!
この俺を次席の座へ追いやり、華々しい主席の座を欲しいままにする因縁の幼馴染みだ!
しかし、完璧人間と思われている奴には人には言えない秘密がある!
それは、奴は本当はアルタイルなんて男ではなく、アルテミスという女である事実だ!
かつての俺の婚約者であったアルテミス・パリウッド。
訳あって数年ぶりに再会した婚約者は男装し、俺を次席へと蹴り落としてくれた。
調子に乗るなよ、アルタイル=アルテミス!
何人たりとも、この俺の覇道を阻むものは許さん!
この俺が実力で主席の座を奪い取ったあかつきには、お前の本当の性別を白日の下に晒してやる!
だからそれまでは、お前が女だと知っているのは俺だけなんだからな!!
※このお話は負けず嫌いの主人公が、男装ヒロインから主席の座を実力で奪い取るために奮闘する話です。
男装ヒロインが案外隙だらけなので、性別がばれて放校処分にならないよう主人公が悪戦苦闘します。
※このお話は肥前文俊先生が企画した『書き出し祭り』という企画の参加作品です。
一章分ほど書いてお蔵入りしていた作品を、こうして公開する切っ掛けをくれた肥前先生に感謝を。
そして、いずれ先は書きたいなと思いつつ、なかなか続きが書けないだろう作品を公開することの謝罪を。
でも、面白いよ、たぶん。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-13 00:50:21
60352文字
会話率:43%