一年で一番賑わう月祭りの夜。シエスタ国の王女アイリスは、手榴弾片手に男たちに啖呵を切っていた。
「それ以上わたくしとマリーに近づくと痛い目を見るわよっ!脅しじゃないわ。どうなっても知らないからねっ!」
この日だけ手に入る特別なアイテム「
月祭りの媚薬」を求めて侍女のマリーと護衛騎士のサウロと共に勇んで街に来たものの、サウロと別れた途端に秒で怪しい男たちに絡まれて絶対絶命のアイリス。
アイリスは幼いころから護衛騎士のサウロに恋をしていたが、成人と共に政略結婚をすることが決まっていた。国を出る前にせめて初恋の美しい想い出として媚薬を手に入れたいと思ったのだが、うっかり護身具の手榴弾が暴発し、中に仕掛けられていた自白剤を浴びてしまう。
「サウロ……やっぱりいちばんかっこいい……だいしゅきすぎる……」
駆けつけたサウロに思わず本音が駄々洩れるアイリス。気になるサウロの反応は?
初恋の騎士を想い続けるちょっぴり鈍感な姫と、気付かれないように外堀を固めて囲い込んでいたちょっぴり腹黒な護衛騎士の溺愛ハッピーエンドストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-16 20:43:07
9344文字
会話率:50%
最近、弱い者を狙った犯罪が多い。
どうにかしないと……。
武具屋のおっさんは、どうにかこにか護身具を開発して、よし売り出すぞ!という日、失礼な勇者パーティーがやってきてしまう。
最終更新:2024-09-10 06:40:00
5355文字
会話率:26%
令和二十四年。今からちょっと未来のお話。
日本は『強く。逞しく。美しい』まさに『撫子』のような女性達が社会をリードし、活躍する女社会となっていた。
政府の打ち出した『女男再平等政策』により、『携帯用護身具』を女性が所持することが許可された
世界。それにより精神的にも肉体的にも男共よりも強くなった彼女らは、平等どころかもはや男共を尻に敷きまくる世の中が爆誕していて、、、
まぁそんな時代に生まれ、更に荒れた家庭環下に育った『甲本アリサ』は、相棒の護身具『スマホガン』を手に取り、今日もケンカにバイトに藻掻きながら生きていく――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-31 19:00:00
146111文字
会話率:40%
大切にされたモノは護身具(ツール)大切にされなかったモノは嫌具(ディス・ツール)そのうち護身具を使用する人々の事を行使者(ユーザー)と呼ばれる世界、モノが様々な形に変化し夜な夜な世界を脅かしている現代、残業で仕方なく終電を逃し徒歩で帰宅する
サラリーマン、詩島大護はひょんなことから嫌具の暴走現場に出くわし爆発に巻き込まれ──────折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-16 17:53:08
8011文字
会話率:70%