戦争を終え、帰路についた騎士団は落石に巻き込まれ、唯一生き残った女騎士アデランテは身体を引きずって帰郷を目指すも、志半ばで力尽きる。
残す呼吸もあと僅か。永久の眠りまでに残された短い時間を過ごす最中、彼女の前に〝神”が現れた。
〝どんな神
も求める物は、ほんの僅かな信仰心。信仰なくば神たるワタシは無力で…ワタシがいなくば貴方は一巻の終わり”
捉えどころのない神に不信感が芽生えるも、アデランテに悩むだけの時間は残されていなかった。渋々不審な神を信仰した見返りに、彼女は生きるための〝身体”と〝力”を与えられる。
何者であって何者でもない。何にでもなれて何にもなれない。あらゆる生物に〝成り代わる”無形の怪物と身体を分け合い、〝変幻自在の騎士アデランテ”は布教と冒険と、様々な出会いを果たしていく。
※毎週月曜日に更新予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-19 05:12:01
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会話率:31%
記憶の宮殿。それは、古くから伝わる記憶術。頭の中に宮殿を建て、内部を自由に構成し、その中に様々なものを配置する。そして、それらに記憶したいものをこじつけ、はりつけ、記憶として自由に出し入れする手段なのだ。
主人公である年老いた男は、認知症
により自身の宮殿が壊れいくさまを見て、とっさの行動に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-17 02:50:32
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会話率:0%