この国に咲く黒薔薇には、魔力が宿っている――。
そう伝わるロヴュソール王国にて一際目立つ塔――そこには、身に『魔妃オプスキュリア』を宿された少女、『エルマ』が幽閉されていた。
オプスキュリアの魔力によって彼女の寿命は何倍にも引き延ばされ、年
老いることもなく、金色の髪だけが際限なく伸び続けていた。それこそが、エルマが『髪長姫』と称される所以だった。
エルマに、そしてオプスキュリアへの接見を許されているのは国王と、それに仕える少年騎士『エバン』のみ。
魔族による侵食が進みゆく世界において、エルマは救世主となるのか。それとも……。
金色に煌めく御髪に魅せられし者、その先に待つのは幸福か、破滅か。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 18:13:45
119680文字
会話率:23%
女子高生の一暈禰が住む街には古くから伝わる風習があった。それは二百年に一度だけ氏神『イブキ様』に花嫁として若い人間を捧げるという物であった。暈禰はどこか別の世界の話であるように思っていたが今回の花嫁に選ばれたのが自分だと知り、嫁入り当日まで
不安で眠れない夜を過ごした。
当日、花嫁衣装に身を包んだ暈禰は陽光差し込む神聖な森にひっそりと佇む小さなお社へと連れて行かれた。神への嫁入りが何を意味するのか。自分は死ぬのか、それとも年老いるまでここで過ごす事になるのか。何も分からないままその扉を開くと、自分よりも少しだけ幼い少女が姿を現した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-17 00:27:05
23152文字
会話率:60%
高校を卒業してからの、純愛って難しくないですか。19歳って、生きづらいですよね。20歳は少し大人になれた気がします。21歳からは急に心が年老いる気がします。この小説は、高校を卒業し、制服を脱ぎ捨て、気づかぬうちに少女から大人になってしまった
私の「絶望」と「希望」の物語である。孤独な同志に向けた物語である。一人暮らしで、人には言えない恋愛をしている、そこのあなたの為に書きました。大人に絶望している、そこのあなたのために書きました。実家暮らしで家族仲良しで、友達にも恋人にも、お金にも困っていないそこのあなたの為には、書いていませんので悪しからず。高校を卒業したら、青春は終了するだって??そんなわけないじゃない。苦くて甘くて酸っぱくて切なくて苦しくて最高な青春は高校を卒業してからが本番なのよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-20 22:23:22
467文字
会話率:0%
記憶の宮殿。それは、古くから伝わる記憶術。頭の中に宮殿を建て、内部を自由に構成し、その中に様々なものを配置する。そして、それらに記憶したいものをこじつけ、はりつけ、記憶として自由に出し入れする手段なのだ。
主人公である年老いた男は、認知症
により自身の宮殿が壊れいくさまを見て、とっさの行動に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-17 02:50:32
951文字
会話率:0%