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俺は母を殺してしまったのだろうか。
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振られた人間が自殺した場合、
振った側は人殺しになるのだろうか。
いじめられてた人間が死んだ場合、
見て見ぬふりをしていたクラスメイトは人殺しになるのだろうか。
一度死んだ人間がもう一度死んだのなら、
それは人殺しになるのだろうか。
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人殺しの定義は人それぞれ違う。
母を失った青年は、自身の願いのためだけに、母親を動かしてしまった。
それは母を生き返らせてしまったのか。その場合母を再度死なせてしまうことになるのか。
そのとき、青年は人殺しになるのか。
これはそんな青年と、能力の研究・検証をするとある探偵事務所所長が死生観を考える物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 10:31:43
92087文字
会話率:54%
王都にそびえる白亜の講堂。七色の光が天井のステンドグラスから差し込み、生徒たちのローブをやさしく照らしていた。
王立魔法学院、卒業式。
「アンジェ=オルレアン嬢!」
壇上から響く怒鳴り声。赤髪の男、カストル=アングレーム。彼はアンジェの“婚
約者”であったはずの存在。
「俺は、おまえとの婚約を――ここで破棄する!」
講堂がざわめく。
「な、何を言って……?」
「理由は明白だ!」
カストルが腕を振り上げ、指さした先にいたのは、桃色の巻き髪に黄色い瞳の少女。アミアン=ミュルーズ。
彼女はぶりっこ調の笑顔を浮かべ、胸元を押し上げるようにして立っていた。
「アミアン嬢をいじめていたって話だ!」
「そんな……わたくし、していません!」
「アタイのこと“乳だけのぶりっこ”って呼んでたン♡ 証拠もあるン。手紙もあるし、窓に彫られた文字も♡」
「そ、そんな馬鹿な……っ!」
足元がふらつく。視線が周囲を彷徨う――けれど、誰も、誰一人として彼女を見ようとしない。
「……誰も、助けてくれないのですね」
その瞬間、校長が口を開いた。
「アンジェ=オルレアン嬢。複数の証言と証拠に基づき、重大な素行不良があったと判断する。よって、今後の爵位継承および家格に関して、王宮に報告がなされる」
「……っ!」
誰かの悪意で仕組まれた罠。なのに、その罠に誰も気づかない。いや――気づいていても、見て見ぬふりをしているのかもしれない。
足が、がくりと崩れそうになった。
「わたくしは……何もしていませんのに……」
声にならない叫び。
「……退場なさい、オルレアン嬢」
護衛の魔法騎士が近づいてくる。アンジェは、最後の力を振り絞って立ち上がった。
「わたくしは――絶対に、負けませんわ」
涙をこらえながら、真っ直ぐ前を向いた。
わたくしは、信じています。いつか、真実は明かされると。
たとえ、今この瞬間、誰一人信じてくれなくても。
講堂を去る背中に、誰も声をかけなかった。
――これは、断罪のはじまり。けれど、物語はまだ、終わっていない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 08:30:00
58659文字
会話率:30%
──日本の裏側では、今日も誰かが消えている。
人知れず行方不明になる若い女性たち。その数、年間二万件以上。
その背後には、麻薬でも、暴力団でもない──
「人間そのもの」を狙った、現代の闇が存在していた。
警察も手を出せない。
政治も見て
見ぬふりをする。
メディアは、真実を“編集”する。
だが、それを許さない者たちがいる。
忍。
影に生き、影を狩る者たち。
千年の時を超えて受け継がれた彼らの使命は、今もなお、この国の“背骨”を守り続けていた。
──そして、新宿。
欲望が剥き出しのこの街。
ネオンは夜を溶かし、闇と光の境界を曖昧にする。
そんなこの街に、ひとりの忍が降り立った。
通称・黄昏。
完璧な体術。
鋼の精神。
感情を殺し、任務を果たすことだけに全てを費やしてきた忍。
そんな彼に、ある日突如、奇妙な任務が言い渡される。
「……貴様、地下アイドルになれ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 17:00:00
18371文字
会話率:20%
高校一年生の黒鉄 蓮(くろがね れん)は、クラスの陽キャグループのトップである金城 大翔(きんじょう ひろと)にいじめられていたクラスメイトを庇った結果、今度は自分が「非モテ陰キャ」と揶揄されて大翔たちに絡まれる毎日を送っていた。
ほとんど
のクラスメイトが見て見ぬふりをする中、彼を助けたのは、大翔の幼馴染で彼が好意を寄せているクラスのマドンナ・柊 凛々華(ひいらぎ りりか)だった。
「——私と仲間にならない?」
一見冷たく、他人を寄せ付けない彼女からの予想外の言葉に戸惑う蓮だが、孤独を選んでいた二人はやがて多くの時間を共にすることになり、お互いの意外な一面に惹かれあっていく。
一方の大翔は、凛々華が自分よりも蓮を選ぶはずがないと信じ込み——、
「やめとけ。暴力沙汰になったら間違いなく退学だぞ」
「うるせえ! もうそんなもんどうだっていいんだよ! 殺してやる!」
「……仕方ない。ちょっと痛い思いをしてもらうぞ」
勘違い陽キャを隠れハイスペックの陰キャぼっちが実力でねじ伏せていく痛快ラブコメディ、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 12:06:39
534932文字
会話率:48%
勇者は怒り、刃を抜いてさらに強き者に向ける。臆病者は怒り、刃を抜いてさらに弱き者に向ける。
——『華蓋集・雑感』より
2047年の日本
各都市は高層ビルで埋め尽くされ、国全体がサイバーパンクのような雰囲気に包まれている。その先進
的で光り輝く外見に、多くの外国人インフルエンサーがこぞって動画を撮り、「素晴らしい」と称賛している。しかし、その美しい表面の裏側には、暗い現実が隠されている。
「大和民族復興党」という政党が一党独裁で政権を握り、官僚たちは汚職や縁故採用にまみれ、国民を抑圧している。中産階級の多くは貧困層に転落し、経済は停滞している。国民の生活は困窮し、貧窮に喘いでいる状況だ。
教育制度は極度に厳しく、多くの若者がその圧力に耐えきれず自ら命を絶っている。知識人たちは官僚や商人になるために熾烈な競争を繰り広げている。人々は無関心になり、周囲の出来事を「自分には関係ない」と見て見ぬふりをするようになった。
社会には、大量の短編動画クリエイターや「現代アーティスト」が登場しているが、その作品は「意味不明」「低コスト」「短期間制作」のものばかりだ。それでも彼らは莫大な視聴数と収益を得ている。
警察は権力を乱用し、法律の境界線は曖昧になっている。日本は今や極権的なディストピア社会と化している。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 03:13:07
40726文字
会話率:42%
全年齢向け、冒険異世界ファンタジー。ハピエン、シリアス。
踊り子リディアは兄にかけられた呪いを解くため旅にでる。
その旅で魔法使いメフィストに出会い、彼女は真紅の石にまつわるある真実に近づいてゆく…
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あたしはラタシアのリディア。踊り子よ。
冒険者の兄さんが突然、呪いで倒れちゃったの。
兄さんを助けようにも治療師も魔道師も役立たずだった。
誰もが諦めろと言った。呪いで眠り続ける兄さんを見て見ぬふりをした。
許せなかった。
絶対あたしが兄さんを助けると誓った。
でもあたしにそんな力なんてない。
あらゆる望みを叶えることが出来る「真紅の石」のことを知ったのはそんな時だった。
あたしは「真紅の石」探す旅に出た。踊り子になったのは、手っ取り早くお金を稼ぐため。
でもちょっとドジっちゃって、山の上の貴族を怒らせちゃったの。
それで追いかけまわされている時にあいつと出会った。
魔法使いメフィスト。絶世の美形。でも性格は超超超最悪だった!
とっとと別れたかったんだけど、メフィストを巻き込んで逃げてるうちになぜか真紅の石の手がかりに近づいて――
そしてあたしは「真紅の石」の真実を知った。
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 12:10:00
79014文字
会話率:49%
新任教師・伊藤空は、「まっすぐすぎる性格」で損をしてきた男。
配属された地方都市の中学校で、教師たちの“沈黙の文化”と向き合う。
見て見ぬふりが日常になった職員室で、空はただ一人、声を上げる──。
これは、正しさを信じたひとりの教師が、“空
気”に立ち向かう物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-29 17:40:55
6680文字
会話率:26%
見えない筈のものが見えた時、あなたはそれを信じますか?
高校生の舞は霊が見える。どう対象したらいいかも分からない舞はそれを見て見ぬふりをしてやり過ごしてきた。
しかし、ある日に……
最終更新:2025-05-23 19:22:57
53361文字
会話率:35%
伯爵令嬢メリッサは、政略結婚によりタヴァレス侯爵家へ嫁ぐ。だが、嫁ぎ先で彼女は冷遇され、夫イグニスも見て見ぬふりを続けた。やがてメリッサは離縁を決意し、自らの手で新たな人生を切り拓いていく。
最終更新:2025-05-23 19:17:43
5388文字
会話率:31%
本書は、日本の年金制度が抱える構造的限界に真正面から向き合い、感情論やその場しのぎの修正に留まらず、抜本的な「制度再設計」の必要性を訴える提言書である。
現行制度の破綻が時間の問題であるにもかかわらず、それを見て見ぬふりする社会──政治、
メディア、国民──を鋭く批判しつつ、筆者は「年金銀行」と「任意加入制」という新たなモデルを提示する。
この制度は、個人が自ら積み立てた資金を自ら管理し、自由かつ責任ある老後設計を可能にするものである。同時に、国家は最低限のセーフティネットを担うという、自由と保障のバランスを追求した構造を持つ。
感情と理性、自由と義務、過去と未来。これらを丁寧に架橋しながら、著者は読者に問いかける──
「制度とは何のためにあるのか。あなたは、どんな未来を選び取るのか」と。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 14:25:40
13533文字
会話率:1%
「妻と子が、“存在しない街”で消えました」
温泉旅行の帰り道、迷い込んだのは地図にない集落。
静かな霧と、かすれた看板、そして──戻ってこない家族。
依頼を受けたナズナは、消えた街と家族の謎を追う。
鍵を握るのは、一枚の紙切れと、異常なほ
どの“執念”。
その街は本当に“存在しなかった”のか。
それとも、世界が見て見ぬふりをしているだけなのか──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 07:24:24
2668文字
会話率:30%
僕の心は満たされない。
最終更新:2025-04-27 08:00:00
1238文字
会話率:7%
鳴いて
鳴いて
声が飛び回る
蚊帳の外
見て見ぬふりして
暗闇に目を凝らす
喘いでばっかだねこの
キーワード:
最終更新:2025-04-20 19:29:04
236文字
会話率:0%
その学校には時計塔があった。
最終更新:2025-04-12 13:00:00
564文字
会話率:0%
俺、神崎直哉。
学業成績学年1位で、素直だけどへそ曲がり。
目指すは 「人類最高の頭脳を持つ男」 になること。
だけど、俺の日常は 「ラブコメ」 というカオスな暴走劇場だった——。
ある日、クラスのアイドル・七瀬かりんが、不良・松岡に絡
まれていた。
「付き合ってもいないのに…辞めて。」
怯えた表情の七瀬が、俺の袖を掴む。
いや、待て。なんで俺を頼るんだ!?
俺、今まで「巻き込まれたくない人生」を貫いてきたんだが!?
でも、こんな状態で見て見ぬふりなんてできない。
俺は七瀬を助けることを決意する。
——これが、すべての始まりだった。
七瀬との距離が縮まり、
クラスの学年3位・正義感あふれる後藤、
頭脳明晰だが謎めいた後輩・絵梨奈までもが関わってくる。
次第に、俺の**「普通に勉強して静かに過ごす」という目標は、跡形もなく崩れ去っていった。**
それだけじゃない。
俺の脳内には次第に謎の声が聞こえ始める。
「お兄様! ここは椅子でぶん殴るのです!」
「いや待て、それはアウトだろ。」
……待てよ、俺の妄想、いつからこんなに暴走するようになった!?
俺の妄想は止まらない!
七瀬との関係はどうなる!?
「果たして俺は、暴走する妄想ラブコメを生き抜くことができるのか!?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 01:59:06
89844文字
会話率:28%
『みさぎのオハナシ 第一話 彼女の箱が開く刻 』
昨日と同じ今日。
今日と同じ明日。
世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
――大きく変貌した世界。
その真実を知ってなお、何も変わらない日常がそこにはあった。
見て見ぬふり
なのか、それとも本当に気づかずにいるのか。
たった一枚の薄布(カーテン)のその向こう。
蠢くものが彼女の心に爪を突き立てるその時に、きっと、その箱は開くだろう。
――ダブルクロスの烙印と伴に。
ダブルクロス The 3rd Edition
『みさぎのオハナシ 第一話 彼女の箱が開く刻 』
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 11:30:17
13952文字
会話率:9%
力が価値を決める世界で、弱い青年・海翔(カイト)蓮司はヒーローになることを夢見ていた。世界を救うためではなく、10年間想い続けてきた少女・葵(あおい)瑞希のそばに立つために。
彼女は優しくて美しく、彼の心の光だった。彼女にはすでに彼氏が
いたが、それでも海翔は彼女の心をつかみたかった。
しかし、力を崇拝するこの社会で、海翔は最低ランクのヒーローにすらなれなかった。
それでも、彼はあきらめなかった。いつか彼女が自分を見てくれることを信じて。
だが、運命は残酷だった。
葵は、彼氏とその仲間4人にひどいことをされた。そして――正義はまたしても、見て見ぬふりをした。
加害者は日本で17番目に強いヒーローの息子。その前では、正義などただの飾りにすぎなかった。
この事件は、葵の心を壊した。あの明るい笑顔は、感情のない空っぽな表情へと変わった。
誰も彼女の苦しみに目を向けない中、海翔はそっと手を差し伸べた。ヒーローではなく、無償の愛を持つ一人の人間として。
守るために。復讐するために。愛するために。
海翔は、力ではなく「頭脳」「策略」「世界の操作」そして「心」で立ち上がる。
彼は少しずつ、葵の壊れた心を癒そうとする。たとえ、彼女が自分を愛してくれなくても――。
これは、「やさしい恋」「深い痛み」「ゆっくりと育つ絆」「静かな復讐」の物語。
拳ではなく、「忍耐」と「想い」で戦う物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-03 00:41:01
6841文字
会話率:10%
中学校でいじめに遭う1人の小柄な少女。小学生の妹と2人暮らしで親はいない。先生や同級生は見て見ぬふり。エスカレートするいじめ、誰にも助けてもらえない少女。ある日聞いたことのない組織の男に助けられて、、、
最終更新:2025-03-31 01:39:04
1469文字
会話率:30%
当たり前のように暮らす街は、本当に正解だろうか。
それは夢では無いと言えるだろうか、偽りでは無いと証明出来るであろうか。
何も思わなくなった街の人々や、見て見ぬふりをする人々。
私は行動したい。変えたかった。そこにどんな悲劇があったとしても
。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-24 11:57:52
5045文字
会話率:24%
自分の中の感情に目を背けたいとき。
人はどうするのが正解か?
取り合えず、名前を付けないことで見て見ぬふりをしようとした。
キーワード:
最終更新:2025-03-16 20:54:52
1877文字
会話率:0%