深夜、客の数が疎らになったファミレスにひとりで入店した彼は、席に座って手を挙げた。
「……すみませーん」
『……』
「あの、すみません、あの」
『……チッ。なんだよ』
「え、なんだよ? なんだよ?」
『はははっ、おめーが繰り返
すのかよ』
「はぁ!?」
「あ、あ、お客様どうなさいましたか!」
「え、ああ、あなた、店長さんですね。こちらの店員さんの接客態度はどういうことですか?」
「いやぁ、それがその……ちょっと君、どうしてホールにいるんだよっ。奥にいるように言っておいたじゃないか!」
『っす』
「あのー、確認なんですけど、そちらの店員さんはアンドロイドですよね」
「……ええ、見てのとおり、彼はアンドロイドです。実は、本社のほうが近年、ロボット事業に力を入れておりまして、それで系列グループであるこのファミレスにも導入することになったのですが……。ははは、いやぁ、お恥ずかしながら私、見てのとおり、ほら、おじさんじゃないですか。だから、どうもこういった機械の扱いは苦手でして」
『人を機械扱いすんじゃねえよ!』
「ちょ、今蹴られましたけど、大丈夫ですか!?」
「ええ、うぅ……えっと、それで最初のうちは素直に働いてくれていたんですけど、搭載されている人工知能が、いろいろ学習するらしいんですよね。それで、その結果、こんなのになってしまいました……」
『こんなのってなんだよ! 舐めてんじゃねーぞ!』
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-09-18 11:00:00
1812文字
会話率:99%
わたし、『大和里 忍』! 中学三年生の15歳!! 周りからは『終死』って呼ばれてるの!
今回のお話は――
「ねぇちゃん……」
今回のお話は、夏休みが終わる二日前のお話でございます!!
「ねぇちゃん……もう、1月も終わりだよ……
」
「大丈夫よ、誠! 黙っていればわからないから!!」
「モロバレだよ……」
※ジャンルは『コメディ』です。
※※『カクヨム』では、連載版として改稿、投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-27 18:25:36
3054文字
会話率:86%
「先輩って何者ですか?」
「見てのとおり、ごくありふれた異世界帰りの高校生だよ」
「イタい妄想はけっこうです。真面目にお願いします」
「お前らだって退魔士なんて言っちゃってるし」
「私たちは本物ですからっ」
「そんなデタラメな霊力なんてあり
えないのー。おまけに彼女さんも美人なのー」
「それ関係ないよな。とにかく俺たち普通の生徒だから。妖魔とかサッパリだから」
「まるで動じないのも怪しいですね」
「もうただの言い掛かりじゃねーか。おたがい夢見がちってことでよくね?」
「先輩と一緒にしないでー」「さあ白状なさいっ!」
「その鉄パイプ、俺に向けるのやめようよ」
これは現代日本に跳梁する怪異に立ち向かう退魔士少女たちを、異世界帰りの高校生がゆる〜く手伝うというお話です。手に汗握る血と涙のバトルも、数奇な運命を呪う壮絶な展開もありません。数話読んで退屈でしたらその先も同じですので、作者の益々の健勝を祈りつつ別作品へ移動しましょう。全二十話の予定です。
この作品は「異世界転移すればそこは玉座への階段だったりするし(完結済)」https://ncode.syosetu.com/n1009el/の続編でもあり、if編でもありますが、前作を先にお読みいただく必要はありません(震え声)。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-02 12:15:16
88888文字
会話率:47%
童話改造シリーズの第四弾です。
みなさんよく御存じの童話を改造しました。
元ネタはタイトルを見てのとおりです。
最終更新:2012-12-09 08:00:00
7163文字
会話率:50%