これは、タフで情に脆く姐御肌。食べる事が大好きな一介の女戦士が世界を旅する物語。
寒さ厳しいラグシア大陸北部に位置するドライゼル帝国には珍しい日に焼けたような褐色肌に、ルーンと呼ばれる失われた魔術文字を右眼に宿して産まれた事から「忌み
子」として扱われ、16歳の時に故郷である街や国から逃げるように出奔した────流浪の女戦士アズリア。
勇者という宿命を背負ったわけでもなく。
世界の危機を救えと神託を受けたわけでもない。
ただ、失われた魔術文字を使うことが出来る代償として通常魔法が使えないという欠落を背負ったアズリアが、あても無く世界に散らばる魔術文字を探索し継承する一人旅の物語。
世界中を旅する道中、様々な人物との出会いや色々な出来事を重ねる内に心身ともに成長し、やがて旅の最終的な目的を見つけていくだろう……多分。
※一話2000文字程度ですので、あっさりと読めると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:30:24
4633752文字
会話率:30%
明瀬陽華(あきせはるか)。
容姿端麗、成績優秀、運動もそこそこ、性格明るくてコミュ力も抜群。ギャルっぽい雰囲気ながら教師の信頼も厚く、学級委員長も務めるクラスカーストの頂点に立つ美少女。
柳田辰巳(やなぎだたつみ)。
容姿普通、成績
普通、運動はまあまあ、性格暗めでコミュ力はあんまり。同年代と比較して大柄な体格と、鋭い目つきぐらいしか特徴のない、少し無気力な普通の男子高校生。
そんな正反対の2人はただのクラスメイトで、接点などない──はずだった。
ある日の放課後、校舎裏で同級生に囲まれる彼女を見つけてしまった辰巳は、思わずその場に介入してしまう。
完璧美少女が抱える”秘密”を知ってしまった辰巳だったが、それでも立場の違いすぎる自分と彼女の関係は、そこで終わるものだと思っていた。
しかしそんな辰巳の想いとは裏腹に──週明け、学校ではある噂が広まっていた。
──「明瀬陽華と柳田辰巳が付き合っている」。
登校してきた陽華に詰め寄るクラスメイトたち。辰巳含むクラスメイトたちが固唾を飲んで見守る中で、彼女は悪戯っぽく笑って……。
「……秘密、ってことで♪」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:00:00
116517文字
会話率:45%
王都に住むジークは生前、エリートの道を進んできたサラリーマンだった。
しかし、出世争いに負けた相手に恨まれ、包丁で腹部を刺されて死んでしまった。
何故か孤児として異世界に転生してしまったジークだったが、引き取り先の師から錬金術を学び、
持ち前の頭の良さと前世の知識で若くして国家錬金術師の資格を取り、再び、エリート街道を突き進んでいた。
しかし、出世争いをしていた貴族に恨まれて権力を使われ、その椅子を奪われてしまい、さらには追い打ちをかけるように師であり、親でもある上司から辺境の地への異動を命じられる。
それは左遷を意味し、望んでいた出世の道は完全に絶たれてしまった。
ジークは二度の失敗でようやく自分が仕事はできても人間性が良くないことに気付いた。
口惜しさと不満を感じていたジークだったが、使い魔の黒猫の助言のもと、転勤先では今度こそ上手くやろうと思い、2度目の生まれ変わりを決意する。
そして、辺境の地で出世とは違う別の人生を探すことにしたジークだったが、転勤先は錬金術師が2人しかいない危機的状況な支部だった。
ジークは持ち前の錬金術の腕で支部を立て直し、出世とは違う幸福を見つけていく。
人生とは何が幸せで何が大事なのか……
出世欲に憑りつかれた男が辺境の地で真の幸福を見つける…… 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:00:00
498839文字
会話率:58%
ヘルデンと呼ばれる大陸に、千年に渡り君臨してきたタウゼント帝国。
この旧き国家は、変革を強いられようとしていた。
産業革命と、国民意識の醸成によって生起した西の隣国・アルエット王国での民衆蜂起は王政を打倒し共和制国家を樹立させた。
平民による新国家を中心とする共和主義の熱狂は膨張し、封建制社会から脱却できずにいる帝国を危機にさらしつつある。
大量生産の開始と、国民国家の形成により達成された、以前は不可能だった規模での大量動員。
共和国建国の英雄であるムナール将軍に率いられた強大な国民軍は胎動し、その支配地を拡大しつつあった。
その一方で、帝国貴族たちは権力闘争に明け暮れていた。
千年以上もの間続いてきた帝国は、今後も無条件に続くという傲慢。
ほとんどの貴族たちは時代が変わりつつあることに気ず、あるいは黙殺していた。
この状況を憂いたのは、帝国に五つ存在する被選帝侯の一つ、ノルトハーフェン公爵家を継承した少年・エドゥアルド。
彼は自国だけでもと改革を行い、富国強兵、議会の設立などの政策を実施し、公国を帝国でも随一の精強な国家に育て上げた。
そして帝国貴族たちが己の利益を最大化することに奔走し内乱を引き起こしたのを機に、自身が新たな国家指導者となるべく立ち上がり、盟友、オストヴィーゼ公爵・ユリウスと共に勝利をつかんだ。
だが、エドゥアルドの進む道は茨の道。
勝利を得たとはいえ、三百を超える諸侯の意識を変え、旧態依然とした帝国の在り方を刷新するのは、簡単なことではなかったのだ。
そんな彼を影となり支える存在があった。
メイドのルーシェ。スラム街で育ち、人知れず消え去ろうとしていた命を救われたことをきっかけに、彼に仕えることとなった少女。
これは、若き皇帝となった少年と、メイドとなった少女の物語。
〇作者他作品紹介
・殺陣を極めたおっさん、異世界に行く。村娘を救う。自由に生きて幸せをつかむ
異世界に転生した元時代劇の役者、立花 源九郎。本物の[サムライ]となったアラフォーのおっさんが、自分の生き方を見つけていく物語。
・星屑拾いのステラ
終末世界。[星屑]を拾い集めながら暮らす少女、ステラが、[楽園]を探し求める物語。カクヨムコン参加作品(カクヨムのみの公開です)
他掲載サイト:カクヨム、アルファポリス、ノベルアップ+折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 11:00:00
818839文字
会話率:15%
高校2年生、早乙女純(さおとめじゅん)は大の女好きで男嫌い。目当ての女子を見つけては、幾度となく告白を繰り返してきたが、その全てにおいてフラれた経験を持つ。何故なら早乙女純は男ではない。正真正銘、女子であり腐女子でもある。変態的な性癖の持ち
主の彼女は友達も少ない、所謂陰キャのような存在で学校生活を送っていた。そんな彼女は帰り道に不良に襲われ嬲り殺される。世界で一番嫌いな男という種にである。悔やむことも出来ぬまま命を落とす──はずだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 09:38:49
236255文字
会話率:28%
わたくし、木葉 葉月は、中学卒業後、異世界学校に入学し、みっちりお勉強をして平安時代に飛び、清少納言と会って、たくさんお話をしてきました。こっちに帰ってきてから、大学入学の資格を取って、ただいま、国文学の研究中。暇を見つけて、『枕草子』の
レポートをまとめています。楽しんで、読んでいただけると嬉しいです。それでは、よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 09:10:00
41343文字
会話率:3%
主人公白鳥可憐は何不自由無く育った、お金持ちのお淑やかなお嬢さまで、広島でも有名な偏差値の高いお嬢さま学園で幸せに暮らしながら、日産のプレジデントで学校通いをしていたのですが。
広島市の春の祭典フラワーフェスティバルの中の日、4日に、白鳥
家の執事をしている爺やのセバスチャンが風をひいてしまい高熱……。とても可憐の送迎をできるような様子ではなく。可憐はタクシーにて学園へと登校……。
でッ、帰りも寄り道などすれば大変に危険だから、学園からタクシー会社へと迎えにきてもらい、直ぐに帰宅をしてください、お嬢様! と口煩く言われていた筈の可憐なのですが。
彼女は基本、好奇心旺盛で何でも興味を示すと言った悪い癖がある。
だから彼女はついついと春の陽気に触れ、『少しぐらいならばいいかな?』と悪者達……。
そう昭和の終わりの時代はヤンキー達が何処でも、かしこでも居た恐ろしい時代! 世紀末でした! そんなヤンキー達が巣食らう【仁義なき戦い】の街! 広島のフラワーフェスティバルへと解き放たれた可憐!
そんなお嬢さまである可憐さまなのだが、別に何かしらのトラブりに巻き込まれこともなく平和公園から原爆ドームへと向かうルートで電車通りへと出て、タクシーを拾い帰ろう! と言う手前で、彼女の同級生達が世にも恐ろしいヤンキー達にからまれ、強引なデートの御誘いを受け大変に困っている様子を見つけてしまう。
だから好奇心も強いが! 正義感も強い可憐は! 同じ学園の乙女達を救出する為に、大変に恐ろしいヤンキー兄ちゃん達へと立ち向かうのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 09:00:00
88089文字
会話率:41%
シニガミを倒すことはできない。
それが世界の常識だった。
触れるだけで人を殺す謎の存在「シニガミ」が現れてから数百年。世界中の人々は怯えて暮らしていた。
その存在への攻撃は全て透過し、人々はただ逃げることしかできない。
そのため、この種
は撃破不可能な存在として、シニガミと呼ばれていた。
成績最下位の「ダスト」としてバカにされ、生還不可能な未踏領域での任務を命じられた主人公、ヒツギ・シュウヤは、絶望の中でかつて最強と言われた人物の幻影に取り憑かれる。
そして撃破不可能と考えられていたシニガミを倒す手がかりを得たことで、運命が変わっていく。
※他サイト様でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 08:43:55
228372文字
会話率:26%
なだらかな丘陵にオリーブ畑が広がるアウレリア王国で、若き行商人カイは、特別な力もなく、日々の糧を得るのにも苦労していた。胸に燻るのは拭いきれない無力感と、まだ見ぬ何かへの渇望。
そんな彼の運命は、謎多き老人と人語を解す風変わりな相棒と
の出会いによって、劇的に動き出す。
夜の静寂で笑う高級娼婦(クルトゥザンヌ)、差別に苦しむ寡黙な女鍛冶師。刺激的な出会いは少年を成長させ、自分だけの戦い方を見つけていく。
しかし旅路の果て、彼を待ち受けるのは絶望的な試練だった。
死闘の果てにカイが得るもの、そして失うものとは何か。
内気な一人の若者は自らの運命を切り拓き、やがて世界の深奥に隠された真実に迫っていく。
ダークで過激な王道ファンタジー、興奮と感動がここに――。
※第一章完成済み。最低でも週1更新します。始めは2日ごとの更新です。
※なるべく挿絵を挿入します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 08:00:00
145158文字
会話率:31%
その学園には恐れられている三人の令嬢がいた。
公爵令嬢で生徒会風紀委員のクローディア。
クローディアの付き人のぶりっこシャノン。
そして、クローディアの虎の威を借る少女リオノーラ。
「その髪飾りは校則違反ですよ」
「ちょっと~。怯
えた顔で俯かないでくれる? クローディア様がいじめてるみたいじゃない」
「そーよ、そーよ!」
リオノーラは自分の学園生活が順風満帆だと信じて疑わなかった。
だが、図書館である本を見つけてしまう。
その本には自分たちの未来が描かれていた。
クローディアのことを『悪役令嬢』と。リオノーラ、シャノンのことは『悪役令嬢の取り巻き』と記されていた。
そして、悪役令嬢は闇落ちしてしまう未来にあると。
「本当のことが記してあるからって何ですの。そんなのもの、これから変えればいいだけの話ですわ!」
リオノーラは腰に手を当て、胸を張る。
「そーよ、そーよ! 未来を知っているなら、これから変えていけますわ!」
リオノーラは決心した。必ずクローディアたちと友達になると。
話数:全32話
定期更新:毎日7時20分
最終更新日:8月2日折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 07:20:00
85990文字
会話率:53%
精霊の力を借りて奇跡を起こす、それが精霊術。
雪に閉ざされた村に住むステラは、精霊術士に憧れつつも、自分にはその素質がないと諦めていた。
――だが、旅の精霊術士から一縷の希望がもたらされる。
「君は精霊に怖がられているせいで術が使えない。怖
がられている理由が分かれば使えるようになるかも」
素質がある者を見つけて術士として育てるために各地を回っているというその男によれば、精霊術士の都市『レグランド』へ行けば理由がわかるかもしれないという。
貧しい村とは違って、精霊の恩恵で豊かなレグランドなら仕事にありつけて家族に仕送りも出来ると聞いたステラはレグランドに向かうことを決意する。
そこで出会ったのは、精霊に愛された美少女――ただし、小声で暴言を吐く――だった。
(R15、残酷描写は念のためです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 07:15:53
550085文字
会話率:47%
「いつかフィルを守れるようになって、必ず会いに行くから、それまで――待っていて」
強くなる、そう言ってくれた大事なあの子を、自分も今度こそ守れるように。そうして、必ず彼女を見つけて、今度こそずっとずっと一緒にいる――。
8年前の夏に出会
った優しい親友との約束を胸に、剣と共に生きてきたフィルは、16になった春、育ての親であり、剣の師でもある祖父を失った。
「従えないのであれば、出て行け。以後ザルアナックの名を名乗ることも、周囲に関係を疑われることも慎んでもらおう」
王都に戻ったフィルは、剣を捨てて着飾り、結婚相手を探せという父に逆らい、騎士団へと入団するが、右も左もわからないことだらけ。
しかも、相方兼同室となったアレクサンダー・エル・フォルデリークは、威圧感いっぱいの厳しい雰囲気の騎士。進退窮まったかに思えたのだが、生まれと冷たい言動で周囲からも敬遠されまくりの彼の本性は実は優しいようで、しかも親友の彼女にちょっと似ている気がする。
生まれと性別、2つの隠し事を抱えたフィルは、騎士団で無事自分の居場所を作り、誰より大切な親友を見つけることができるのか?
※本作品は、以前自サイトにて公開していたものの、改稿版となります。※主人公の職業上、残酷/グロ描写があります。※直接的・具体的な描写ではありませんが、登場人物の関係性の表現のため、性描写があります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 07:00:00
1084592文字
会話率:37%
「彼女の記録は、どこにもなかった」
記録が法となる国家・アルトナリア。
“名を持たぬ”記録官見習いアメリアと、
記録の矛盾を静かに追う青年報道官が出会う。
「正しさを記すには、少しだけ鈍感なほうがいい。
……でも君は、全部感じてしまうんで
すね」
交わした言葉のひとつひとつが、
封印された過去と罪を呼び起こす。
名を奪われたヒロインと、言葉に迷いを抱く青年。
記録の隙間で、ふたりは互いを見つけていく。
同人ノベルゲーム企画『咎の上に咲く花』より、若き報道官リュシアンルートの原作シナリオを先行公開中。
※『咎の上に咲く花―共通話― 』が導入となりますので先にお読みいただくことをお勧めいたします※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 06:56:29
2412文字
会話率:36%
カレナ・ブラックウェルは研究学園都市クモーに在籍する研究生だ。彼女は入学早々魔石の研究がしたい一心で飛び級し、魔石の研究室へと入る。彼女の目的は魔石を研究し、人々の生活を豊かにするものだ。最終目標は自分の育った地下都市キキーイルの人々が石化
状態からも元に戻すこと。そして地上の人と同じ生活を送れるようにすること。カレナは魔石以外のことに興味が薄く、研究室に籠ることが多い。時にはフィールドワークと称して近くの森に出没する魔物を討伐して魔石を調達することも多い。彼女は魔石の特性を研究し、人間が利用できるように加工していた。時には砕き、粉々にし混ぜ合わせ全く別の物を作る。元の武具に組み込んで新たな力を付与したりと様々だ。
カレナの眼は特別で魔力を視認できる。魔石に込められた魔力からどんな特性を持つかがわかる。また、魔力を持って生まれた人種(ウェネーフィカ)の魔力の流れも見ることができるため魔力の滞りから不調をきたす魔力暴走を予見できる。魔力暴走を起こしたウェネーフィカは自滅するか、廃人のようになり死同然になるため、恐れられていた。カレナは独自の技術で石に魔力を移して魔石を作ることができるが、それは相手の合意がなければできない。カレナは日々研究しながら魔力暴走を起こしそうな人を見つけては交渉していた。
魔石以外に興味のなかったカレナは休日も研究室にいた。そこに訪れたのはアラン・ウォードと名乗る侯爵家の嫡男。彼は突然カレナに「婚約が決まった」と告げた。カレナの研究成果に目を付けた魔力を持たない人間(アンスロポス)側の軍人たちが軍事利用する前にカレナをウェネーフィカ側の領、ロズイドルフ領へと囲うための政略結婚だと付け加えられる。
アランは女性たちの婚約をすべて断っており、周囲から冷酷と噂される人物だった。
困惑するカレナに出された条件はウォード家内の工房を自由に使って良いものだ。工房を貰えると聞いたカレナは婚約を承諾し、翌日にはウォード家へと引っ越すことに。
アランの妹アリス、彼の両親、使用人たちと話すうちに彼の不器用さ、素に触れていく。アランと会話を重ねていくうちにカレナの心情に変化が訪れる。
それはそうと、場所が変わろうとカレナの魔石、魔鉱物への情熱は変わらない。魔石欲しさに人助けをしたら恩人だと感謝されてカレナは困惑する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 06:20:00
183703文字
会話率:45%
――『妹』を一番に見つけるのは、『姉』最大の権利なんだから
◇◆◇
影が薄すぎて誰にもいる事に気付いてもらえないという特異体質の辺境伯令嬢・レミリスは、今年魔法学園に入学した。
学園には『兄弟・姉妹制度』という、上級生が下級生に寮生
活や学校生活の様々な事を教える制度があるのだが、試験時に、あまりに影が薄すぎて『姉』を振り分け忘れらえていたらしい。
慌てて彼女に割り当てられたのは、残りものの『姉』平民のユー。
平民故に貴族が大半の学校生活で侮られるユーと、辺境伯令嬢なのに魔法が上手く使えないレミリスは、すぐに学園内でも嘲笑の対象になるのだが――?
“ 魔法を形成するために必要な燃料・魔力の放出出力は、使用者の自我に依存する ”
“ 確固たる自己を持ち、自分に自信のある者ほど、強い魔法使いになれる ”
そんな世界の理の中で、体質のせいで誰からも見つけてもらえず、自分に自信が持てない箱入り令嬢のレミリスが、かつての学生が作った魔法資産の暴走に巻き込まれながらも、前向きで型破りな平民先輩に導かれて危機を脱出。
「彼女が信じてくれる自分」と「彼女と一緒にした努力」を信じ、徐々に眠っていた魔法の才能を開花させていく。
※カクヨムにて先行公開中の作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 06:20:00
83790文字
会話率:29%
――貧乏だから不幸せ❓ いいえ、求めているのは寄り添ってくれる『誰か』。
◆
第二夫人に最愛の旦那様も息子も奪われ、挙句の果てに家から追い出された伯爵夫人・フィーリア。
両親も既に事故で亡くなっており帰る場所もない彼女は、なけなしの
餞別だけを持って大雨の中を歩き続けていた。
しかし目的地も希望も生きる理由さえ見失いかけた時、とある男の子たちに出会う。
言葉汚く直情的で、だけど決してフィーリアを無視したりはしない、ディーダ。
喋り方こそ柔らかいが、その実どこか冷めた毒舌家である、ノイン。
10歳前後に見える彼らにとっては、親がいない事も、日々食べるものに困る事も、雨に降られる事だって、すべて日常なのだという。
そんな彼らの瞳に宿る強い生命力に感化された彼女は、気が付いたら声をかけていた。
「ねぇ君たち、お腹空いてない?」
まるで野良犬のような彼らと、貴族の素性を隠したフィーリアの三人共同生活。
平民の勝手が分からない彼女は、二人や親切な街の人達に助けられながら、自分の居場所を見つけていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-08 22:00:00
22338文字
会話率:28%
私は男勝りで負けず嫌いな元JK。それが私、新藤麗美19歳。
父が転職して始めたラーメン屋台が、やっと軌道に乗り始めた矢先、父は他界してしまったのでした。
私は生活の為と父の意思を受け継ぎたいと、意を決して始めたラーメン屋台だったのですが。
私の屋台に集まって来るお客さんは、いづれも一癖ある人達ばかりで、彼等は同じ事を口にするのです。
でもめげない私は、「こまけぇこたぁいい」が口癖になっていました。
「人生は金だよ」
若くして屋台ラーメンを始めた麗美が、ラーメンを通じて次第に金では買えない何かを見つけていくお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 06:10:00
14885文字
会話率:51%
奇異な死神がいる。
その死神は謎解きを欲としており、未解決事件解決に命を捧げ、叶う事が出来なかった魂を見つけては、自身の住処に呼び寄せる。
そこは数多くの死者達の記憶を本として置かれている図書館であり、死神にとっての謎を解くための探偵紛いの
事務所でもある。
死神は死者達の記憶や、神の力を使い、未解決事件の一冊の本として、擬似的な舞台を作り出す。そこに魂を参加させ、その魂の視点で謎解きを楽しむのだ。
その謎解きに失敗すれば、魂は消滅。成功したとしても、死者が生き返る事もなく、事実が変更される事はない。真相が明確になるだけ。
それでも魂達は事件の真相の解明を望み、死神の言葉を受け入れる。
今回、この死神探偵事務所に訪れたのは……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 05:48:21
510486文字
会話率:36%
ここは人間、獣人、神獣が共存する世界
家族に売られ遊女として働いていた芙蓉はある日、若い客に身請けされ、人里離れた獣人の世界に連れてこられた。どうやら買主は人間ではなくシリュウの若様らしい。
若様との関係が深まるにつれ、芙蓉はシリュウとい
う生き物を知り、自分の過去と向き合い、居場所を見つけていく。
初投稿作品です。育児の傍ら書いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 05:20:00
1956204文字
会話率:45%
買い物帰りの道中、謎の黒い渦に飲み込まれた高校生・壱村すなお。目が覚めるとそこは中世模様の城の中。隣にはエメラルドの透明な翼を持った美しいエルフの少女らしき人物が。玉座に座る王様から、衝撃の一言が。「ごめん!勇者を転移させるつもりが、ゲート
が故障して全く関係ない君たちを召喚してしまった!」
顔を見合わせて唖然とする2人に、追い討ちをかけるような王様の一言。
「召喚しちゃったことは変えられないから、君たち2人で本物の勇者探してきてよ!あとできたら魔王倒して」
そこから、エルフの少女・アンジュとすなおの前途多難な旅路が始まってしまい...
王様から渡された聖剣には聖なる力が宿っておらず、勇者の証である“勇の紋章”は急ピッチで作った欠陥品。さらに生きていくお金も知識もない2人は、泣く泣く冒険者ギルドに初心者として登録した2人の前に立ち塞がるのは、まさかの“魔王側が召喚した転移者だった?!
一方魔王軍からの追っ手は嘆いていた。
「間違って召喚されて、挙げ句の果てに勇者を見つけて倒せだって?!
勇者側も間違ってれば魔王側も同じヘマをやらかしてる!ミスから始まる“間違いだらけ”の異世界冒険譚!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 02:27:15
1727文字
会話率:37%
俺は高学歴だ。昔から頭が良くて、学校ではいつも上位。高校進学も地元で一番偏差値の高い高校だった。
もちろん大学もそうだ。そうだったら良かった。第一志望に落ちて、第二志望にも落ちた。残されたのは、低学歴Fランの滑り止め。
こんな事実を、
俺は、受け止めきれなかった。能力は人並み以上にあると自負していた。だがそんな事は、主観でしかなくて、客観的に、俺は能力の高い人間じゃなかった。
そんな事を考えたくなくて、俺は引きこもった。いつか本気を出すと、自分の心に決めて、何年も引きこもった。
ある日気づいた。自分には何もない事に。
そこからは早かった。手紙を残して、近場の高層ビルを見つけて、そして飛び降りた。震える足は止めれなくて、俺は浮遊感の中で人生を振り返った。
自分より下の人間を見下して、本当に劣っていたのは自分なのに気づかないまま、大人になった自分を。
生まれ変われるのなら、誰かを愛せる人間になりたかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 01:40:24
103523文字
会話率:25%