元平民のカリナは、その美しい容姿から『絶世の美女』『美しすぎる令嬢』と言われ、世の男性達からもてはやされていた。
とある夜会で王太子から突然告げられた婚約破棄。
謎のリアクション芸を決める被害妄想聖女。
呼んでもないのに隣国から迎えに来
た王子。
やっぱり婚約破棄を取り消すと言い出す王太子。
目の前で繰り広げられているこんなテンプレ展開、私には必要ないわ。
近寄ってくる男性達は、美しいとされる私の容姿しか見てくれない。
ただ一人の男性を除いては。
想い人である彼の前では、私の美貌なんて何の役にも立たない。
彼の瞳に、私の姿は映らないのだから。
そんな彼に、私はある嘘をついてしまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-27 18:31:25
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