ミレニアムが過ぎてもまだ「昭和は」といえた景色が垣間見えた時分。東京横浜で感じた女子高生が他人との関わりで見せたピュアな一瞬を切り取り、セピア色した写真を眺めるようにスケッチしました。
最終更新:2020-05-02 09:17:38
3837文字
会話率:25%
今どきの青年、東崎栄作はあまりにも仕事が忙しすぎて、とうとう彼女に愛想を尽かされ別れの言葉を告げられてしまった。傷心の彼は小雨降りしきる繁華街を彷徨い、チンピラにからまれた挙げ句身銭すべてを剥ぎ取られてしまう。そんな中で出会った海苔売りの行
商の老婆。今どきモンペ姿で都会のど真ん中を行商で売り歩く老婆に栄作は勇気付けられるが――。
老婆は消えた。一枚の紙切れ、『SF』という謎の二文字を書いた紙切れを残して――。
その後、同じように『SF』という二文字が書き連ねられた紙切れを残し、謎の失踪が相次いでゆく。
彼はその謎を解き明かす事ができるのだろうか? そして行方不明になった人たちを探し出すことができるのだろうか? 一体『SF』という文字の意味するものは何なのだろうか?
今どき流行らなそうな、幻想的人情サスペンス。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-11-29 21:00:00
29421文字
会話率:28%