現代の女子大学生が、『蜻蛉日記』に描写された愛憎劇について、現代の感覚ながら個性的とも思われる見解を述べる。
最終更新:2022-10-29 14:14:42
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私のご主人様は、美人で家庭的でおまけに歌まで得意な深窓の奥様だ。にもかかわらず、ご身分の良い夫の藤原兼家様はもう一方の妻のもとばかりではなく、あちこちに女を作って浮名を流しては私の主人を悩ませている。おかげで我が主人は「家庭的でおとなしいば
かりに、夫に振り向かれない哀れな女」と呼ばれている(と、本人は思い込んでいる)けど、実際とはちょっと違う気が……。平安古典「蜻蛉日記」の独自解釈。自己顕示欲旺盛で、ちょっと我儘な可愛い奥様の書いた日記に、腹心の侍女が突っ込みを入れまくります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-08 23:11:26
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