午鉄藩月ヶ瀬町で青物問屋を営む伊兵衛は、食意地の張った商家の旦那だ。妻の藤には頭が上がらず、女中のさとや丁稚の四方吉にも舐められきり。しかし——奉行所の黒木の頼みで辻斬りを捕まえる仕事を受け、嫌々ながらも愛用の菜切り包丁を手に、四方吉をお供
に出かけていく。
すると、辻斬りは二人いて——?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-13 00:41:27
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会話率:44%
母親の死を境にインスタント一辺倒の食生活を送っていた優衣の日常に現れたのは、母の形見という喋る菜切り包丁だった――。自我が強く空気を読まない賑やかな包丁は『今日からこの家の栄養管理を司る』と宣言する。
喋る包丁と少女と父親の家族愛。
最終更新:2014-09-27 21:23:12
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会話率:40%