苦しい時間
今
言えることって何だろう
最終更新:2024-10-21 06:28:36
222文字
会話率:0%
「オギャア、オギャア!」
朝日が昇る頃、長く苦しい時間をへて、私は心待ちにしていた愛しい娘の声を聞いた。
愛する旦那様が部屋に訪れた。
喜んでもらえると思っていたのに、彼は娘の姿を見て「やっぱり……」と言葉を残して出ていってしまった。
彼が再度訪れたのは一週間後。
「それは俺の子じゃない」と、親子鑑定書を私に突きつけた。
何を言っているの?
この子は正真正銘、貴方の子なのに?
彼は話しも聞かず、私を屋敷から追い出した。
そして、私を追い出すよう命令された専属侍女から、「私、妊娠しているの。旦那様の子よ」と告げられた。
愛し、愛されて結婚したのに、彼は私を裏切っていた……。
途方にくれる私だったが、顔を真っ赤にして泣く娘を見て「私が守らなきゃ」と立ち上がった。
不実な男なんか、こっちから捨ててやる!
この子は私が立派に育てるわ!
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プロローグ+43話+エピローグの全45話です。
執筆は完了していますので、手直しが終わり次第順次投稿致します。
アルファポリスでも投稿しています。
設定はゆるいです。
楽しんでいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-21 21:10:00
143940文字
会話率:41%
公爵家の次女である少女は、結婚直前に婚約者と襲われた。
しかし、婚約者は少女を庇うどころか盾にして逃れ、その上、腹部を刺した。
死まで長く苦しい時間を終えようと、婚約者の手を握り、首を斬った。
死んだ少女は、意識を取り戻すと赤ん坊として生
まれ変わっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-09 12:30:51
3798文字
会話率:31%
『学生時代は特別仲がいいわけではなかった部活の後輩とカフェでたまたま出会い、そんな偶然に戸惑いつつも二人は二人っきりの勉強会を通じて距離を縮める。その速度はとてもゆっくりではあったけれど、確実に小さくなっていくのは間違いなくて。ときどき物理
的に距離が開くこともあるんだけど、それは未来への布石。そんな苦しい時間が終わる頃、二人の距離は、あいだの空間がごっそりと消え失せたかのように近くなっている。それはやがてゼロに達し――物理的にもゼロになる。
これはそんな二人の人見知りが繰り広げるいじらしくも愛おしい物語。
どうか最後までお付き合いいただければ幸い』
「・・・・・・」
「(顔、真っ赤じゃねえか・・・・・・。だから読ませたくなかったんだ・・・・・・)」
「こ、これは水弦さんがわ、わたっ・・・・・・!」
「・・・・・・そうだよ、お前と再会したときにぱっと思いついた短編のあらすじだよ」
「そ、それはつまり・・・・・・そのっ!?」
「・・・・・・なに」
「わ、私のことを初めからす、すすすすすすすすすす好きだったということですか!?」
「あ、それはちがう」
「・・・・・・えー」
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-13 20:00:00
36365文字
会話率:44%