僕の名前はエドワード・ローズベリー伯爵、享年20歳。
21歳の誕生日を迎える前日に死んでしまったらしい。可哀そうな僕。
そして、今の僕はキャスリン・リッチモンド公爵令嬢。前世の記憶を持ったまま深窓の令嬢(しかも美しく儚げ)として転生してし
まったようだ。
まあ、それはともかくとして、誕生日会と称した花婿選びのお茶会で、将来有望な子息に見染められなければならないのだけど、若き俺様大公に唇は奪われるし、従兄は僕の婚活を邪魔するし、エドワードの昔馴染みはいきなり求婚してくるし……。
それだけでも頭が痛いのに、エドワードの死因にまで疑惑が生まれちゃって、まさかミステリーが始まらないよね?僕はまともな婚約者を探しているだけなんですけどっ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-05 17:35:06
144513文字
会話率:49%
記憶を失くし、ポテンというかコロンと道端に転がっていたのを助けられたわたし。“ミリア”という名前をつけ、面倒を見てくれたのは、“魔王”とあだ名される将軍、ヴィラード。その勇猛さもさることながら、何より顔が怖い!! つり上がった目から放たれ
る、鋭すぎる眼光は、まるで石化光線。
そんな将軍だけど、なんと、この国の後継者たる王女殿下の王配候補に選ばれて……!?
え!? 将軍なんか選んで大丈夫!? 王女さま、石化させられちゃうよ!?
もう一人の候補、アルディンさまのが数倍マシだよね!? お優しいし、身分も高いし、カッコいいし。なにより、怖くないし。
まあ、将軍自身も、自分が選ばれるとは露ほどにも思ってないみたいだけど。将軍にお仕えする、(唯一の)侍女としては、主の未来が気になるわけで。
――王女さま、本当に将軍を選ばないのかな。
怖いのはわかるけど。でも、優しいところもあるのにな……。
拾われ侍女の、魔王お仕えライフ。とりあえずの目標は、目を見て魔王と話すこと――です!?
※ この作品は、PIXIVさまにも投稿してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-17 16:18:33
71501文字
会話率:30%