2060年、キプロス島。
世界最大の天然ガス田発見からエネルギー研究の拠点へ、そして南北統一。栄華を極めるこの島に、宇宙からの謎の波「ブレーキング・フィールド」が襲いかかる。地球の自転は徐々に減速し、5年以内に完全停止という破滅の予言
。
若き量子物理学者エレナは、この危機が単なる物理現象ではないと直感する。古代ギリシャ哲学と最新科学を融合させた「メリディアン仮説」。それは、地球と宇宙、そして人間の意識が深く結びついているという大胆な理論だった。
エンハンスメントを受けた技術者イスマイル、意識をデジタル化した哲学者ソフィア、そして戦略AIアキレス。異なる存在である彼らと共に、エレナは次々と起こる不可解な現象――未来を垣間見る「青い時間」、古代遺跡の神秘的な共鳴、時が止まる「スタシス・ゾーン」――の謎に挑む。
分断された過去を持つキプロス島は、今、人類(そしてそれ以上の存在)の意識が交差し、新たな調和を生み出す「特異点」となろうとしていた。果たして彼らは、迫りくる「永き黄昏」の先にある、存在の新たな夜明けを見出すことができるのか? 壮大なスケールで描かれる、魂の冒険が今、始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 10:00:20
19918文字
会話率:31%
自転が停止してしまった惑星で人々が生活している様を書き綴る小説
面白いかは不明ですが楽しんで下さい
最終更新:2021-06-24 01:32:35
232文字
会話率:0%