Fine Del Mondo!(フィーネ・デル・モンド)とはイタリア語で、直訳すれば「世界の終末」という意味、そこから転じて、この上なく美味しい料理を食べた時、有名なBuono!、またはその最上級のBuonissimo!にもまさる感嘆の
言葉としても使うのだそうです。
おそらくは「これで世界が終わっても悔いがないほどの美味」、あるいは「この世が終わる程の驚き」といったことを言いたいのでしょう。
たかが料理で大げさな?
いいえ。それほどに美味を愛するとは、むしろ驚きです!
これほどの賞賛の言葉があるでしょうか?「死んでもいいほど美味しい」でもまだ遠く及ばない。
イタリア人はこれをよく、両手のひらを上に向け、軽くすぼめて振りながら言う。
Fine Del Mondo!
どうです。その光景がありありと目に浮かびませんか!?
料理の味を激賞するのに「この世の終わり」とは。
ならば、こんなお話はいかがでしょう。
ここは、人間の「味覚」というものが奪われた筈のポスト・アポカリプスの世界。
でもなぜか美味しいものが大好き(!)で、そして生まれながらにして謎の心の声を聞く少女アスラは、ヒト族でありながら、遠い昔に失われた禁じられたレシピを求めて世界各地の旧文明の遺跡を巡り、その「ついで」に多くの魔物を倒して、いつしか勇者と呼ばれるようになっていた。
このまま悠々とスローな冒険を満喫するはずが、連れの戦士と賢者に押し切られて「しぶしぶ」と魔王討伐に向かったため、思いもよらず真の最終戦争に巻き込まれ、何やら重要な役割を果たす羽目に……
自称(?)美少女である勇者と、美女でドジな魔王、陽気な仲間たちの、何でもアリ、そしてあくまで明るいハルマゲドン戦記です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-08 17:02:00
351541文字
会話率:26%
2✕✕✕年の未来。
ド田舎の山奥で産まれ育っためぐるは、その地域に伝わる小規模な陰陽師の流派の技を受け継ぎ、一人前になるべく修行中。
自身の身の内に存在する姫神様と、師匠である自らの母方の祖父と暮らしながら、厳しいながらも、平穏な
日々を過ごしていた。
しかし、めぐるが住む町に悪質な新興宗教の勧誘の手が伸びて来て……。
祖父と孫娘であり、師匠と弟子でもある二人。孫娘の身の内に存在する姫神様。
ド田舎の県を舞台に繰り広げられる、自称美少女なめぐると師匠と姫神様と、ド田舎の小規模流派と、本州の中央(首都圏等)に所属するエリート陰陽師とのプライドのぶつかり合い?
在野陰陽師(?)は負けられない!
お楽しみ頂けると幸いです!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-10 20:00:00
44884文字
会話率:30%