「さー、今日の務めは終わったし、城を抜け出そうっと。……相変わらずユルいわね、この王城の警備。これマズいでしょ、心配になるわ。でも、お忍びの時は便利だし、しばらくこのままで様子を見ましょうか。私はイヴァン様の追っかけで忙しいのよ!! いつか
政略結婚させられる前に少し位、羽目を外したっていいわよね! 私、人に見向きもされない第四王女だし」
――――これは、綺麗で優秀な兄と姉が三人ずついる、末娘で気楽な立場の第四王女サーリャが変装して、騎士イヴァンの親衛隊初代隊長を張り、気付かないうちに人心を掌握していってしまうお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-12 16:12:08
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会話率:50%