男は異様に腹が減っていた。
そんな男の前に立ちはだかったのは聞いたことも、見たこともないメニューをお勧めする昔ながらのどこにでもある食堂。男は自分の腹を満たすべきものは、自分がよく知るメニューでと考えていたが、入店する客はみな聞いたことも見
たこともない❝リチャヤモとマチンガンス❞ばかりを注文していく。苦悩と葛藤の果てにはたして男は見たことも聞いたこともないメニュー❝リチャヤモとマチンガンス❞なるものを注文することができたのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-29 13:34:29
3461文字
会話率:11%
都市部まで電車で一時間ほどののんびりした街にある私立男子校に通う加藤隆昭(カトウ タカアキ)は、最近ある噂を耳にした。
同じクラスの、さわやか系アイドル顔をした元バスケ部のヤツと、加藤の前の席にいる学年トップクラスの秀才が付き合っているらし
いという噂。絶対に信じていなかったけど、ある日昼休みの教室に二人がいるのを見てしまった。そしてわかった。噂は本当だった。
これまで誰とも付き合ったことはなく、胸を焦がすほど誰かを好きになったこともない加藤にとって、恋愛は未知数。だがそんな加藤にも気になる存在がいた。
夏休みの終わり、予備校の帰りに駅のロータリーで、同じクラスの鷹藤良和(タカトウ ヨシカズ)が人待ち顔で座っているのに出くわした。それまであまり話したことはなかったけれど、1学期にあった小テストで順位が並んだのをきっかけに改めて存在を知った。
予備校帰りで腹が減っていた加藤は鷹藤をファミレスに誘い、スケボーを持っていた彼と近くの公園へ行く。なにげない会話の中で鷹藤が「俺、今日誕生日なんだ」と打ち明けた時の、びっくりするぐらい照れくさそうな顔と、「おめでとう」と伝えた時の照れたような笑顔。そんなことがあった一夜を加藤は忘れられない。
秋、冬と季節は過ぎ受験が近づく中で、二人は同じ大学を志望していたこともあり、それまでつるんでいた仲間達よりも一緒に過ごす時間が増えていく。気持ちの通い合う友人でありながら、他の人にはしないであろうたわいない話ができる間柄であることもお互い認識し始めている。
3月。合格発表も終わり、高校生活最後の早春を過ごす中で鷹藤は加藤にある告白をする。
誰かを好きになってみたい17歳と、そんな彼に惹かれる18歳。恋愛未満の男子高校生達の物語。
★この作品はfujossy、エブリスタ、pixiv、カクヨムにも置いています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-01 23:30:47
20678文字
会話率:40%
お腹が空いていただけなんだ
最終更新:2020-01-11 03:01:03
1707文字
会話率:0%
腹が減っていた。
相棒のクロスカブを走らせ、飯屋を探す。
ある日は古びた食堂で、またある日は場末のラーメン屋で腹を満たす。
自分の気分で食いたいものを探しに行き、原付を流すように走らせる。
その一連の行為が自分の幸福な時なのだ。
最終更新:2019-08-31 11:30:14
1554文字
会話率:18%
宿無しで文無しの茶屋町萌々香(ちゃやまちももか)は、美しい青年が食べるストロベリーパフェからこぼれ落ちた苺を拾い食いするほど、腹が減っていた……。
パンパンに膨れたリュックサックを背負って、家もなく、仕事もなく、頼る人もなく。そんな崖っぷ
ち状態の萌々香を、武良咲翠(むらさきみどり)はクライアントとして逆指名する。
ワガママで退屈な便利屋と、ホームレスなりかけ女子が出逢うことで、本人も知らないお互いの奇妙な『秘密』が、少しずつ暴かれていくことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-21 02:17:29
18534文字
会話率:52%
ふたりは腹が減っていた。よろよろになった二人の先にある一軒の不思議なお店。そこで繰り広げられるのはすこしふしぎなものがたり。
「注文の多い料理店」を100%リスペクトしたテイストとなっております。ゆっくりご賞味ください。
*「カクヨ
ム」にも同名で投稿してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-22 22:21:45
3367文字
会話率:65%
異世界に迷い込んでしまった男、亀有 四朗。未知の世界で生きる術を持たなかった男は、現代日本の知識とやり方で商売を始め、一定の成功をおさめる。ある日四朗は、仕事を終え街をブラついていた。この世界にきて5年経ち、すっかり馴染んだ街並みを歩いてい
るうちに、四朗は腹が減っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-06 18:00:00
4774文字
会話率:8%
おれは腹が減っていた。家の食べ物は全て足が喰ってしまったらしい。困ったおれは、食料以外の材料を使って、どうにか料理をしてみる事にする……
最終更新:2015-07-24 01:00:00
1507文字
会話率:61%
腹が減っていた男の話。
最終更新:2015-03-04 04:06:20
688文字
会話率:0%
はじめに言っておく。これは恐い話じゃない。
都内のレストランで料理人をしていた俺は、ある日アパートに帰ってくると、隣の部屋の前で見知らぬ男の子と出会った。腹が減っていたようなので、陽一という名のその子に料理を作ってやったんだが、これが自
分でも驚くほど美味い出来だった。俺は次の日、シェフにその料理を店の新メニューにしたらどうかと提案した。すると、あっさりOKされただけでなく、知り合いの経営するフランスのレストランで働いてみないか、とさえ言われた。これも陽一に出会えたおかげだと喜んだ俺だが、同時に悩みもした。フランスに行くと、あいつを日本に置いていかなきゃならなくなる。それはあんまりにも可哀想だ。日本に留まろうか悩みながらアパートに戻ると、陽一の姿が消えていた。そこで俺は初めて陽一の正体を知った。
もう一度言っておく。これは恐い話なんかじゃない。恐い話で肝を冷やしたあなたに送る、心温まるホラーストーリーだ。だからどうかお願いだ。恐がらないで……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-08-07 17:00:00
7987文字
会話率:37%