性格が悪いクズの俺は、友達が一人もいない童貞の高校生。
トラックにはねられて死んで、剣と魔法の世界に転生したから、ウッキウキでスライム倒しまくって、死ぬほどレベルをあげて最強を目指した。
寿命で死んだら、また転生した。レベルは引き継いでい
た。
強くてニューゲーム。
二回目の転生で世界征服し、王になった。
しんどかったから、もう二度とやらないと誓った。
三回目の転生でモンスターになった。
世界征服とかダルいからもういい。
無邪気に最強だけ目指していたい。
そう思っていたが、三回目の世界は、糞な貴族が好き放題やっている地獄だった。
どいつもこいつもクソ調子こいててムカついたから、とことん苦しめてから皆殺しにすることにした。
俺は性格が終わっているのだ。
自己中心的でサイコパスなシリアルキラー。
皆殺し破滅計画の初手として、俺は、
「スペックは高いが、頭がおかしいとウワサの悪役令嬢」に目をつけた。
「こいつを女王にして、こいつの犬として暗躍しよう」
うまいこと力を隠しつつ、悪役令嬢の犬として、陰湿に、残虐に、シニカルに、ビターに、ダーティに、手際よく、小気味よく、カス貴族共に絶望を与えていく。
改めて思う。
やはり、俺は性格が悪すぎる。
俺ほどのサイコはそういない。
もはや、自分で自分が可哀そう。
※周りの声。
悪役令嬢『あなたほどの聖人は見たことがない。私ではなく、あなたが王になるべき』
手下1『あなた様こそ、正当なる支配者』
手下2『世界で一番優しいあなた様に、この世の全てを奉げたい』
手下3『この上なく尊き方。全ての生命を照らす光よ』
……なんで、こうなる……
ゲロ吐きそうなほどキモい連中だ。
どうやったら、性格最悪の俺を、いい人間だと勘違いできるんだ。
俺を善人扱いするのは、フェルマーの最終定理よりムズいだろ。
――これは、『性格最悪の俺が、ハンパなカスどもを陰湿にイジメる物語』だが、
――『絶対に王にはなりたくない性格最悪の俺』と、そんな俺を『聖人』だと誤解して王にしようとするバカ共との、『終わらない血みどろの闘争』を描いた物語でもある。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 07:20:00
129271文字
会話率:31%
「王女と結婚? 冗談じゃねえ! 俺はいつまでだって遊んでいたいんだよ!」
侯爵家のノエル(23歳・男)は、超絶美形で品行方正なエリート騎士。だが本性は女遊びやギャンブル好きのクズで、変装をしてまで夜遊びを楽しむ毎日を送っていた。
そんな
折、ノエルは王女(17歳)との結婚を命じられる。彼女はストーカー行為を働くほどに、ノエルに夢中の様子。
王命とあれば断れない……けれど、絶対に結婚はしたくない!
するとある晩、夜遊びをしていたノエルの前に、偶然にも王女が現れる。
詐欺に遭っていた彼女をつい助けてしまうノエルだったが、彼女は変装したノエルの正体に気付かず、悪女である本性を露わにしてくるのだった。
「どこのゴミだかわからないけれど、ただちにこの場から消えなさい!」
「あんたの目、腐ってんのか? 俺の顔をよく見てから言え!」
やがて彼女は、変装したノエルのことを占い師だと勘違いし、「未来を占って! ノエル様と絶対に結婚したいの!」と、助言を求めてくる。
ならばこの関係を利用して、彼女から婚約破棄を願うよう仕向けられないか? と企むノエルだったが、彼女の本性を知るうちに、次第に彼女に惹かれていき……。
これは悪女な王女のまっすぐさにふれたクズ男が、彼女に溺愛され、そして彼女を溺愛するお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-20 21:04:39
118638文字
会話率:45%
BLの短編寄せ集め場です。ところどころR15が含まれることもあるかもしれないと思うのでご注意ください。どのような内容なのかはわかるように表記いたします。作者の趣味全開になりそうなので注意。
最終更新:2011-07-09 21:38:42
24542文字
会話率:76%