王都から遠く離れたのどかなアララ村。そこに住むジリアン・マッカーソン18歳(愛称ジル)は、村一番の働き者だ。見た目もけっこう可愛いと自負している。15歳で両親を亡くした後、一人で畑や家畜の世話を切り盛りしてきた。婚約者である隣のバカ息子は、
王都へ出たきり音信不通。奴の代わりに隣家の分まで世話を担い、大忙しの毎日だ。今日も飼い葉桶を両手に抱えて走り回る。だって、働かなくちゃ生きていけないから。
一生懸命生きてきたのに、隣の一家から謂れのない罪を押し付けられた。そんなわたしを助けてくれたのが、料理のうまい強面さんで……
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2019/12/30 本編完結折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-05 08:00:00
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会話率:46%