「柴犬ドクター・ミヤジマ」
これは、ドッグランの中にある小屋に立ててある看板だ。ドクターというのは、他でもない柴犬のことである。ドッグランによく来る犬達と話しているうちに、いつの間にか相談されることが増えて、気が付いたら「ドクター」と呼ば
れるようになっていた。人間には決して言えない、犬ならではのお悩み相談がひっきりなしに来る。
ある日、新参者のチビ柴ヤローがやって来た。そいつは「聴導犬」というらしい。日本ではほとんど知られていない、聴導犬の認知度を上げるために、ミヤジマとチビ柴ヤローがタッグを組むことに。
ミヤジマである「オレ」目線で進められる、犬同士のほっこり&クスッと笑える物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-22 12:00:00
20869文字
会話率:53%
<これは、現実に起こったことを元にして書かれた、フィクションです>
日本にはまだ65頭前後しかいないという聴導犬。聴覚に障がいのある方に、 生活で必要な音を報せるのが聴導犬だ。候補犬を保護犬から育てることを目的に聴導犬育成を日本で開始し
た「ニッポンん聴導犬協会」。障がいのある方と候補犬とのすてきなかかわりだけかと思いきや、たどってきた道には脅しあり、罠があり。殺しあり・・・?!。その道のりは、まるで大海原を木の葉のような小さな舟でこぎ渡ろうとする無謀な冒険に似ています。たどりつく先は「ハッピー」という港であってほしいけれど、そう簡単には進まないのが現実。嵐の日もあれば凪の日だって何日も続く。どっちに進めばいいか迷うたびに「こっちだよ~」と導いてくれる方たちがいっぱい。おかげさまで、暴風雨の中での航路でも「笑顔とハッピー」は欠かさない。とはいえ、日々、道しるべのない大海を進むしかない「ニッポン聴導犬協会丸」。途中、途中には港とは呼べない断崖絶壁や、得体のしれない怪物だって待ちうける。勇気づけてくれる方たちやユーザーさんたちの笑顔に支えられて、今日も大海原を「ちゃっぷ、ちゃっぷと、波をかき分けて♪」。みんなで小舟をこいで行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-06 20:00:00
14032文字
会話率:21%