絶対王政が流血革命によって倒されて三十年後。民主化されたルブランスは、独裁国家となり、周辺の国々を民主化するとの名目で軍事制圧していた。そんな戦争下、十五歳のアンリは眼鏡でひ弱な体形のため進学できず、ルブランスの属領となったアウステンダムの
街に住む学者先生の所へ内弟子になるため出発した。だが、たどり着いた家は「五人の魔女の館」と呼ばれており、学者先生も不在の上、そこは貧困者向けの配給食堂となっていた。食堂を手伝う美少女クリスティーネにアンリは冷たくあしらわれるが。実は「五人の魔女の館」に暮らしている者は皆、ルブランスと戦うレジスタンスであり、しかも館はルブランスによって征服されたローランド王家の守護聖獣、四頭の一角獣や、守護聖人クラースや良き魔女イーディスから守護されていたのだった。敵国の出身者同士のアンリとクリスティーネは、一角獣の加護を受けながら、新型戦艦を廻る戦いに巻き込まれてゆくのだった。
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-13 09:50:18
310886文字
会話率:37%
聖なる一角獣(ユニコーン)の飼育と保護を目的とする『聖園アステール』。そこに集められた乙女たちには月の加護があり、『月巫女』と呼ばれている。だが落ちこぼれのネオラは一角獣を呼ぶことすらできず、珍しい黒髪と黒い瞳を揶揄して『新月巫女』と陰口を
叩かれていた。そんなネオラの呼び声に応えたのは、一角獣とは対極にある不浄の存在『二角獣(バイコーン)』だった! (第164回コバルト短編小説賞 投稿作品です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-03 14:14:30
9795文字
会話率:54%