この世界では、超能力こそが価値の証明だった。誰もが生まれながらにして特別な力を持ち、それがヒーローとしての運命を決める。
しかし、エズラには何の能力もなかった。超人的な力も、驚異的な速度も、異能の技も持っていない。彼はただの"無
能力者"として扱われ、幼い頃から夢見ていたヒーローになることを諦めざるを得なかった。
だが、彼には別の道があった。ヒーローを救う者――すなわち、ヒーロー専門の医者になること。
13歳の時、両親を戦いで失い、医療の道へと進んだエズラ。どれほど嘲笑されても、彼は必死に学び続けた。そして19歳の時、初めて命を救う瞬間を迎える。妊娠中の姉が、超能力による異常な体質のため通常の医者では対応できない危険な出産を迎えていた。混乱する医療スタッフの中、エズラは冷静に指揮をとり、独自の医学知識を駆使して命を繋ぎ、ヒーローの医者としての第一歩を刻んだのだった。
今、彼は決意する。戦いで傷つき、能力に翻弄されるヒーローたちの最後の砦となるために。彼らが倒れた時、肉体を酷使しすぎた時、それでも立ち上がるために――エズラはそこにいる。
"ヒーローだって、救われなければならないんだ。"折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 13:46:01
510文字
会話率:0%
一生に一度の思い出の逢瀬だと思い、姿を変えて憧れの上官と一夜を共にしたイブリン。
幼い頃の魔力障害の後遺症で子どもはできないと言われていたのに幸か不幸か彼の子どもを妊娠してしまう。
だけどこれは奇跡の授りもの。
シングルであったとしても大
切に育ててゆこうと思ったその時、何の因果かお腹の子の父であるその男ブライトがイブリンが勤める魔法省の地方局へと出向してきたのだ。
そしてあろう事か彼の臨時補佐官に任命されてしまう。
秘密と子どもを孕んだまま、なんとか彼の出向期間をやりすごそうとするイブリンだが……。
●主人公が変わるオムニバス形式です。
●完全ご都合主義、設定ゆるゆる、ノーリアリティノークオリティのお話です。
誤字脱字も所々罠の様に点在しております。
どうぞ菩薩の如く広いお心でお読みいただけますと幸いです。
作中妊娠についての表現があります。地雷の方は回れ右をお願いいたします。
直接的な表現はありませんが性行為を匂わす表現もあります。
苦手な方はご自衛のほどお願い申し上げます。
アルファポリスさんでも投稿いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-20 21:33:55
28249文字
会話率:21%
公爵令嬢のアメリアは、婚約者のフェリクスに恋をしている。
その彼からお願いされてコサージュを作ってあげたのだが、約束の日にフェリクスは身につけてくれなかった。悶々とするアメリアは、庭園で彼の声を聞いてしまう。「欲しくもないのに手紙つきでプレ
ゼントされても困る。」
あの時コサージュをメッセージカード付きで贈ったアメリアは凍りつく。婚約者への初恋を忘れるために彼と距離を置きはじめるアメリア。しかし、なぜかフェリクスの距離感はいっそう縮まり、むしろ態度は甘くなっていって…?
消えたコサージュの謎が解ける時、彼女の本当の過去も明らかになっていく。
健気に身を引こうとするヒロインと、愛する婚約者の思い込みに翻弄されるヒーローの、すれ違いじれじれ物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-03 18:40:40
58687文字
会話率:26%