辺境のデュラッハン領にて魔物との交戦が続くアマリツゥア王国。その国の伯爵令嬢ツェツィーリア・バルシュミーデが大事な人を探しに行くと言い出した。彼女は婚約破棄されたばかりで、大事な人とは彼女の婚約を機にデュラッハン領の前線に行ってしまった元護
衛騎士である。
彼女の義弟、イーヴォ・バルシュミーデは、彼女への想いを心に秘め、彼女の幸せだけを守るべく彼女と一緒にデュラッハン領に向かうのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 19:32:53
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会話率:42%
藤野和那は、姉の貴子とともに、二人の妹である亜希から結婚の報告を受ける。
和那は驚きながらも、自然と彼女との思い出が次々に浮かんできて感傷的な気分になる。
そんな姿を姉に呆れられながら、妹に向けて祝福の言葉を送ると、彼女からはこう返される。
次は二人の番だ、と。もう自分に対して気を使う必要はないはずだ、と。
姉と妹、兄と妹、姉と弟。血縁の関係と義理の関係。
お互いを思い合う気持ちはとても強いのに、その形はそれぞれに異なっていて噛み合わない。
歪な形で安定しそうになっていたその関係性は、妹の結婚でどのように変わるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-23 00:37:32
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会話率:50%