赤いドレスの美少女町長が、何でも屋をしているイクサに仕事を依頼した。
『逃げ出したペットを捕まえてほしい』
それは、いつもより報酬がいいだけのいつもの仕事のはずだった。
「食べるためにあくせく働くくらいなら、お腹をすかせたままでいい
から寝ていたい」
そんな怠惰な少年イクサは、チロックの町で何でも屋をして暮らしている。
料理屋の給仕や道具屋の整理を手伝ったり、老女の家の草むしりをして日銭を稼ぎのんびりだらだらと生きる毎日。
「腰の回転式拳銃はただの飾り。荒事なんて無理無理」
そんなことを言っていた少年イクサが美少女町長に目をつけられたことから騒動に巻き込まれ、彼の怠惰な日常は形を変えていく。
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会話率:40%