出口のない街の中央に位置する広場、そこには一台の古びた絞首台がある。
絞首台の傍には、いつでも同じ言葉の張り紙がしてある。
『ご自由にお使いください』
最終更新:2024-10-06 12:27:32
30431文字
会話率:24%
無実の罪で死刑宣告が下された侯爵令嬢ウルリラ・バーンレイヌ。
処刑の間際、絞首台の上で彼女は「来世があるのならば、今度こそ穏やかに生きてみたいものだ」と願い、稀代の悪女として刑場の露と消えた。
そして彼女が転生した先は、まさかの独ソ戦
の最中のスターリングラードだった。
ドイツ軍、督戦隊、上官命令…
ありとあらゆる脅威が彼女に襲い掛かる中、ウルリラは一兵士として穏やかな生活を勝ち取るべく戦う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-02 23:38:54
4182文字
会話率:18%
国中から聖女候補として集められた者の一人、侯爵令嬢ダフディル。
彼女は今、絞首台に上げられていた。
大聖女が決まった瞬間、残った候補は皆処断され始め……ダフディルは残された最後の一人であった。
憎しみの衆目に晒された彼女は、最期に呟く。
「どうかあなたたちの明日が――――穏やかなもので、ありますように」
彼女の行く末は、果たして。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-24 07:10:00
18426文字
会話率:31%
権力争いに破れた父は、絞首台で処刑。財産は全て奪われ、家族は国外追放処分。なのに、あとわずかで国境を越えようというところで、山賊に襲われ一家はバラバラになってしまった。
私という存在があなたに危険な橋を渡らせてしまうというのなら、そんなこと
は望まない。どこにいても、この先なにが起こっても、私はただあなたの平穏で幸せな日々を願っている。その証として、ここを去ります。
もう過去に囚われる必要がないって、なんて自由なんだろう。私はくるりと回って、スカート裾を翻す。それは午後の穏やかな風に吹かれ軽やかに舞い上がった折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-18 07:49:36
27641文字
会話率:32%
魔王軍幹部の貴族令嬢ニーナ・ラナトゥスは勇者に敗北し死刑を待つ虜囚となった。
裁判も済み死刑執行も確定し、明日には絞首台へと立たされる哀れな身。
日の出とともに首を吊られ哀れな死に様を民衆へと晒し、彼女はやがて歴史書に無様な悪役として
記される……
……はずだった。
執行を直前に控えた夜。
自分を捕らえた勇者の仲間が一人、牢を訪れこう言ったのだ。
「勇者が死んだので代役が必要になった」「死刑を免れたければ、顔と名前を変えて勇者として活動しろ」と。
ニーナはその取引に了承した。
悪役令嬢はこうして再び日の目を浴びることとなる。
悪役としてではなく、今度は勇者として。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-28 23:00:00
219356文字
会話率:48%
旧題:この身は露と消えても……避け難き大東亜決戦
7月25日、改題しました。
あの敗戦を繰り返さない。彼の心は頑なにそれを願う。
絞首台に消えたあの時から……やり直しがきくのあれば、出来ることをやろう……あの無様な帝国の清算人になること
だけは避けなければならない……。
後世に国家滅亡を引き寄せた大罪人扱いされたとある忠臣の第二の戦いが始まる。
1930年代初頭、時代は間違いなく変わっていく。日伊両国のユーゴ介入はハンガリーの参戦によって事態はさらに混迷の度を深める。ハンガリーは手にした列車砲をどう使うのか。
史実にはない事件やキーマンの独自行動……これらはやがて新たな騒乱の火種となるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-07 00:00:00
1626700文字
会話率:33%
とある一連のテロ事件の首謀者として死刑判決を受け、東京拘置所に囚われていた尊師(グル)にも、ついにそのときがきた。
死刑執行の日が来たのである。
刑場へ連れていかれ、目隠しや手錠をされて首にロープをかけられ、ブザーとともに足もとの床
が割れた瞬間――グルの身に信じられないことが起きた。
肛門の近くにあるムーラーダーラ・チャクラが突如として開き、眠っていたクンダリニー(生命エネルギー)が熱い昇竜となって脳天まで迸り、目隠しされた視界のなかに光をあふれさせた。
落下するはずだったグルの身は、水中クンバカで水槽の底から浮き上がるように、上へ上へと昇っていった。
空中浮揚。
超越人力によってグルの命は助かり、その意識は光に包まれて消えていった。
目を覚ますと、そこは日本とは違う、異世界だった。
農家の娘であるミーナに助けられ、グルはこの世界であらたな布教を始めることを決意する。
かつて切望した、仏教の理想郷『シャンバラ』を実現するために――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-28 11:05:34
8653文字
会話率:32%
公爵令嬢セレスティナは、今まさに絞首台の上にいた。「国家反逆及び聖女ミシェーラ様を害そうとした罪により、アストライア侯爵令嬢を処刑する。」そうして、彼女の生は絶たれた。はずなのだが…
「な、なぜあなたがここにいる?!まさか私を…」「あら?私
のことが見えますの?嫌だわ、せっかく自由の身になったというのに…」気づいたら半透明の浮遊体、幽霊となってかつての婚約者である王太子から離れられなくなっていた!
処刑され、つかの間の自由を楽しもうとしていた公爵令嬢と、何の執着も抱かれずに取りつかれてしまった元婚約者の王太子の話。
初投稿でいろいろ見切り発車ですが、お気に召していただけたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-15 03:24:51
18690文字
会話率:47%
錬金術師に創られ、王都の平和を守る任務につく人造少女【オートマタ】。
だが法を守ろうとすればするほど、貧しい庶民から憎まれる事に、彼女は悩んでいた。
そして彼女が繰り返し見る、絞首台に吊り下げられる少女の夢。
果たして彼女の創生の秘密とは?
最終更新:2021-09-25 06:00:00
4772文字
会話率:49%
絞首台から見下ろした景色は酷く憎しみの色に染まったそれだった。
僕は氷の女王を許さない。絶対に許さない。許さない。ユルサナイ。
最終更新:2021-06-08 22:44:09
9346文字
会話率:50%
女騎士リコリス・ヴィクトリアは国王暗殺未遂の犯人として仕立て上げられ、絞首台に立たされた。彼女を信じた部下によって命は助かったものの代償は大きく、家族、そして愛する部下を目の前で失った。そのうえ疑いを晴らすことも出来ず、彼女は住んでいた町を
追われて近くの小さい森へと逃げ込む。傷だらけで死の淵に立たされた彼女だったが、そこで暮らす魔女グレープと出会い、生き延びた。――それから二年。彼女は町へと現れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-27 08:00:00
62876文字
会話率:48%
ある殺人事件の犯人の死刑が執行されることになった。刑務官である「私」はその男を刑場へ送るべく、男を拘置している部屋から出した。そのとき、「私」はその男に見憶えがあることに気がつく……。
最終更新:2020-10-31 18:00:00
10069文字
会話率:24%
ある時代現代の切り裂きジャックと呼ばれた今世紀最大の殺人鬼が逮捕された。
絞首台で処刑される間際時が止まる。
そして突然現れたスーツ姿の男は告げる。
異世界にいかないか?そこは何をするにも自由だと。
ボクは答える。その話乗ったと。
この話は
人生が終わった殺人鬼が人生が始まる物語。
なぜか幼女の姿で。
―――――――――
作者です。TS百合物とダークファンタジーが好物で供給が足りなくて自分で筆を執った次第です
今までは読む専で書いたことはなかったのでつたない文章ですが楽しんでくれると幸いです
TS百合ダークファンタジーはやれ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-08 20:01:14
12585文字
会話率:42%
世に真実の幸福があるとするならば、献身的な人間は幸福を忌避する事だろう。
最終更新:2020-04-08 21:50:16
1279文字
会話率:50%
自分の時間を最大限削ってまで村人たちに奉仕し続けた純粋な少女は、その村人たち全てから裏切られ、絞首台に送られた。
そこに現れたのはひとりの悪魔。
悪魔は問う。
人生の悔恨を、村人への復讐の意思を。
村を狂わせた要因は何なのか。
本当の悪
魔は誰なのか。
明かされた真実はあまりに残酷だ。
存在しない筈の罪を被せられた少女は、今宵悪魔に命を問われる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-27 09:39:07
2931文字
会話率:18%
人形のみを愛し、意思を持つ人形を作ろうとした大量殺人犯――斉藤裕樹。絞首台の床が外れる瞬間、彼は押収されたであろう人形達を思いあることを願った。
――願わくは、次の人生では人形に命を吹き込むことが出来る様に。
そして異世界でエトヴィン・
ド・イェレミースとして生を受けた彼は、その世界で魔法というものがあることを知った。
そして彼はもう一度、生ける人形を作ることを決意する。
※全話修正を施しました。詳しい修正内容については活動報告に記載しています。
※評価、感想等頂けると嬉しいです。
※誤字脱字やストーリーの矛盾等が見つかりましたら、感想にて報告いただけると助かります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-10 21:05:47
70374文字
会話率:45%
人間の国(ラーサル) は滅亡の危機にあった。長く続 く国王の圧政、そして魔王軍との何百年と続く戦争 。そこで今代のラーサル国はこれまで歴代の国王た ちがしてきたように神の信託によって選ばれた勇者 を魔王討伐へと差し向ける。 選ばれた勇者は苦
楽を共にした仲間と魔王ラティフ ァの前に立つ。そして勇者は魔王ラティファに言い 放つ。 「友達になろう。」 と。勇者と友人となったラティファはラーサル国 と講和を結ぶ事を宣言。勇者はそれを国王に伝える 為ラーサル国に戻る。
しかし勇者に待っていたのは絞首台への道だった。 歴代最強の勇者とまで言われた彼の力を怖れた国王 がありもしない罪をでっち上げたのだ。家族や仲間 を人質にとられた勇者はそれに従う。 処刑当日、絞首台に上った勇者は被せられた黒い袋からある匂 いを感じた。両親の血のにおいだ。絶望した勇者は その場から逃げ出した。勇者は追ってきたラーサル 国軍を一人で壊滅させるが魔王領のとある森でラー サル国軍に討たれてしまう。
吉良悠斗(きらゆうと) は私立高校に通う一年生だ 。そしてクラスでは酷い虐めにあっていた。教師で すら見てみぬ振りをしたし、それはだんだんエスカ レートしていった。その吉良にはある秘密があった 。それはラーサル国軍によって殺された勇者の転生 体であると言うこと。だからいくら暴力をふるわれ ても不快ではあっても痛くはなかった。
そんなある日、吉良とクラスメート達は異世界に召 喚されてしまう。それは勇者と軍の約四割を失いな がらも魔界に侵攻したラーサル国が起死回生の手段 として勇者を喚んだのだ。吉良は自分の過去を隠しその経験から剣を取る事を拒む。それによってクラスメート達の虐めはさらに過激になっていく。
自分を裏切った世界に吉良が出す決断とは───ごめんなさい、かなりまったりと進みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-05 00:00:00
12522文字
会話率:60%
まだ魔王が存在し、世界が混沌としていた時代。
ある都市の広場で一人の少女が絞首台への階段を上っていた。
彼女は歌う、悲しい唄を。
その歌声は”魔女”と呼ばれるのに相応しいほど美しかった。
そんな少女を救ったのは、人間から忌み嫌われる魔王と
いう存在であった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-03-31 08:13:41
227940文字
会話率:42%
オッス、オラ王女。今、でっけえ国にお妃選びのために来たんだけれど……正直めんどくさ(略)というわけで、従者(男)にお願い(という名の脅迫)をして入れ替わってもらっちゃった★ ばれたらきっと絞首台。オラ、なんだかワクワク……してこないけども!
ヘタレもゲスもツンデレも笑顔も懐柔して、祖国の評判を上げてやんよ! そんな感じで、お妃選びそっちのけで騒動を巻き起こす王女と従者のアホコメディーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-07 16:46:16
78538文字
会話率:55%
左の網膜に焼きついた骸骨。中空に吊られたそれは、絶えず僕を唆す。理性など捨ててしまえと。衝動に身を任せろと。執拗に、熱心に、破滅への道を説き続けるのだ――
最終更新:2009-07-28 18:17:32
3459文字
会話率:18%