姫巫女の血を受け継ぐ少女、椛(もみじ)は、ある日あやかしが住まう世界へ転移してしまう。
そこで出会ったのは、白銀色の大きな山犬。
山犬の住処に連れていかれた椛は、この山犬に喰べられると思い抵抗するのだが……。
「私を喰べたって、美味しくな
いわよ!」
「おまえを喰う気はない。俺の花嫁にする」
「……は?」
そう言って、山犬はとても美しい人間の男性に姿を変えた。
悪しきあやかしである鬼を封印するためには、姫巫女の血を受け継ぐ椛と結ばれる必要があると語る山犬のあやかし、銀夜(ぎんや)。
動揺しながらも次第に覚悟を決めていく椛と、人間の扱いに慣れていない銀夜の恋愛和風ファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-01 21:03:07
91467文字
会話率:45%
「絆の結び方は知っている?」
犬の尻尾を持つ彼は私に訊いてきた。
人族の私と、新人類のルパ。私達の間には、精神的にも肉体的にも大きな隔たりがある。
多種多様な生物の一部が人へと進化を遂げ、毒の塊の様なこの惑星でも強く生きて行ける身体を持つ
新人類。彼らは成長すると『片割れ』という強い縁を持つ存在を見つけ出して絆を結び、一生の友または伴侶とする。
対してこの惑星を毒の塊に変えた挙句、空の彼方へと逃げた旧人類の末裔である人族は、弱く小さく孤独に生き、徐々に個体数を減らしいつかは消えゆく運命にある。
そんな人族の私に犬族の王子ルパは「君は私の片割れだ」と言った。
何かの間違いだと思いつつ、空の彼方で生きる旧人類と交信する役目を先祖代々担う私は旧人類の大佐と今日もテレパシーで交信する。
新人類の生態を知るチャンスを逃すな、と大佐は私に命令した。
仕方ないからとことん付き合ってみようと思う。
『絆を結ぶ』なんてそんな芸当、人族の私にできっこないけれど。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-16 14:39:06
50765文字
会話率:31%
『小説の言葉の結び方』・・・黒木渚の『本性』に於ける考察
黒木渚の、文庫本『本性』のあとがきから、言葉の結び方が、再読を喚起するとする内容。また、再読によって、あとがきを含む、四編の小説には、現実が幻想の如く、読者に響くとする、評論的文章
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-16 10:22:20
710文字
会話率:23%
荒野の決闘を思わせるような曲が流れるうちに幕があがる。そろいのセーラー服に、それぞれ寸をつめたり、スカートの丈をかえたり、リボンの結び方が違ったり、それぞれ制服でありながら個性を主張するいでたちの十数名の集団が、スケバンのゆきを中心に、
ドスをきかせながら(本物のワルになりきれない可愛さを残すこと)客席奥を睨んでいる。睨んだその先には(客席後方)違う制服の集団が似たような人数、いでたちで、舞台上の集団を睨んでいる。こちらのスケバンはさくらという。双方手に、百均のビニールの刀、ビニールのバット、水鉄砲など、いかにもチープな得物(武器)を構えている。
前者を白梅学園女子中等部やさぐれ白梅隊と言い、後者を八重桜女学院中等部はみだし八重桜隊と言い、戦前の女学校時代からの宿敵同志である。この年、とある理由から何十年ぶりに、両校の中ほどに位置する桜梅ケ原と昔は言った、桜梅公園の東西にわかれ、果し合いの寸前である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-30 06:12:16
4278文字
会話率:4%
正体不明の化け物に襲われ天上界に漂着したレイジは、傷ついた魂を崩壊から救うために退魔法と剣術の修行に励むことになる。だがその真の目的は、歪みの化け物に奪われた100万の魂を取り戻すため異界にのりこむことにあった。
そこは剣と魔法の世界!退魔
法が陰陽術が異界の魔物を打ち払い、非道な騎士には刀で挑む。「俺たちの世界の退魔法や剣術が、異界の魔法と剣に負けるはずがない」
もらいものの力ではなく、自らが血を流し修業した退魔法と剣術で未来を掴み取るためにもがくお話です。
<i379382|29252>折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-09 19:10:24
253015文字
会話率:40%
闇市に立ち寄った老紳士のショーンは、売れ残っているクレアと出会い引き取ることを決意する。
日々を共に過ごすということは、果たしてどういうことなのであろうか。
※blog、カクヨムにも掲載しています
最終更新:2018-03-01 18:14:58
20388文字
会話率:66%
とある高校生カップルが「ネクタイの結び方」でイチャイチャする話。
(短編小説『君におねだり』と同キャラですが、こちらは付き合ってまだ一年です)
最終更新:2017-09-09 23:36:46
3026文字
会話率:40%
僕には赤い糸が視える。人と人とを結ぶ赤い糸がはっきりと。
最終更新:2017-02-04 17:30:03
4174文字
会話率:23%
「私?私は縁結びの神の天結だ」
人間が嫌いな神様が、少しずつ縁を結ぶ話。
最終更新:2015-03-08 10:53:53
1732文字
会話率:46%
安城文子は夏がまだ終わりを告げていないころにマフラーを着ける。それは自分のためでもあり、彼のためでもあった。いや違うかな。きっと彼のためだろう。そんな物語です。
最終更新:2012-06-05 17:32:45
2161文字
会話率:45%
「これが“雲雀(ひばり)結び”だよ」
兄はそう言い輪っかに、両端を結んである紐を通して、輪っかの通った先端を、輪っかの通ってない紐の間へ通すと、輪っかは紐で見事に縛られたのを私に見せた。
「ほら、外れないだろ?」
兄は輪っかと紐を私の手
に持たせて見せた。私は色々と引っ張ったけど、すぐにはとれなかった。しかし兄は私の手から輪っかを取り上げると、あっという間にほどいて見せた。何度もせがむ私を見て兄はやり方をゆっくりと教えてくれた。
雲雀(ひばり)結びという結び方を覚えた私はしばらくその結び方でいたずらを繰り返していた。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2011-01-14 02:42:57
1929文字
会話率:27%
高校1年生の川崎天はある先輩が気になってしょうがない!そのこと友達に恋と言われ、混乱する。はたして本当に恋なのか!?それを意識するのはいつなのか!?今、BL(?)な話がはじまる!
最終更新:2009-07-29 13:35:27
5256文字
会話率:50%