例え、それが小さな波紋にすぎなくとも、変化とは、その小さな波紋がきっかけとなり、やがて大きな波のように、秩序を飲み込む形で変わっていくこともある。
それでも、利他への善意を、利己の悪意で踏み躙るようなことは許されない――。
否――、許
すまじと立ち上がる、未来の英雄達が黙ってはいないのだ。
各々は大義を果たすべく、対立――、陰謀――、認許を経て、一つの時代に一人の英雄を作り上げる。
そこに修飾のような華々しさ等はない。
英雄譚ではないこの物語は、その先にある、結末までも映し出すこととなるからだ。
いや――、或いは、その中にある人間らしさこそ、その者の人生の中での修飾なのかもしれない――。
泡沫の夢を紡いで成る世界~序幕の為のプロローグ~の続編です。
前作を未読でも大丈夫かと思いますが、ご一読いただければより状況が分かりやすくなるかと思います。
そしてこれもプロローグだという……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-13 18:30:00
7378文字
会話率:26%
とある島には天高く聳える塔がある。そこには強力なモンスターが生息し、冒険者を待ち構える。冒険者達は一攫千金を狙ってあるいは塔の頂上まで制覇することで得られる栄誉を目的に塔へ挑む。
そしてまた1人、足を踏み入れる冒険者が現れた。彼の名はオ
レガノ。彼もまた塔に挑まんとする冒険者だ。だが彼が塔を目指す理由は少し違う。
それは「塔を1人で制覇した者はあらゆる願いを一つだけ叶えることが出来る」という、もはや御伽噺として語り継がれているものだ。
あるかどうかも分からないものに縋るしかない彼は、たった1つの願いを胸に塔の頂を睨む。
これは、シスコ……妹思いな兄がボッチ街道をひた走る、頭おかし……ハートフルなストーリー。
これ面白いのか?って思ったそこのあなた!騙されたと思って見てみてちょうだい!(※騙されたと思っても当方は一切責任を負えません)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-05 12:00:00
184351文字
会話率:41%