いつかの時、とあるところに、死神殿下と呼ばれた王子がおりました。暴れ竜と呼ばれた竜がおりました。一人と一頭は出会い、唯一無二の絆で結ばれる竜騎士と竜になりました。
竜騎士は、竜にトールという名前をつけました。人間は、竜の言葉を話すこと
が出来ませんから、仕方ありません。
竜は、竜騎士に“独りぼっち”という名前をつけました。竜は、人間の言葉を話す事ができませんから仕方ありません。
竜騎士はある日、竜騎士以外殆どの人間を近づけない竜が、一人の人の子を慰めているのを見ました。とても珍しいことです。竜騎士は、この珍しい人の子ならば、竜丁になれると思いました。
竜はある日、竜の言葉がわかる人の子を見つけました。長く生きている竜も、そんな人の子がいるなど、見たことも聞いたこともありませんでした。竜は、この珍しい人の子を、“独りぼっち”の仲間にしたいと思いました。
物語の始まり始まり
フィクションです。実在の国、事件とは一切関係がありません。架空の世界です。身分制度があります。宗教もあります。物語の設定上のものであり、筆者個人の思想との関連性はありません。著作権は筆者にあります。
完結しました。(2023年7月8日以降)ノベルアップ+にも投稿しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-31 07:00:00
463161文字
会話率:53%
〈フクロウの目〉と呼ばれる暗視の目を持った青年・タウル――。
その名に負けぬ弓の腕を持つ彼は、竜を有する天空の勢力との戦争にて、何と二頭の竜を仕留めたのである。
竜の騎手であった少女は捕虜とされたものの、タウルは「彼女と竜は自分の獲物だ」と
主張し、盟主より強引に拝領したのだった。
竜と少女はその後、タウルの監視下に置かれることとなった。
最初はタウルを警戒していた少女であったが、彼の篤実な性格にすぐに打ち解け、初めて口にする地上の食べ物・広大な世界に感動を覚え、あっと言う間に地上に適応してしまう。
そして、次第に惹かれ合ってゆく天と地の男女――やがて二人は、空が地上を襲い始めた理由と陰謀を知り、またそれに巻き込まれることとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-24 02:24:13
140365文字
会話率:46%