ブリストン通りで営業するとても小さな専門店『ルンドベリ包装店』では、今日もゆっくりとした時間が流れている。
しかし店長のアーネ・シリーハット・ルンドベリは、いま崖っぷちに立たされていた。もうこれ以上は待てない、
今すぐにでも来て貰わなければ
、家がゴミ屋敷になってしまう。困り果てた彼女は、メイド協会に一縷の望みを
託した。しかし、約束の日に訪れてきたのは…
これは、女主人『アーネ』と年若いメイド『ナナリ』との穏やかな日常を描いた話。
ちょっぴり冒険があり、ほんのり恋の話があり、たくさんのイギリスネタが満載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-25 18:35:25
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会話率:47%
上野動物園で長年飼育係だった福田三郎が、園長代理になった。戦時体制下の帝都東京で福田を待っていたのは、ゾウやライオンなどの猛獣を処分せよという非情な命令だった。福田らの抵抗も虚しく、動物処分命令は実行に移された。絶食してやせ細り、福田に芸を
して餌を求めるインド象のトンキー。職員の誰もが、動物たちの為に慟哭した。戦後「妹にゾウを見せたい」という小学生の投書が、インド政府を動かした。ネルー首相は日本の子供たちのために、インド象のインディラを贈る事にした。福田たちは全国の子供たちにゾウを見せたいと、移動動物園を企画する。インディラは全国の子供たちから熱烈歓迎された。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-02-17 17:16:26
14875文字
会話率:8%