山多姫子(やまたひめこ)十七歳は、自作のファンタジー小説『貧乏国物語』の中に入ってしまう。気付けば牢の中にいて、何故かオンボーロ国のアクージャ王子も牢の中にいた。夢だと思い込みながら、ケータイで写真を撮ったり、小説がある自分のサイトを覗いた
りして、自分が書いた内容とは所々違っていたが、隣国リッチ国からの間諜デュラスの正体をばらしたりもする。姫子は失恋から、登場人物たちをほぼ醜く書いていたのに、会う人々は何故か美しい人たちばかりで、あまつさえ自分までもが西洋人風の容姿の超美少女と化していた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-19 03:46:18
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会話率:30%